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R5年3月岬町議会一般質問/岬町スケートボード広場(仮称)建設の進ちょくについて

R5年3月岬町議会一般質問/岬町スケートボード広場(仮称)建設の進ちょくについて

質問の主旨

岬町が現在計画中のスケートボード広場。
そこを利用する人やプレイヤーにとって、果たして本当に喜ばれる広場となるのか?
また安全で安心して利用できる広場となるのか?

なにより末長く使用される施設となるのか?検証します。

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の質問

岬町に建設予定の岬町スケートボード広場、仮称ですが、現在は設計段階だと伺っております。その進捗状況について、詳しく中身をかなり深掘りして、造ったはいいが、使う人たちにとって喜ばれないものにならないのか、しっかりと検証したいと思います。

早速ですが、そのスケートボード広場ですが、設計している事業者名や請負金額、そして、建築場所や広さはどうなのか、また、建築予算の規模や今後のスケジュールなどをお聞きしたいと思います。

● 寺田 企画地方創生監

現在、計画しておりますスケートボード広場について、概要を説明させていただきます。
昨年4月7日に町内の青少年からスケートボードパークの設置について要望書を頂きました。
本町では要望者の希望をかなえるため、整備場所の検討も含め、昨年6月議会において設計業務500万円について承認いただき、現在、株式会社総合計画機構により、基本計画の設計業務が完了してございます。

整備場所でございますが、周辺への騒音等の影響も考慮し、みさき汐風フィールドの海側の現駐車場部分約1,400平方メートルに整備することを計画しており、スケートボード広場のみで予算規模は約4,000万円、申請中のtotoの助成金上限2,000万円が採択されれば、令和5年度中の施設完成に向け進める予定となってございます。

なお、駐車場については、汐風フィールド内の野球場横に約40台駐車できる駐車場を新設する予定で、予算規模は約2,000万円を見込んでおります。

次に、計画しているスケートボード広場の詳細でございますが、初級者向けにマニュアルパットと呼ばれる段違いの平台の角の部分にスチールをはめ込み、乗り上がったり、角の部分を使って練習できるセクションや、中上級者向けには手すりをイメージしたパイプのセクション、またクォーターランプと呼ばれる滑る面が緩やかに湾曲し、ジャンプや角の部分を利用した技の練習
に利用できるセクションなどを計画しております。

今回、スケートボード広場の整備を計画するに当たっては、昨年11月16日から12月7日まで意見募集を行い、住民の皆様やスケートボードプレーヤーの方などから37件のご意見をいただきました。皆様から寄せられたご意見では、治安や整備に伴う財源の面で反対のご意見をいただいた一方で、年代にかかわらずスケートボード広場の整備に肯定的なご意見をたくさんいただくことができました。

スケートボード広場整備の計画に当たっては、町内にはスケートボードの練習ができる場所がないので、他の市町のようにスケートボードができる広場を整備してほしいとの皆様の強い要望を受け、近隣市町の整備状況も参考にし、技量や年齢にかかわらず、誰もが安全で気軽に楽しむことができる公共施設として計画してございます。

ご意見の中には、国際基準に沿った設計をといったお声もいただきましたが、特定の技量を有する方や技量の習得を目指した施設として計画はしておりません。町としては、住民の皆様に広くご利用いただける施設を整備したいと考えてござい

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の質問

意見募集を行ったともありました。こちらについては先日、私が強く要望しまして、何とか住民の皆さんに意見募集をということで実現いただけました。そのおかげで37件もの様々なご意見が寄せられたことは、とてもよかったと思います。

この住民の貴重なご意見が、果たしてしっかりと反映した広場となるのか、もう少し詳しくお聞きしたいと、このように思います。
事業規模も説明にありましたとおり、4,000万円ということですね。これは大変大きな額と認識をしております。そのうち私たちの税金が約半分、約2,000万円使われる予定だということですので、私たちの民意がしっかりと含まれた広場となるのか、検証したいと思います。

さて、技量や年齢にかかわらず、誰もが安全で気軽に楽しめる公共施設とするとおっしゃいましたが、具体的にどう安全を担保するのかお聞きしたいと思います。

● 寺田 企画地方創生監

現在、汐風フィールドでは、使用時間が午前9時から午後5時まで、休場は月曜日と年末年始となっており、スケートボード広場の運営に当たっては、現状の運営の中で利用をいただく予定でございます。

