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H27年9月岬町議会一般質問/道の駅のコンテンツについて提案

H27年9月岬町議会一般質問/道の駅のコンテンツについて提案

平成27年9月議会 1日目 一般質問

質問の要旨

  • 道の駅のコンセプトは?
  • 「誰が」「誰へ」「何を」提供する道の駅なのか?
  • 5年先10年先のビジョンはどんなか?大阪府泉南郡岬町議会で松尾ただしがお聞きします。

松尾 匡の質問

道の駅みさきについて、住民の方々からも何を販売するのか、そもそもどんな道の駅になるのかなどという質問が多いので、ここで質問したいと思います。

道の駅は既に全国に多数あり、集客に成功している人気の道の駅から、多額の負債を抱えた機能していない道の駅も多数存在しているのが現状です。

みさきは、その中でも最後発組に当たり、それがゆえに、その中身、内容が注目されるところでありますが、道の駅みさきのコンセプトはありますか。

あれば、どのようなものか教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

●岬町  木下都市整備部長 の答弁

道の駅のコンセプトについてお答えします。

本道の駅は、近畿圏では少数派の海に近い道の駅となります。また、岬町の観光レクリエーション施設は、海辺や、その周辺の開放的な地域性を生かしたものが多く、しかも、本道の駅は淡輪ランプ周辺の小高い地形を生かし、海への眺望を特徴とした施設整備が考えられます。

さらに、休息機能を有し、ドライバーを守る一方で、防災機能を有し、地域住民を守るといった視点に立った整備が求められております。

これらを踏まえ、岬町のかかわり、愛着が深い浜辺をイメージさせ、国道26号及び第二阪和国道沿線でドライバー、地域住民を見守り、海への眺望を特徴とすることを的確に表現する対象として、岬に立つ船の安全を見守る灯台とイメージを重ねたコンセプトを設定したものでございます。

以上のことから、平成25年2月に策定しました(仮称)道の駅みさきの基本計画では、基本コンセプトを「みさきの丘の灯台」としてございます。

人や車、まちを「見・守り」「導き」「元気にする」地域活性化拠点の形成を目指すものでございます。

松尾 匡の質問

その前に、そもそも、なぜ、今、何のために道の駅をつくる必要があるのか。

例えば原点となるニーズとかシーズなどがあればお聞かせいただきたいのと、先ほどもおっしゃられましたけれども、人や車、まちを「見・守り」「導き」「元気にする」地域活性化拠点の形成を目指すには、防災機能を有すること、海への眺望を売りにすること。

岬町の情報発信だけでは地域の活性化にならないと思います。また、第二阪和国道の供用開始に伴い、まちが通過点になるかもしれない懸念ですけれども、人を引きつける中身がないと、なかなか道の駅をつくるだけでは到底、払拭されないように思います。

その中身ですけれども、一体、誰が誰に、どんなものを提供する道の駅にするのかも教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

●岬町  木下都市整備部長 の答弁

まず、道の駅を整備する理由ですが、まちの念願でありました第二阪和国道が供用されますと岬町が通過点にならないかと懸念され、そこで、地域の活性化を図るため、淡輪ランプ付近に岬町の玄関口として道の駅を設立することとしたものでございます。

それと、次に、誰が誰に、何を提供する道の駅なのかという質問でございますが、「誰が」は岬町であり、「誰に」は地域住民や岬町を訪れる人々にで、「何を」とは、地域交流の場や岬町の魅力と地域資源を提供するものと考えてございます。

これを続けますと、岬町が、地域住民や岬町を訪れる人々に、地域交流の場や岬町の魅力と地域資源を提供する道の駅とするものでございます。

松尾 匡の質問

まず、岬町の魅力とは一体何なのか。

岬町の地域資源とは一体何なのか。

岬町には、さきの質問でも述べましたが、特化した産業や特産品などが今はございません。

まず、そこから考えて生み出す必要があるのではないでしょうか。

箱物をつくるのが先か、中身をつくり込むのが先かですが、先に箱物をつくることはもう既に旧態依然であり、収益が見込めないものをつくってしまい、機能していない、使われていない自治体所有の建物が今でも全国各地で多数あり、問題になっているはずです。

私は、人を引きつけられるようなおもしろい中身からつくり込むほうが先だと思っています。

箱をつくってしまうと、維持するために管理費がかかってしまったり、中身が中途半端なままで運営を始めると、逆に負債を抱えてしまうリスクも高くなります。

人が集まらなければ、先ほど言われた地域交流の場としても機能しません。さて、どんなことでも始めるに当たって、未来がどうありたいか、未来をどう変えたいのかということを目指して始めるものだと思いますけれども。

最後に、5年先、10年先の道の駅のビジョンをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

●岬町  木下都市整備部長 の答弁

5年先、10年先のビジョンについてお答えさせていただきます。

当該道の駅の指定管理者が決まっていない段階におきまして、5年先、10年先の具体的なビジョンをお答えするのは大変難しいのでございますが、本道の駅の目指すものとしましては、先ほども御説明させていただきましたように、地域活性化の拠点としてまちを訪れる人々に、観光レクリエーション施設や歴史文化資産等に関する情報などの提供、農林水産物直売、地域交流及び地域の振興を目的としたイベントや、近隣市町村と連携した地域振興、地域交流及び広域連携を目的とした地域の特色ある特産品イベントの開催、地場特産品等を使用した料理体験など、岬町らしさを表現することにより地域振興と岬町の活性化を創造し、持続可能な地域の発展を目指すものでございます。

松尾 匡の質問

先ほども申されましたが、指定管理者の事業プラン、プレゼンする中身が実際のところ道の駅の行く末の全てを握っているような感じを受けましたけれども、本当の意味での官民連携、協働で考えるのであれば、指定管理者を決める段階から町と住民で管理者を選定した上で、どんな中身にしていくのかを一緒に考えて、出したプランに沿った道の駅の設計というのをすべきではないかと思っています。

私は、ステレオタイプの道の駅をつくることには反対ですけれども、岬町にしかできないとか、岬町だからできるおもしろくてユニークなコンテンツを、これからずっと住民がつくり続けられていけるような、住民ができる道の駅であれば賛成したいと思っています。

何度も言って申しわけないんですけれども、地域振興と岬町の活性化を創造し、持続可能な地域の発展を目指すことは絶対必要ですけれども、道の駅をつくり、情報を提供するだけでは、地域活性化拠点とはならないと思います。

岬町は特化した産業や特産物などに乏しいですけれども、今では趣味で手づくり品を熱心につくられて発表されたり売られたりされている方が多く、私は、人に魅力を感じています。

例えば、1日店主として申し込めば、日がわりでオーナーとなれたり、お店を将来出したい人や、趣味でハンドメード品を出店したい人向けの機能を持たすことで商売を試すことができるような場所にすれば、まちでハンドメード製品をつくって売る仕事をしたい人と、ハンドメード製品を探しにやってくる人との地域交流の場が生まれます。

これは一例ですけれども、今こそ町を挙げてその中身、コンテンツをつくる必要を感じています。そういった中身のプランを住民から募集したり、気軽に意見や議論ができるようなオープンな場をつくっていただきたいことを願いまして、この質問を終わりたいと思います。

 

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