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R5年12月岬町議会一般質問/南海電鉄多奈川線の減便に対する町行政の考えや今後の動き・対策と岬町の今後の公共交通のあり方を問う

R5年12月岬町議会一般質問/南海電鉄多奈川線の減便に対する町行政の考えや今後の動き・対策と岬町の今後の公共交通のあり方を問う

質問の主旨

令和5年10月21日より、南海電鉄多奈川線が約4割も減便となりました。

2年前から過疎地域の指定を受けるほど、人口減少・超高齢化とともに町の衰退が急速に進んでいることによる多奈川線の利用客の減少と、また100円で同じルートを走るコミュニティバスの存在の影響など、様々な要因が合わさり
減便とされたと推察される多奈川線。

町行政としてこの深刻な減便をどう受け止めているのか?

また減便となった様々な要因をしっかりと分析した上で、今後町行政としてどうしていくのか?

住民にとって欠かせない公共交通のあり方が今問われている中、町行政として今後の岬町の公共交通全般についてどうしていくのか、問います。

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の質問

令和5年10月21日より、南海電鉄多奈川線が約4割も減便となりました。その運行ダイヤを見ていただきたいと思います。

資料16をご覧ください。

資料16は、資料の右半分が、ダイヤ改正以前のダイヤと改正後のダイヤを記載しております。

ぱっと見ると、9時台から16時台のダイヤが減っていることが目につくと思います。

また、よく見ると、始発である5時台と、最終である23時台がダイヤから消えていることも分かります。

私のところにたくさんの方々より、この多奈川線の減便について非常に困っているというお声をいただいております。

特に、通勤での行き帰りで利用される、5時台と23時台がなくなり困っている方、その中には帰れなくなってしまった方もいらっしゃいます。

そして、通学の帰りの時間帯である14時から16時台にかけた時間帯の減便により、大変不便を強いられているという声がございます。

2年前から過疎地域の指定を受けるほど、人口減少、超高齢化とともに町の衰退が急速に進んでいることによる多奈川線の利用客の減少、また100円で同じルートを走るコミュニティーバスの存在の影響など様々な要因が合わさり、原因とされたと推察されるこの多奈川線でありますが、町行政としてこの深刻な神奈川線の減便をどう受け止めているのか、まずはお答えください。お願いいたします。

● 寺田 企画政策推進監

南海多奈川線の減便については、利用状況を踏まえ、運行本数の見直しを行ったことは、一定理解を示すところではありますが、大幅な減便ついては、事前の協議もなく実施されたもので、本町としましても理解しがたいところでございます。

また、南海多奈川線は住民の生活や地域の産業を支える重要な交通機関であるため、日常の移動に公共交通を必要としている住民や、公共交通を利用して来訪される観光客の利便性を低下させ、さらなる利用者の減少を招くものであり、本町住民の生活基盤を揺るがしかねず、ひいては町全体の活力低下につながるものであると考えております。

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の質問

先ほどのご答弁であると、大幅な減便については、事前の協議もなく実施されたとありましたね。

しかし、この令和4年11月28日から令和5年3月2日にかけて、岬町内の鉄道沿線活性化に関するアンケートというのを岬町総務部企画地方創生課と南海電気鉄道株式会社が連名で行っております。

調査の趣旨は、多奈川線の輸送人員が大幅に減少していることを受け、鉄道利用の実態等についてお伺いし、岬町内の鉄道沿線活性化を目指すためと記載がございます。

調査方法は、南海多奈川駅などでのアンケートPRのほかに、岬町公式ホームページやSNSでの周知、そして岬町役場でも行っていたということですね。

さて、その結果はどうだったのか。これはホームページに記載されておりますので、本日傍聴の皆さんも後でご覧いただければなと思うんですが、少しここで内容を披露したいなと、このように思います。

資料17をご覧ください。
資料17は、これはアンケート集計結果の特筆すべき内容だけを記載したものです。

ほかにもたくさんアンケート内容はあるんですが、特筆すべき内容だけを記載しております。

アンケートの回答数は、合計で230件あって、その性別や年齢、職業など回答者についての基本的な設問のほかに、資料左上のようにお住まいの地域、資料左下の車やバイクの免許の有無、資料右上の岬町内における多奈川線の必要性について、このことについて自分にとって、そして家族にとって、そして岬町にとってどう思うかというふうな設問だったり、また、資料右下には、多奈川線に関する自由意見などもあり、たくさんの意見が寄せられております。

