R2年6月岬町議会一般質問/民意が望む「岬町立みさき公園」の創設に向けて
質問の趣旨
私が行う第2回アンケートにて、新しいみさき公園に対する民意が見えてきています。
町立だからこそ、町民の意見をしっかりと聞いて創り上げていくべきものと考えます。
そこで、アンケート結果を公表し、町の方々の声をどれほど組み込む気があるのか、松尾ただしが大阪府泉南郡岬町岬町議会一般質問にて確認します。
5月26日の議会全員協議会で、岬町行政側から1人の議員が作成した広報紙の記載に事実誤認があるため報告したいとの申出があり、その場で5点の広報紙記載内容について行政側の主張を発言し、議員側の見解を聞かずに一方的にこの報告を得たことがございます。
その内容は、この私、明らかに私の政治のビラに関するものでありまして、事前に本人への説明も一切なく、いきなり全員協議会の場で、議員の見解を聞かない報告という形で言い切られました。
このことについて、ある議員からも、理事者の報告内容はある種議員活動への圧力、弾圧の類であり、非常に問題のある行為であると指摘がありました。私も、今回の件は政治活動や言論の自由を脅かす行為であるとみなしており、行政が行ったことについては許し難い行為であると考えております。
今回、岬町立みさき公園の創設に向けての話をするために、行政が事実誤認であると呈したものが行政側の事実誤認であることを私からまず報告したいと思います。
まず1点目、土地の町有化に固執し、公園事業に関心がないとの記事内容について、町行政は事実誤認としておりますけれども、岬町は10月にサウンディング市場調査を実施しております。これは明確に公園ビジョンが行政にないため実施したものであり、この時点でビジョンも定まっていない、方向性も決まっていないことが分かります。
そもそも、公園事業にしっかりと関心があれば、先にどんな公園にするべきかを自身で調査するなり、住民に広く意見を聞く努力をするなりの行動が先にあるべきで、そこで町としてビジョンを明確化した後に第一の目的が本当に公園の存続に重きを置いていたならば、進め方のプロセスがおのずと変わっていたはずです。
現時点でもビジョンが見えにくい町行政のスタンスを見ると、まさしく公園事業への関心よりも、土地の町有化に重きを置いていたと思われても不思議ではないはず。
3月議会の一般質問で議事録にも残っておりますが、私は、公園の事業手法である居抜き活用について提案をしております。その際に、町行政から返ってきた返答は、認識はしているけれども調査をしていないということです。今後、公園を運営していく事業者を考えたとき、居抜き活用というのは真っ先に考えられてもおかしくない手法です。
このような態度からも、公園事業への関心よりも土地の町有化と捉えられても当然ではないでしょうか。さらに、土地を取得しないと都市公園を守るのに不安定となる旨の発言もありました。私は土地取得が唯一の方法とは決して思いません。なぜなら、南海電鉄が探し当てた後継事業者としっかりとお互いを理解した上で話合いの場に応じていたならば話合いの中でいろんな可能性をつくれたはずで、それをしなかったことが大きな過ちであり、まさに、このやりとりと結果が後の南海電鉄との様々な交渉事の進捗状況にも尾を引いている節が見え、そのために折り合いがつかずに最終日まで持ち越したと私は見ているからです。
相手の立場になって考えてみましょう。南海さんとしては、当初、岬町から土地を購入し、自身で今の立派な公園を開設し、長年営業してきた歴史があり、思い入れのある公園のはずです。その後を継ぐ意思のある企業を岬町からのお願いのとおり、苦労してようやく見つけてきたわけですよね。その企業に対し、岬町からは優遇措置ではなく、時代に逆行する厳しい条件。例えば、年間8,000万円の使用料の徴収、そして広大なあのみさき公園駐車場は使用を禁止する。そして、その代わり自身でお客様駐車場は新たに別で開設することなど、これらを飲むことが公園の後継条件であることを言われたわけですね。