夜間利用は本施設には照明設備の設置予定がなく、治安や騒音面の課題もありますので、考えてございません。

管理面に関しては、施設管理者である生涯学習課と調整中でありますが、スケートボード広場の利用に当たっては登録制とし、利用の際は必ず受付を通ってもらうことで、現場の管理人において、入場者が把握できる仕組みとする予定としております。

また、スケートボード広場は、既存の3メートル程度のフェンスを流用し、夜間に外部から侵入が困難な施設整備を計画しております。

なお、セクションの配置等に関しても、専門事業者に意見を聞きながら、プレーヤーの動線を考慮し、安全面に配慮した配置を行うこととしております。

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の質問

広場の管理面については、午前9時から午後5時までの間のみの運営とすること、また、利用者は登録制にして、管理者が把握できるようにして、また、現場に管理人を置くようなこともおっしゃっております。

これに関しては管理人のいない放置型のパークが多い中、一定安心できる要素ではないかと私は考えております。

では、実際のパークの中身の安全性や安心についてはどうでしょうか。例えば、セクションの材質や配置等、また汐風フィールドということで、屋外広場となると思いますが、耐久性は大丈夫なのか、また屋外施設は維持管理面は大変であることが容易に想像がつきますが、この件について果たしてどうしていくのか。これらは末永く愛されて使用される広場になるかどうかとも大変密接に関係する事柄だと思いますが、この辺りの説明をお願いしたいと思います。

● 寺田 企画地方創生監

今回、スケートボード広場に設置予定のセクションについては、配置替えができることや、耐久性を考慮し、躯体をスチール製とし、滑走面には圧縮板を採用したものを町として計画してございます。

スケートボード広場を含む汐風フィールドの利用に当たっては、利用規約を遵守いただき、基本的には自己責任の下でご利用いただくことを想定しておりますが、施設を長く安全に利用いただくため、現場の管理人による目視確認をはじめとして、定期的なセクションの点検等を行う必要があると考えてございます。

また、安全対策の一環で、真夏には熱中症等のリスクも懸念されるため、日よけのついたベンチを設置する予定でございます。

今回いただいたご意見の中には、子どもからお年寄りまで安全にスポーツを楽しめる場を設けるべきではというお声もありました。汐風フィールドには、野球場、テニスコート、ゲートボール広場が整備されており、今回計画しているスケートボード広場が整備されることで、今後も長く幅広い世代の方がスポーツを楽しめる施設となると考えております

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の質問

現場管理人による定期的なセクションの点検等を行う必要を考えているということについては、事故や怪我を防止することにつながるので、ぜひしっかり行っていただきたいと思います。

一方で、セクションについては、躯体、土台はスチール、鉄ですね。そして、滑走面は圧縮板を採用したものになるということです。これについて、言葉ではなかなか理解できないと思いますので、ここからはこちらの資料を使って進めたいと思います。

おっしゃっているセクションは、このようなものかと思います。

この件について、私は多くのスケートボードパークを視察に行きました。近隣のスケートパークを紹介しますが、和歌山県田辺市にある扇ヶ浜スケートパーク、また、和歌山市雑賀崎にある和歌山スケートパーク、そして、大阪府の熊取町にある永楽ゆめの森スケートボード場です。岬町もお話を聞く限り、全く同じような広場となろうかと思います。

また、この件について、私は様々な方にヒアリングを行いました。岬町にお住まいの地元のスケーターの皆さんにご意見を伺いましたし、また、後に説明しますが、元全日本スケートボードチャンピオンで、海外でも数々のタイトルを獲得し、2021年の東京オリンピックスケートボードパーク部門、女子初代金メダリストの四十住さくら選手のオファーにより、世界基準の屋内複合ランプパークをはじめ、世界で数々の屋内木造パークをデザイン、施工されている浦 友和さんとも直接、何度もヒアリングを行い、岬町の計画しているものが果たして安全で安心して使用できるものになるのか、また、末永く住民に愛されるものとなるのかをお聞きした上で、今回、臨ませていただいております。

その前に、今回の広場整備のきっかけとなったのは、住民の強い要望があったためと言われました。その中に要望書を出された方もいらっしゃるというふうに伺っておりますが、その方々と進捗の話合いや希望、要望等など聞いたりされましたでしょうか。

熊取町のこのパークでは、行政がしっかりと地元の要望者と連携をしながら、プレーヤーが望むものを当時、実現できたと聞いております。岬町ではどうでしょう。ほかでも見受けられるような行政主体でどんどん進めてしまって、我々の民意が不在なまま進んでいないかどうか、要望者との話合いをされたかどうかお聞きしたいと思います。