その中身を見ていきますと、お住まいの地域のトップが岬町以外、岬町外なんですよね。

それが89件あります。

次に、淡輪地区で48件、これでもう半数以上となっております。

さらに、望海坂や孝子地区を合わせると147件になり、総数の三分の二に迫る数が直接多奈川線に関係の薄いと思われる方々だと思うんですよね。

また、免許証所持している回答者の割合というのが200件と圧倒的に多いです。

この結果を見て、なぜ深日港駅や深日町駅でも多奈川駅で行ったようなアンケートPRをしなかったのかなと私は思うんですよね。

なぜ、日頃利用されている方の声を聞こうとしなかったのかなというところが疑問です。

日頃利用されている方の声を聞くのが、まずは先なんじゃないかなと私は思うのですが、そもそものアンケートをのやり方や趣旨というのを、また後で聞きたいなと思います。

さらに、多奈川線の非常に必要性について、「自分にとってなくても問題ない」と答えた方が116件もあると。もう半数以上であるということですね。

そして、「家族にとってなくても問題ない」と答えた方では、何とそれより多い126件、「岬町にとってなくても問題ない」と答えた方は57件もいる結果となっております。

この結果を見る限り、南海電鉄としても多奈川線を減便しても問題なさそうだと、こう捉えられても仕方のない内容になっているんじゃないかなと思うんですよ、これ。

そして、多奈川線に関する自由意見でも、一番目に書いてある「洲本か深日に行くときはなくてはならないので、本数を減らしてでもよいので続けてほしい。」という、深日洲本ライナーの社会実験の利用目当てでの回答でありますし、2番目以降に書いてある「廃線にし、バスの本数を増やす」、「いや、なぜそこまで維持しようとするか分からない」とかですね、「バスがあれば電車はなくてもいいです」とか、「乗車人数の少ない線は、廃止するべきだと思います」など、日頃多奈川線を使っていないと思われる人が回答総数の三分の二ほどを占める中、また多奈川線の必要性について、「自分や家族にとってなくても問題ない」と答えた方が半数以上を占める中で、いわば他人ごととして回答されている感がございます。ここまで自由意見を書かれてしまうと、南海電鉄はアンケート内容をそのまま受け止めて、今のダイヤに反映したんじゃないかと考えるのが普通です。


先ほど寺田政策推進監は、「本町住民の生活基盤を揺るがしかねない。

町全体の活力低下にもつながるものである」とお思いになっているとのことですが、なぜもっとアンケートのとり方・やり方に工夫をしなかったのか。

やぶへびとなった結果に、南海電鉄とともにアンケートを採った実施主体として、岬町も減便ありきで加担するためにアンケートを取ったのかと、多奈川線の沿線にお住まいの方々からも思われても仕方のない内容です。

ちょうど1年ほど前に始められたアンケートですし、タイミング的にそのときから南海電鉄より減便の知らせを受けていたのではないか。

また、これは減便ありきのアンケートではないかと見られている住民の方もおられます岬町内の鉄道沿線活性化に関するアンケートと言われておりますが、実のところの町行政としてどう思われてるか、もう一度お答えください。お願いします。

● 寺田 企画政策推進監

アンケート調査の目的なんですけれども、本町では町内の鉄道沿線、地域の活性化と鉄道利用促進を図るため、本町と南海電気鉄道株式会社が相互に情報共有して、連携した対応などを行うことを目的に岬町内鉄道沿線活性化協議会を設置しております。

その取組として実施したもので、今回減便に関するアンケート調査ではなく、あくまでも多奈川線を盛り上げるための利用促進方法、いろいろイベントなどの開催など住民のご意見やご提案をお伺いするために実施したものです。

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の質問

多奈川線の活性化を考えての行動として、アンケートを取るというアクションをされたことについては、私は一定の評価をしておりますが、何事にもアションにはリスクを伴います。

特にアンケートは、採り方・やり方次第で結果が大きく変わるものですよね。

今後こういったデリケートな問題に対してのアンケートの実施は、後のリスク評価をしっかり考慮して、慎重に行っていただきたいなと、このように思っておるんです。

そして、今後このようなことのないようにしていただきたいことを要望しておきたいなと、このように思います。

さて、多奈川線が減便となった様々な要因を、町としてしっかりと分析できているのでしょうか。

南海電鉄は民間業者だから町政とは関係ないので、減便などの実施は仕方なく、とやかく言えないと片付けるのか、それとも減便は過去から今までの町政の結果と受け止めて、客観的な評価をして今後につなげるのか、町行政としてはどうお考えかというのをお聞きしたいなとこのように思うのですが、私の見立てや考えというのは、完全に後者であり、この多奈川線の減便については、私は過去から今に至る町が行ってきた政治、町政の結果にほかならないと考えております。