さらに、土地の所有権について難航したときも、南海さんは何とか折り合いをつけるために岬町へ話合いを申し入れてきたにもかかわらず断られ、その後も交渉というより、町にとって都合のいいことばかりを主張し続けられたとしたら、南海さんは面目を完全に潰されている中、そんな岬町とは一定の距離を置き、態度を硬化したものだと、ずるずると先延ばしとなった結果から容易に想像が私はつきます。
また、後継事業者の目線で考えた場合でも、当初は土地が自身の所有でなくとも、ゆくゆくは安定的な運営ができると判断して手を挙げたのでしょうが、先ほど言った年間8,000万円の使用料の徴収ほか、厳しい運営条件は、途中から岬町から突きつけられたとしたら、この条件だと土地を所有しないと安定的な運営ができないと判断したからこそ、途中から土地の所有権も条件に入れてきたにほかならないと私は思うんです。
どうして、相手が途中から土地所有にこだわってきたのかの理由や意見をきちんと聞きましたか。それらの報告は一切ないです。それらを聞く努力をせずに交渉に応じなかったことこそが一番の問題であり、きちっと話を聞いていれば相手が納得する代替案も提示できるし、折り合いもつけられたはずで、結果、休園することなく公園事業を進めてもらえる道も見つけられたはずです。
これらは議会で一切議論もされることもなく、町長と一部職員の判断で決められたということであり、住民の理解を得られていない責任は大きいと思います。これは交渉事です。
岬町の態度を見てみると、ほとんどが自己の都合ばかりで、そもそも折り合いを最後までつけようとする努力をしなかった進め方に私は問題提起しているのです。以上の経緯や結果からも分かるように、町行政にとって公園事業を存続させるのが一番の目的とは思えず、土地の町有化が目的となっていたと判断できるものでございます。
2点目に、町長は責任を逃れるためにと記載した内容について、事実誤認と発言しておりますが、これは9月議会1日目の町長の発言がまさにそれを裏づけております。以下、南海さんより岬町へ直接後継事業者と交渉をお願いされたが断った理由を町長が述べている抜粋部分を披露させていただきます。うちには交渉権がないから、万が一、うちが交渉権を持った場合、南海さんが、じゃあ、もう岬町さん任せますよとなった場合に、全面的にうちが受けていかねばならん。それは重たい荷物を背負うことになるから、それは交渉権のない岬町はその中に入らないほうがよいということを僕は内部で申し上げましたと、このように答えられております。
重たい荷物を背負うのを避けた、これ重要な任務の責任を逃れたに思わないでしょうか。本来、南海さんからお願いされた時点で、交渉権というのは発生してます。町のトップとしてみさき公園をどうするべきか、先に民意をしっかり聞いた上でビジョンを明確に持ち、そして、折り合いをつけるために交渉に挑むべきである最重要局面です。それを、話をせずに断ったということは、良好な関係を築けた可能性のある道を自ら閉ざしたということです。本来、責任をしっかり持って挑むべきである、最も重要な交渉をしなかったというのは責任大きいです。
これについては、事実誤認は町行政にあり、自らが発言した言葉を捻じ曲げ、都合のいいように虚偽の報告を広報やタウンミーティング等で今後行うことは断じて許されない行為であります。よって、全員協議会での発言の撤回を求めておきます。
3点目に、ずるずると3月議会まで先延ばしにという内容を事実誤認だと発言した件でございますが、先日の全員協議会で、議会や園内事業者の希望を実現するために画策していたと、西総務部長はおっしゃっておりました。
12月議会で協議案を出しても理解してもらえないと判断したとのことですけれども、この発言が矛盾を生んでおります。私たち議会議員の意見を取り入れるつもりならば、12月議会や委員会などでその協議案を共に精査すれば、もっと早くに協議案が通っていたはずです。
交渉内容は、南海さんが言わないでくれと言っておりますけれども、私たち住民の代表である議会議員の確認もなく協議案を進めていくことは本当に議会軽視、民意不在としか言いようがございません。あと、やはりここでも土地の町有化に固執せずに、ほかの方法で事業を展開することができていれば、このような遅れもなかったし、スマートな協議になっていたと思われます。