● 寺田 企画地方創生監

要望者につきましては、2回要望書を提出していただいております。当初の要望者のお声というのは、まず、練習をしておるんですけど、音がうるさかったり、人や車に当たりそうになったりとか、どこでスケートボードをしたらいいのか悩んでいると、安心で安全な場所でスケートボードを楽しみたいので、設備を設置してほしいと、スケートボード広場を設置してほしいという声でありました。

アンケートを実施する中で、当然、要望者の方もアンケートにお答えいただいております。現状、我々もアンケート調査の中で、広く住民のご意見をいただいておりますので、例えば財政負担が世代によれば特定の世代に税金を投資するのはどうやとか、いろんな問題がございました。

ただ、本町におきましても、若い世代、先ほどからも移住・定住施策のご質問とかもありましたように、若い子どもたちが少なくなってきているということで、魅力あるまちづくりにとりましては、若い世代に魅力があるような施策も進める必要があると。

今回、スケートボードパークを整備するに当たりまして、整備場所の検討も踏まえ、例えば屋外、屋内、セッションにつきましても、いろいろとセッションの種類がございます。コンクリートでするのか、スチール、あとは木製とか、大きく分ければ3つぐらいあるんですけど、このようなセクションもいろいろ検討材料にさせていただきました。

ただ、アンケート調査からは、特定のプロ意識で見た施設づくりとか、いろんな考え方があるとはございますが、公共施設の位置づけとして、若い子どもから高齢者までが遊んでいただけるような整備をしていきたいという考えの下、計画をつくっております。

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の質問

では、その我々が出してきたというか、我々の民意がどこまで反映されるものとなるのか。ここからは町が計画しているこういったパークですね、そしてセクションについて、果たして適切なのか、検証したいと思います。

私は様々な方とのヒアリングや現場視察を行い、見えてきたことがあります。
まずは、岬町が設計しているパークのセクションについて、実は問題や課題が多くあるというのが分かってきました。めくっていただいていいですか。こちらの屋外パークの問題点を示したいと思うのですが、こちらです。

こちらは、和歌山スケートパークのセクションの一部を示しておりますが、赤丸の部分ですね、ここ、角度が違うんですね。また、こういったセクションには必ずジョイント部分、隙間を作らないといけない設計でございます。これは和歌山の地元のプレーヤーも違和感を感じ、問題だという声が多く、事故や怪我、ボードの破損等につながるというものです。

また、角度が違うことや、素材が変わること、また、ジョイント部の隙間があることにより、がたがたとその部分で大きな騒音が生まれます。

そして、こちらの板をご覧ください。圧縮板ですね。これが先ほど説明された圧縮板と呼ばれる素材なのですけれども、これは木とプラスチックを合わせて圧縮させた素材なのですが、これは扇ヶ浜スケートパークのセクションの一部ですが、このようにテープで補修がされております。

また、鉄の部分も塗装がはげて、さびが発生しております。ここも海に面しているので、岬町も同じロケーションで、同じ状況に今後なろうかと思いますが、自然の力は大きなもので、雨や潮風、紫外線などにずっとさらされると、極端に劣化が進み、このようになるのも早いと聞いております。

また、圧縮板は非常に高価で、修理や維持管理が大変ということも聞き及んでおります。

それより何より、夏場の炎天下では、鉄板が目玉焼きができるほど高温になるんですね。そんな中でプレーをすることで、転倒時による火傷等、大怪我の心配があります。ほかにもまだありまして、こちらに屋外鉄製セクションのパークの問題点をまとめてみました。

先ほど夏場の炎天下を紹介いたしましたが、そのほかに屋外では、雨や雪、そして強風の日はとても危険で、とても滑れるものでありません。

また、先ほど3メートルのフェンスで囲うとおっしゃいましたが、それを乗り越えてでも無断で侵入し、たまり場となっている例もございます。そうなることで、近隣の方とのトラブルになったり、治安悪化につながります。

そして何より鉄製のセクションは、プレーヤーの転倒時に大きなダメージを伴い、鉄板の角なども鋭利で固く危険を伴います。ほかに屋外なので、地盤は恐らく厚いコンクリートで造ると思いますが、それでも数年で劣化が始まるというんですね。圧縮板と同じように、維持管理費が高額になる懸念もございます。

