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H29年6月岬町議会一般質問/観光案内所“さんぽるた“の現況と、今後の運営について

H29年6月岬町議会一般質問/観光案内所“さんぽるた“の現況と、今後の運営について

質問の要旨

  • オープンから1年経過した観光案内所“さんぽるた“。現在までの利用状況や運営状況など、1年を通じて運営した結果報告
  • 見えて来た課題とその解決方法
  • またそれらを踏まえた今後の運営についてをお聞きし、今後についての提案を含め、様々な角度から、松尾ただしが大阪府泉南郡岬町岬町議会一般質問にて検証します。

松尾 匡の質問

観光案内所さんぽるたの現況と今後の運営についてです。

昨年度にも、さんぽるたの現況をお聞きしましたけれども、これも税金を投入して、町を挙げて岬町を活性させるんだという1つの役割を担っている施設として建設された以上、今後の動向を注視して、協力していくべきものと感じているので、前回に引き続き、前回から運営してきた結果、前回からどう変化したのかというのをお聞きしたいと思います。

オープンから1年が経過したさんぽるたですけれども、特に今年度は航路復活に向けた旅客船社会実験運航事業というのを3カ月間ですけれども行うということで、さんぽるたの利用価値向上に向けた連携と周辺地域のにぎわいの創出をどのように行っていくのか、注視すべきところです。

まずは、オープンから1年経過した現在までの利用状況や運営状況など、1年を通じて運営してきた結果どうだったのか。

来場者数やグッズ販売数、レンタサイクル利用者数や主目的の観光案内の状況など、それぞれの結果報告をお願いしたいなと、このように思います。

ご答弁よろしくお願いいたします。

●岬町 木下都市整備部長 の答弁

お答えさせていただきます。

まず、利用状況についてでございますが、来場者数につきましては、一般来場者は年間5,725人で、月平均しますと477人となってございます。

次に、みさき公園の割引チケット購入目的の来場者でございますが、年間228人、月平均しますと19人となってございます。

また、キャラクターグッズ購入目的の来場者でございますが、年間201名、月平均しますと約17名となってございます。

なお、レンタサイクル利用者は年間73人で、月平均6人となってございます。これら全て合計いたしますと、年間の来場者は6,227人で、月平均519人となります。

さらに、深日港フェスティバルの来場者が約5,000人を加えますと、1万1,227人となりまして、深日港の活性化において一定の効果が出ているものと考えてございます。

次に、運営状況についてでございますけれども、一般来場者の方には観光スポットまでの案内であるとか、周遊マップの配布など、町の魅力の発信に努めてまいりました。

さんぽるた建物内には、町内の観光情報など、多くのイベントチラシやポスターなどを備えまして、掲示に努めており、話題提供や情報発信に努めているところでございます。

また、事業内容としましては、観光協会、商工会、漁業組合の皆さんが連携して、深日港フェスティバル、それから漁船にクルーズ、子どもと学ぶ防災訓練講座、ビーチコーミングなど、さんぽるたを拠点としたイベントの開催や協力を行ったものでございます。

次に、物販販売状況でございますが、キャラクターグッズの販売状況では、ポロシャツが189枚、パーカーが115枚、タオル135枚、マスコットストラップ107個などとなってございます。

みさき公園の割引チケットの受託販売件数が大人347枚、子ども233枚、アトラクションカード134枚となってございます。

レンタサイクルの利用は73件となってございます。また、今年度10月には、岬町の観光協会がコカ・コーラウエストと提携しまして、みさっきーのイラスト入りの観光支援自販機をさんぽるた駐車場内に設置しまして、10月から2月までで1,018本の売り上げとなったものでございます。

以上がさんぽるたの平成28年度の利用及び運営状況でございます。

松尾 匡の質問

先ほど利用状況と運営の状況をお聞きした中では、トイレを含む一般来場者は月平均477人ということで、月25日営業したと考えた場合に、日に計算すると、1日当たり19人、来場しているのかなということになります。

私もたまに訪れて様子を見に行きますが、利用客にまだちょっとお会いしたことがたまたまなかったので、そのことから考えると、多分、利用客のほとんどが釣り客のトイレ利用ではないのかなと予想できます。

さんぽるたにトイレができたから深日港へ海釣りに来たんだという解釈をすれば、少しは来町の効果はあるのかなと思いますけれども、私としては、もっとさんぽるたがにぎわってほしいなと思いますし、にぎわさないと地域の活性に波及していかないんじゃないかなと、このように考えています。