4点目として、行政内でビジョンにずれがあるという記事についてを指定しております。これについては、3月議会最終日の発言と、そしてNHK放送での発言を確認すれば明らかです。発言の記憶がないとおっしゃっておりましたけれども、議会の議事録とNHK放送でしっかりと記録をされております。行政側で意思やビジョンを統一できていなかった証拠を披露させていただきます。
まず、3月議会最終日に、吉田都市整備部理事がお話しされた内容を読み上げさせていただきます。まずもって考えておりますのは、公募という形で民間活力を最大限に民間事業者の方のご提案を頂いて、その中で今のみさき公園の形を新たな要素も含んで継承して運営を担っていただけるように考えてまいりたいと思っているところでございまして、まずは、そういう形での提案型の公募というの考えているところでございますと、民意への理解を示していただき、今までのみさき公園を受け継ぎ、そして、さらに発展させたいと回答されております。
私はこれを評価して、そして、この説明があったからこそ3月議会最終日の南海さんとの協議案にも賛成をしたわけでございます。けれど、田代町長はこう言われております。これも読み上げさせていただきます。私は、あくまで岬町のシンボルであるこのみさき公園は、自然の中でやはり憩える、そういった公園にしたいという思いを持っておりますと発言し、また、NHK放送では、もっと具体的に、キャンプファイヤーができる自然公園と明言されていましたし、アナウンサーも、岬町として今後は自然公園を目指すと、丁寧に要約して締めくくっております。
今のみさき公園の形を新たな要素も含んで継承して運営するみさき公園と、キャンプファイヤーができる自然の中で憩えるみさき公園を一緒だと思う人がいますか。ビジョンが違うとしか言わざるを得ません。先ほど述べたように、今のみさき公園に新たな要素を含んで継承していくという評価に値する発言があったからこそ、3月議会にて私は賛成したものです。
町長の発言にある自然公園になるならば私は反対しておりました。もし、さきの全員協議会での発言が正しく、議事録の訂正を行政側から求めるのであれば、3月の最終日の審議についてやり直しを私は求めます。この全員協議会での発言はそれほど大きな問題ある発言です。絶対に許されるものではありません。それと、西総務部長が全員協議会でおっしゃった、自然公園の中に新たな公園を設置するなど、相当思い切った投資による云々とのくだりがありました。
しかし、みさき公園の2億円から3億円の赤字経営状況を知った上ででも、次期後継事業者がそのまま引き継いだとしても、手法を変えるなどすれば、今後、収益が見込めると判断し真っ先に手を挙げていたわけです。技術やノウハウの全くない岬町行政が思い切った投資をせずとも、当時、手を挙げていた次期後継事業者との協議をスムーズに進めることができていれば、民間の技術やノウハウを活用して、今後も経費をかけることなく、さらに固定資産税や交流人口や、そしてまちの活性が見込めたはずです。それを断ったのは行政方です。その道を自ら閉ざしておきながら、その言い方はないはずです。
私からすれば、声が議事録にしっかりと発言が明記されていることであり、町行政側からの私に対する事実誤認発言は、議会議員や議会を軽視した発言であり、事実を捻じ曲げて都合のよいことだけを主張するものとしてあってはならない行為であり、決して許されるものではありません。よって、全員協議会での発言を撤回を求めます。
5点目として、町の意向で施設の撤去、プールも残さない方針とした内容について、事実誤認と話されておりましたが、先日の全員協議会での報告内容を聞いていると、やはり岬町の方針で撤去や残さないことを決めているとしか聞こえてきませんでした。プールや既存施設を残すか残さないかの議論は、誰と、どこで、どれだけ行い、どのような結論がその中で見出されたのでしょうか。