また、これらのセクションは、全体的にデザインや設計が古く、プレーの幅や自由度が限られ、長く使われることは難しいと浦さんはおっしゃっております。

では、世界のパークの建設の今の流れというのはどうなっているのか、過去の推移から説明したいと思います。


日本は今、過去の欧州、ヨーロッパですね、過去のヨーロッパを見ているようだと。イギリスで実際に住み、大きな大会で活躍してきた浦さんは、今おっしゃっております。

日本より古くからスケートボードをスポーツとして認識し、歴史も長い欧州では、岬町が設計しているようなパークを過去に造ってきましたが、劣化が進んで、結果、利用者が減り、廃墟化、不良のたまり場となってきた経緯があるようです。これは純粋にスケートボードに取り組むプレーヤーにとっては、非常に残念な結果となったということで、このような結果を受けて、現在、欧州では屋内木造パークを主流に、現場の健全化と、そして未来を見据えた環境づくりの取組が進み、子どもから大人、そして初心者からプロまで、多くの利用者が屋内木造パークを支持している状況があるということです。

また、怪我人の迅速な措置やルールを守った健全な利用を促進するためにも、屋内木造で管理人が在中している、常駐しているパークが主流とのことです。この件については、今進めていただけるということで、いいかなと思うのですが、さらに、その見方を変えて、脱炭素化が進む欧州、コンクリートや鉄というのは、生産過程で大量のCO2を排出することが問題で、それも合わせて木造化というのが主流になっているということです。

岬町では、この後、質問しますが、ゼロカーボンシティへの挑戦を表明しております。この点でもエコ意識の視点で考えても、鉄のセクションでは矛盾しております。

それでは、屋内木造パークとはどのようなものかというのをご覧いただこうと思います。


3市にありますパークを紹介いたします。一番上は、東大阪市のHASCO SKATEPARK、中は寝屋川市にありますEKL PARK 寝屋川、そして一番下、近隣にもあります。近隣では泉南市にあるMinimini Skate Parkというのがございます。

屋内木造パークのメリットをまとめてみました。


1つに、屋内であるために、天候や季節に左右されずに、安心・安全で利用できるということ。
2つ目に、鉄のセクションと違い、全て同素材のためにジョイント部は隙間がなくて、また、建屋で外に音が漏れることを防げ、騒音問題の心配はございません。
3つ目に、セクションの設計やデザインの自由度が高くて、はやりに合わせて改造も容易にできますし、よく木造は上級者向けと勘違いされている方もおられますが、初級から中級レベルに対応可能ですし、むしろ木造こそ安全なので、そういった方々にとっては合致しているパークと言えると思います。

同様に4つ目、初心者はもちろん、プレーヤーのダメージを軽減し、転倒時でもけがのリスクを軽減できるんですね。
5つ目に、建屋で安全に仕切ることで、無断進入を防げ、治安悪化を防ぎ、近隣トラブルのリスクを下げます。
6つ目に、建屋があることで、雨や潮風、雪や紫外線より守られ、パークの寿命が長くなるということ。
7つ目に、建屋内にあるパークだと、心理的に利用者以外が入りにくいため、純粋にスポーツとしてスケートボードを楽しむ人が集まりやすくなり、よりパークの健全化が図られるということ。

そして、最後、8つ目、木造はリサイクルに対応し、脱炭素時代に合致していること。

こんなにも鉄のセクションより優れたたくさんのメリットがございます。
さらに、こちらもご覧ください。

パーク建設に係る費用の比較をご覧ください。結論から言いますと、屋外のコンクリートプラス鉄製セクションのパークと比べ、木造パークというのは工期が短く、施工費も安価です。

浦さんによれば、50メートル掛ける20メートルの木造パークの設計と建設合わせてでも工期は約3か月、そして概算予算としては2,000万円から2,500万円でできるということなんですね。この大きさは全日本大会や世界大会も開催可能な内容のパークということなんですよね。

そして、これは岬町の計画している面積に近いものです。

岬町の予算規模が今4,000万円と想定しているならば、木造パークを約半額で造って、残り半額を建屋に回すことも十分可能だというようにも聞いております。もう既に岬町の設計事業者である株式会社総合計画機構が500万円で設計を現在しているという状況ですので、それを合わせますと、設計と建築で総額今4,500万円規模となっている状況ですよね。

最後に、住民の声を私が代弁したいと思います。こちらをご覧ください。

これは住民の強い要望です。中身を読み上げます。文章中頃より、ちょっと見にくいので、私が読み上げます。「浦 友和さんとお会いして、スケートパークについて相談をしました。僕が一番嫌なのは、せっかく大金を出して造ったスケートパークがニーズに合っていない。時代遅れ、SDGsに合っていないパークに将来なっていくことです。