そして、今後の付加価値のつけ方というのも、もっと考えていくべきですし、今のままでは観光案内所へ来る理由が不足している。

いわばコンテンツが不足しているということは否めないと思います。

また、観光案内に次ぐ主な事業であるレンタサイクルの利用が73件、年間ですけれども、あったということで、月にすれば平均6件の利用ということで、まだ1年ほどの運営の中で頑張っていただいていると思いますけれども、少し寂しい気がしますね。

できれば積極的にレンタサイクルの利用者数を増やす努力をしてもらって、訪れた方がレンタサイクルで岬町の町中を、ゆっくりこう周遊してもらえるように頑張っていただきたいなと、こう思っています。

そうすることで地域への滞在時間が長くなって地域商店への散財の機会が増えて、少しでも地域の活性につなげられたらいいのかなと、このように思っています。

また、深日港フェスティバルは1つのイベントですね。確かにこの1日の来場者数というのがすごいですけれども、それが単なる365日分の1日であり、継続したにぎわいの創出というところには至っていないのが現状のように思います。

イベント疲れで終わっているように見受けられても仕方ないのかなと思いますので、今後は深日港フェスティバル、その1日だけを活性するのではなくて、それを開催するに至るまでの間とか、そのほかの時期というのも何らかの形でイベントとリンクした地域の盛り上げ方というのを考えていかないといけないように感じます。

それもやはり地域との連携だったりとか、地域とのコミュニケーションというのが大事になってくるのかなと私は思っています。航路復活に向けた3カ月間の旅客船社会実験運航事業で、どれぐらいのお客さんが来てもらえるかっていうのはまだわかりませんけれども、それは別に考えて、道の駅と同様、観光案内所として、観光案内所へ来ていただける価値ある理由づくりを今後はテーマとして取り組んでいただきたいなと、このように思います。

さて、オープンから1年が経過して結果を見ることができました。その中で見えてきた課題っていうのはどんなことがあるでしょうか。

私が先ほど述べてきたことも今後の課題としていただきたいと思いますけれども、それ以外に出てきた課題と、それらをどう解決したか、もしくは今後解決していくのかというのをお聞かせいただきたいなと思います。

ご答弁よろしくお願いいたします。

●岬町 木下都市整備部長 の答弁

お答えさせていただく前に、先ほど回答させていただいた中で、観光支援販売機の設置時期でございますが、今年度と私お答えさせていただきましたが、昨年度の間違いでしたので、昨年度に訂正をお願いしたいと思います。

どうもすみませんでした。それでは、お答えさせていただきます。見えてきた課題と解決方法でございますが、昨年度の深日港フェスティバルにおいて、深日港入り口付近のトイレについて要望が寄せられまして、これにつきましては設置者の大阪府港湾局に要望したところ、大阪府において2カ年計画で改修していただけることになりまして、今年度は深日港フェスティバルに間に合うよう、5月に、女子トイレの扉2枚と便器2基を洋式に改修したところと聞いてございます。

来年度は女子便器1基及び扉、男子の大便器1基の改修予定となってございます。

また、現在さんぽるたの駐車場は、大阪府港湾局の許可をいただきまして、24時間開放している状況でございますが、先日、近隣の住民の方から苦情がございまして、港湾局の深日出張所に寄せられたところでございまして、これにつきましては深日出張所と連携しまして、警察へのパトロール要請とさんぽるた入り口に注意喚起の貼り紙をして対応したところでございます。

そのほか、施設の問い合わせのあった内容としましては、航路の問い合わせが97件、みさき公園の割引チケットが36件、観光地の問い合わせが35件、宿泊施設の問い合わせが5件、その他となってございます。

このように、問い合わせ内容では、航路の問い合わせが多く、皆様の期待や関心が高いものと思われます。

松尾 匡の質問

先ほどご報告のあった観光案内所の主たる業務である各種問い合わせの件数なんですけれども、年間で考えるとまだまだ少ないですけれども、それぞれいただいた問い合わせ内容について、どのくらいお客様に納得していただいたこと、解決させることができたでしょうかね。

例えば、具体例で申し上げますと、35件の観光地についての問い合わせや5件の宿泊施設についての問い合わせがあったということで、例えばですけど、各種関係団体や商店などへつなぐことができた件数などは把握されていましたらご答弁いただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