その詳細なプロセスは一切議会への報告がなかったし、それでよいかどうかも議会に対して案件として上がってきていなかった。それは全て、やはり町長と一部の職員のみで決定されたからであると判断せざるを得ません。広報誌にも記載したとおり、今あるものを生かす議論について、明確で詳細な報告がないこと、そして議会案件とせず独断で決定したことは今でも問題であり、疑問が私は残っております。よって、これについても事実誤認とは言えません。これも撤回を求めます。
総じて、議員は行政のチェック役、監視役です。間違っていると思うことをただしたり、また、調査研究をして、今以上に町が発展していくように様々な角度から提案をしていくことが我々の仕事です。そして、何より重要なのが、住民の思い、願いなどをしっかりと聞く努力をすること。そして、それらを行政にきちんと伝えることです。ただ伝えるだけでなく、その思い、願いを叶えるための実現可能な方策、仕組み等を自身で調査研究し、しっかりとした根拠を持って行政へ提案し続けることが我々議員のこの時代に求められている大きな仕事であります。
そしてまた、その議論された内容を広報紙として作成し配ったり、議会報告会を開催して広く住民に報告されていくことも我々の大きな責務です。私は、自身の見方によって、そして私の政治家としての考えのもと、このようにしっかりと議事録に記録されている町行政からの発言を根拠に、そのとおりを分かりやすく伝えているまでのこと。
それを事実を捻じ曲げて事実誤認と一方的に報告した行政側の行為に抗議するとともに、発言の撤回をここで求めておくものです。
さて、前置きとしてこの全員協議会で提示されたみさき公園についての内容は、町行政の事実誤認であるとの話をさせていただきましたけれども、ここからは、現在とこれからのみさき公園について確認していきたいと思います。
みさき公園については、3月議会において6月中に指定管理事業者の選定業務を開始すると伺いましたけれども、その進捗状況を聞いていきたいと思います。
みさき公園の土地は、令和2年4月1日から岬町のものになりました。つまりは、岬町に住む人たちの財産です。この住民の財産に住民の意見が組み込まれないような体制で新たなみさき公園を作り上げていくのは、以前からずっと申し上げているとおり、民意不在でしかありません。
私は、先日各宅に配布したこの広報誌等を利用して、令和元年12月議会で公表したアンケートの第2弾として独自アンケートを実施しておりました。アンケートの結果、第1回目と同じく、みさき公園事業の町の対応などにおいて行政に不満を感じているとの声がより多くなっている結果が出ております。前回のアンケートでは、不満を感じている方は52%だったのに対し、今回のアンケート結果では76%と大幅に増えております。
これは、みさき公園事業が住民の皆様にとって未だに不明瞭でビジョンが見えない、民意不在だからこその結果だと私は認識しております。みさき公園についての自由記入欄は、Wordに全て転記させると30ページ以上超えるボリュームで、町行政に対する不満やったりとか、今後のみさき公園についての熱い思いを書いていただいております。今回は時間の都合上、ここでは詳細なご意見を公表はできませんけれども、今後、私のホームページや広報誌でしっかりとまたこれも公表させていただきたいと思います。
自由記入以外のアンケート集計についてもここで公表させていただきますと、このとおりです。みさき公園の町の対応について、私は聞きました。結果、不満、不適切というのが76%ございます。みさき公園の中のプールを残してほしいと思うか思わないかというのを聞きました。そしたら、活用して復活してほしいが75%示しております。遊具、施設について、残して活用して、もっと活性化してほしいと答えておられるのが83%ございます。動物園について、これも意見聞かなかったと思いますけれども、住民の皆さんは、復活して継続してもらいたかったというのが83%ございます。