だから、僕は、浦さんがしたいようなスケートパークを造ることを強く要望します。」と、はっきりと屋内木造パークを要望しているのですね。

この書面を書かれたお二人は、1月に町行政へ提出したと聞いておりますし、寺田地方創生監からも聞きました。しかし、行政からの回答では、そういったパークはできない旨の回答があったということで、私のところにやってきていただきました。相談に来られたのですね、

これは何もこの方々二人だけの意見ではなく、総じて多くの住民の意見でもありますし、自治体にも国際基準に沿った設計をといった意見があったことを先ほど寺田企画地方創生監からも言われたと思いますが、それは設計の古い遊具的な鉄のセクションのことでは決してなくて、国際基準は安全・安心を考慮した設計でもあるわけです。建設費と維持費が高額、そして寿命が短い、天候に左右される、安全性が低い、自由度が低い、騒音や遅延が心配、エコではない等々の屋外の鉄製セクションのパーク、私たちの税金、町税を使い、それでもこのようなデメリットの多いものを造りますか。私はここで、それを見直すことを要望いたします。

いま一度世界の主流である屋内木造パークにしていただきたいのですが、いかがでしょうか、お答えください。

● 寺田 企画地方創生監

ただいま松尾議員からいろいろとご意見をいただいたところでございます。今回、要望していただいた方からも、今おっしゃられるようなご意見を、1月になってからいただいたところでございます。

我々もその件につきまして、検討させていただいたんですが、まずおっしゃられるように、天候に左右されることのない屋内のスケートボード広場というのは理想であるというふうに我々も考えておるところでございます。しかしながら、現在、町が所有している施設におきまして、このセクションを常設できるような施設がないという状況でございまして、屋外を中心として検討
させていただいたところでございます。

今、松尾議員から、建物が2,000万円でできるというお話なんですけども、公共施設につきましては、建築基準なり耐久性なりを当然考えていかなければいけない。この何平米になるか分かりませんけども、これだけの施設を2,000万円の経費で建てられるというのは、我々の経験から行きますと、到底無理でないかなあというふうに考えているところでございます。

特に要望された方が希望されているということを重視されてはどうかというご意見でございますが、現在、先ほど寺田のほうが述べましたように、もともとの設計の案を広く住民の方にお示しをさせていただいて、意見をいただき、取りまとめた案を持って、totoの申請をさせていただいております。

今、ご提示いただいたような内容ということになりますと、totoの申請とは大きく変わってまいりますので、totoの申請を取り下げていかなければいけないということになってまいります。

そういう状況の中で、一から見直すということになれば、今回の計画自身については、もうゼロベースで一旦立ち止まって考えていかなければならないのかなということになってまいるかと
いうふうに考えております。

非常に厳しい財政状況の中で、何とか子どもたちにご利用いただけるようにということで、我々も考えてきたんですが、要望された方がそういうふうなご希望であるということであるのであれば、一旦この事業は白紙にして、もう一度ゼロから考えていかなければならないんではないかというふうに考えております。

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の要望

今はまだこれから造ろうとする段階ですね。多分、住民さん、これからパークを利用して使いたいと思っておられる多くの方々というのは、時間が問題ではないと思うんですね。

後々しっかりと30年先でも使えるような、安全で安心して、そして楽しめるパーク、それがひいてはまちづくりに資する岬町にとってはいいものになることを望んでいると思うのですね。それなので、一旦中止にするとか、白紙に戻していただくというのも、選択肢にぜひ入れていただきたいと私は考えております。

本当に住民は早く欲しいというのが最重要で望んでいないのですよね。予算の範囲で、よりよいもの、住民の望むもの、そして、この先、愛されるものというのを一番望んでいます。そして、今さきほど予算規模で少しオーバーするのではないか、到底できないよというのは、どこまで市場調査をされたかは分かりませんが、片方ではできるとおっしゃっているんですね。こちらもかなりの経験知がございます。それなので、ぜひその辺りも考慮いただきたいと思います。

一旦この問題は引き続き進めていただきまして、住民主体の、そして、住民によるパークになるよう、町の活性に資する側面も考えた上で、先ほど言いましたが、30年先でも純粋にスポーツとしてスケートボードができるパークを実現できるよう、私もぶれずに動きたいと、このように思っております。

私は一貫してみんなでつくる循環型まちづくりというのを提案してきました。この件も同じです。大人の事情によって、一貫性のものづくり、SDGsに反するものづくりには私は反対です。

環境に負荷を与えず、循環するまちづくりという観点でも、みんなでまちを盛り上げてつくっていく環境づくりを今後も貫くためにも、引き続き求めていくことを伝えまして、この質問を終わりたいと思います。

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