2年前に過疎地域の指定を受けるほど人口減少、高齢化とともに町にあった多くの社会資源もなくなり、町の衰退が急速に進んでいること。また、それが負のスパイラルとして、今も歯止めが利いていないことによる多奈川線の利用客のますますの減少。

また、100円で同じルートを走らせているコミュニティーバスの存在も減便を助長したのではないかと考えております。

これは過去から現在に至るまでの深日地区と多奈川地区の人口の推移と、そして、多奈川線の各駅の利用の推移を見比べると理解できるなと、このように思います。

地域になくてはならない公共交通である鉄道、町政は今までそれをどこまでその重要性を理解して、過去にどれだけ南海電気鉄道と共存共栄の精神で地域を盛り上げるための話合いや取組をしてきたのか、いわば協働の取組がしっかりとなされて、良好な関係を築かれ、維持されてきているのか、その結果が今に
出ていると私は考えます。


私はこの減便の現実は、町政にとって深刻なものと捉えておりますが、この多奈川線の減便という現実に対して、今後町行政としてどうしていくのか、どう取り組んでいくのか、お聞かせください。お願いします。

● 寺田 企画政策推進監

南海電鉄株式会社より非常に厳しい経営環境にあるということを、本年7月13日に説明を受けましたが、今回の減便ダイヤについては事前の詳しい説明もなく、一方的に実施されたもので、本町が意見を述べる場もなく行われたものです。


また、ダイヤ改正後の先月11月27日に田代町長と南海電鉄株式会社の鉄道事業本部副本部長が面談しております。

田代町長は副本部長に対してダイヤ改正前には利用者はもちろん、本町への事前周知・説明を十分に行い、協議の場を設けるなど理解を得られるよう求めるとともに、ダイヤ改正では、減便や始発、最終列車の運転時刻の見直し以外の経営改善策についても十分検討し、利用状況だけでなく乗換、利便性、通勤、児童生徒への通学への影響、特に時間当たりの運転間隔を考慮するなど、利用者の利便性に配慮するよう求めております。

さらにやむを得ず減便する場合であっても、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う暫定措置として、また本町も関西電力多奈川発電所跡地の企業誘致や深日洲本ライナーの利用促進、さらには観光プロモーションなど、様々な工夫を凝らした取組を実施したいと考えており、ダイヤの復活、さらには増便に向け取り組むよう求めております。

副本部長からは、今回のご意見については、社内に持ち帰り検討すると回答をいただきました。

今後は、南海電気鉄道株式会社に対して要望書を提出する方向で進めたいと考えております。

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の質問

私は10月27日にある住民の方を町長室へお連れしまして、この多奈川線の減便に対して、南海電鉄の社長なりに減便を見直す要望を町長にしていただけないかというのを、その住民の方とともにお願いに行かせていただきましたね。

この方はこの減便により死活問題となったお一人です。その後、どうなったか連絡をして欲しいとお願いしておりましたが、連絡がなかったものですから、どうなったかな心配しておりましたが、11月27日に面談されて一定の要望されたということで、お礼を申し上げたいなと、このように思います。

ひとまずその方にも報告ができると思います。

また町として要望書を提出する方向で進められているということですので、ぜひお願いしたいなと、このように思います。

我々、町議会としても、その方向で応援できるよう、同じように要望書もしくは違う形になるかもしれませんが、議員全員にこの趣旨をお伝えして賛同いただけるよう、私はできるだけ働きかけていきたいなと、このように思います。

さて、今回の多奈川線の大幅な減便は、今後の公共交通を考えていく上で重要なきっかけとなる出来事であり、ターニングポイントになる可能性があると私は考えております。

この状態で政策も今までどおりでいくとすると、人口の数はおおよそ2050年ぐらいまでは計算ができておりますよね。

もちろんそれを防ぐための取組は欠かせませんが、その結果が不調に終わったとき、多奈川線は一体どうなるのか、見えてくる未来として廃線論、これ言いたくないですけど廃線も出てくるかもしれません。

もちろんそうならないための政策を実行していくでしょうが、楽観的な考えでは、物すごいスピードで目がめまぐるしく環境が変化するこの時代において、決断が遅れたり、視野の狭い間違った決断にて住民の大切な公共交通に空白を作ってしまうことも考えられます。