ご答弁よろしくお願いします。

●岬町 木下都市整備部長 の答弁

お答えさせていただきます。

観光地の問い合わせや宿泊施設の問い合わせの詳細につきましては、整理できた状況ではないんですけれども、関係団体の連携件数等についてでございますけれども、問い合わせいただいた中では、観光ボランティアの方とか、あと宿泊施設のほうですかね、連絡などを行っている状況というのは聞いてございまして、件数のほうは整理できてないところもありますので、それはちょっとわかりかねるんですが、そういう連絡を行って、関係団体との連携はなされている状況ということは聞いております。

松尾 匡の質問

先ほどご答弁いただきまして、まだまだ少ない問い合わせ件数ですけれども、問い合わせいただいた内容をしっかりと受けとめて、相手の方の思っている以上のサービス対応をしていただくことによって、今後、次につながることができるのかなと、私はこう思っています。

また、今回は地域団体や商店へつなぐことができた数は把握されていないとのことで、不明でしたけれども、今後この数が増えることが1つの地域貢献だったりとか、活性度をはかる1つの物差しになるのではないのかなと、このように思ってますので、今後はできましたらどこへどのくらいつなげることができたのかを観光案内所のしたる業務ですので、把握されることを要望しておきたいなと、このように思います。

さて、さんぽるたの今後の運営について、今までお聞きした内容を踏まえて、この1年、またその先をどのように進めていくのか、お聞きしたいと思います。ご答弁よろしくお願いいたします。

●岬町 木下都市整備部長 の答弁

お答えさせていただきます。

今後の運営につきましては、今年度、深日港フェスティバルを皮切りに、深日港、洲本港間の航路運航実証実験がスタートいたしますので、岬町観光協会としても、これに連携して、さんぽるたの場所の提供、予約受け付け業務、受け入れイベントの企画などの検討を進めているところでございます。

また、岬町観光協会では、航路について現在連携しています阪南大学の学生の皆さんにも提案や協力をしてもらえるよう進めているとの報告を受けてございます。

このように、実現可能なものから、よりよいサービス提供をできるよう推進してまいりたいと考えてございます。

松尾 匡の質問

日本も2020年東京五輪を控えて、特に訪日外国人の数っていうのはこれからも日本全体として増加が見込まれると思います。

中国人観光客の、ちょっと前でしたら爆買いっていうのがありましたね。

そんな団体旅行として日本製品を買いあさる観光のような物消費から今となっては日本の文化に触れたり学んだり、日本を丸ごと体験するというような観光の事消費というのに確実にシフトをしてきております。

そんな中、今までのような決められた定番の団体ツアーっていうのではなくて、個人でインターネット等で情報を集めてから1人でやって来るようなひとり歩きの旅行者というのが増えてくると予想されております。

そんな人たちは、着いてから目的地に直行するというのではなくて、観光案内所に立ち寄って、行き先についてスタッフの意見を求めて決める人も多くなっていると言われております。

通信環境の整備が進む中で、観光案内所の利用者は増えており、ひとり歩きの旅行者に対応できる観光案内所の存在は大きくなっているように思われます。

また、顔を突き合わせて話すというのが旅行者の安心にもつながるでしょう。まだまだ訪日外国人をたくさん見受けることはありませんし、日本人観光客でも本日お聞きした少ない来場者数の岬町ですけれども、町内のある一部で外国人観光客を受け入れる前提で準備を整えているところもあると聞いておりますし、近い将来、間違いなく観光客が増えると思われます。

そんな中、観光案内サービスの需要が急激に高まると予想されていますので、今のうちに、この少ない観光案内所の機能の強化、それは1つとして多言語化、というのもあるでしょうし、この一般質問でもお話させていただいた観光案内サービスの質の向上っていうのも図る必要があるのかなと、このように思っています。

先ほども、どの地域団体や商店へどのくらいつなげられたのかなというところの数の把握もそうですし、初めて聞かれた質問や難しい質問等はスタッフ間で情報共有し、次回以降スムーズに対応できるようにしたり、案内をプログラム化するなどとして、できるだけミスを少なくして、案内の取りこぼしのないようにしていくことが重要になると思いますので、ぜひ観光客が少ない今のうちに、人材の育成、そしてつなげられる各種団体や商店の幅をもっとこう広げていただいて、そして連携強化を図っていただきたいことを強くこれは要望しまして、私の一般質問をこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。

 

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