大切なのは、現在町が置かれている様々な環境を客観的にそして多角的に見ながら、未来を見据えた政策を常に考えて先手を打っていくこと、これが責任ある政治だと私は考えております。

今回でいうと近視眼的には、急いで検討しなければならないこととしては、多奈川線の減便を少しでも補完できるようなバスの増便をしたりとか、乗継ぎ等の調整によるダイヤ改正などが必要と思いますが、それをされるのかどうかというのと、また中長期的には持続可能な公共交通の模索もしていかなければなりません。

コミュニティバスの運営も現在年間約7,000万円ほどかかっており、単体事業で考えると約6,000万円ほどの赤字であること、また、今後も事業
費が膨らむ傾向があることから、それを補填できるような、いわゆる稼ぐ政策を考えて、岬町が自立できるようにしていかなければ、町の様々な機能を維持していくことが困難になることが考えられております。

また一方では、デマンドの交通や新たな交通システムなどとの共存に切り替える試算など想定できるあらゆる方法を検討して、未来の岬町に合った公共交通システムは何かを常に模索して先手を打っていくことで、今回のような事態となっても焦ることなく順応していけることにつながると私は思います。

今回の出来事は深刻ですが、公共交通の今後の在り方が問われていると考えています。

ピンチはチャンスだと捉えて、この機会に、先ほど言ったような町の未来の公共交通のシミレーションや試算を始めていっていただきたいなと思いますが、町として行っていくのか、今後の公共交通全般についてどうしていくおつもりかお答えください。お願いします。

● 辻里 しあわせ創造部総括理事

本町のコミュニティバスの乗車人数は、コロナ禍を除くと毎年増加傾向にありますが、全国の地域公共交通の現状におきましては、経済の発展とともに、自動車利用の拡大により、地域公共交通の位置づけが相対的に低下し、輸送人員の減少に歯止めがかからない状況となっております。

また、交通事業者の不採算路線からの撤退による地域公共交通ネットワークの減少や、運転手不足による運行便数などのサービス水準の大幅な低下が進行するとともに、地域公共交通を担う民間事業者の経営悪化が進行している状況にあります。


今回議員からご質問いただいております南海電鉄多奈川線においても同様のことが推測されます。

南海電鉄多奈川線においては、従前から通勤・通学などの日常生活に不可欠な地域の移動手段として、町にとって不可欠な交通手段であると認識しております。

しかし、人口減少や少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少、ライフスタイルの変化に伴う公共交通の在り方を検討していく必要があるとも考えております。

本町のコミュニティバスは、高齢者・障がい者等の移動困難者の日常生活を補う機能と、通勤・通学等の路線バスの代替機能の二つの役割を果たしていることから、今後も運行を継続していく必要があると考えております。

10月21日の南海電鉄のダイヤ改正において、多奈川線が約4割減便されました。このダイヤ改正は、本町と南海電鉄株式会社との間で協議もなく、一方的に行われたものであることから、電車とバスの乗り継ぎにご不便をおかけしておりますので、今後コミュニティバスの発着時間と、多奈川線の発着時間の連携が図れるダイヤの時間調整や多奈川線が減便された時間帯、9時から16時の基本路線における多奈川線からみさき公園駅までの発着回数の見直しなど、現行の予算の中で検討し、岬町地域公共交通会議において審議の上、来年4月に運行ダイヤの改正を実施してまいりたいと考えております。

また、本町の地域の特性を生かした公共交通の確保を目指し、調査研究を行っているところですか、財政面や本町特有の集落散在地域に対する対応が課題となっております。引き続き、他市町村で実施している効果的な手法を調査・研究を行ってまいりたいと考えております。

今後の公共交通につきましては、岬町内鉄道沿線活性化連絡会議などの意見を踏まえ、岬町地域公共交通会議において議論し、地域公共交通基本計画に定める安全に安心して暮らし続けられる地域づくりを支える公共交通網を目指してまいりたいと考えております。

岬町議会議員 松尾 匡(まつお ただし)の要望

例として、資料18で説明したかったんですが、もう時間がありません。

大切なことは鉄道、会社そして行政が官民で目的・目標を共有して連携して取り組む、これも協働ですよね。町を活性する、そして民間事業者にもちゃんと利益があるように、しっかりと町を盛り上げていく、そんな協働のそのものが大切であり、これが私の目指すべきぶれない政治維新であります。

もう時間がありません。今の町政でできる、これが町政できるかどうかが今問われると思います。

一つ一つ課題に向き合い、取り組まれていき、結果を出していただくことを願いまして、私の一般質問を終わりたいと思います。

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