イルカスタジアムについても聞いてません。これは、私、聞きましたが、復活、継続してほしかったという思いの皆さんは82%いらっしゃいました。では、どんな公園が今後いいですかというふうな問いを投げかけたところ、選択肢をいっぱい私もつくりましたが、一番多かったのは、やはり今あるみさき公園の形で、さらに新しい形を望まれているのが67%。そして、テーマパークがいいという方は6%、動植物園がいいというのが13%、あとキャンプ、アウトドアというのが7%。自然公園は4%です。
こういうふうな結果になりました。このように、全ての項目において、既存のものの有効活用や復活を望む声がほとんどなのです。いかがでしょう。岬町が今進めているみさき公園内の施設などの撤去や動物たちの退園はやはり今でも民意は望んでいないのです。
不要な公園施設は南海が撤去を行い、令和3年3月末までに完了すると南海さんとの基本協定に組み込まれております。来年の3月まで猶予があるならば、まずは一刻も早く住民の意見に聞けるようなスタイルで、今あるものを生かす議論を進めて、撤去されてしまう前に民意が望むものを残す努力を行政はすべきではないでしょうか。
例えば、アンケートの自由記入欄で提案いただいたことの中に、一つはネーミングライツという手法、そして、よくご存知のクラウドファンディングの活用もありました。町としてそのようなセールスを行うことは視野に入れませんか。ネーミングライツは、企業側にとっては施設に企業名を入れることができ、宣伝効果が得られ、岬町としても維持管理費などの協力を得られるため、お互いにとってメリットのある方法です。
これをトップセールスで打ち出していけば、既存施設の管理運営の負担は、話によればなくすことも可能です。クラウドファンディングについては、例えば施設の中でも撤去費用の大きなプールやイルカスタジアムを撤去する際に必要な額を、それを目標額と設定して全国から集められれば、撤去に必要な資金の心配がなくなるので町行政が言う取壊し理由がなくなります。
また、管理運営について、今後ゆっくりと話し合う時間もできます。こうすれば、町の財政負担を理由に撤去を南海に依頼せずとも、民意に寄り添った対応が町行政にも可能になるはずです。この手法をすることと併せて、残したい施設や遊具の選定に住民の声を聞く機会をつくるため、少し先延ばししてほしいと南海さんにお願いするのです。南海さん側からすれば、撤去にかかる費用が大きく削減できるかもしれませんし、待ってくれるのではないでしょうか。
その間に、残して新たに生かすための議論というのを住民と行う機会を設けるなど、岬町の行政として、岬町に住む人々のために声をきちんと聞く機会など、行政としてすべきことを作っていくべきですし、仮に、私が執行権者ならそうしていきます。
住民やみさき公園を利用していた方々の意見を聞かずに民意を置き去りにされたまま造られる公園に、人々は価値を見出し利用するとは思えません。岬町の財産だからこそ、新しいみさき公園は町行政の指定管理事業者の話だけで話されるのではなく、また一方的に町から住民に伝えられるものでもありません。行政が住民の意見を聞き、それを取り入れていくことが絶対必要です。
このように、民意を取り入れた上で既存のものを残していく方法は幾らでも考えられますが、みさき公園についての進捗と今後についてお伺いをします。また、今、私が提案した住民参画と、そして既存施設を残す方法については実行していくべきと私は考えますが、いかが考えかお答え願いたいと思います。
●岬町 西総務部長 の答弁
前段に、松尾議員のほうからご指摘を受けた件でございますけども、先日の全員協議会の場でも述べさせていただきましたが、政治活動ビラの記載内容につきましては、議員として、また政治家として自らの考えと責任において記述されたものと認識しておりまして、記載内容についての見解の相違する箇所等もございますが、これらについては、自らの見解のもとで主張することには何ら問題はないと考えることにつきましては、当日もお話をさせていただいたところでございます。
しかしながら、事実と異なる箇所につきましては、その内容を再度ご説明させていただき、新しい認識のもとで今後の議論を進めていくことが肝要と考え、町としての考えや経過をご説明させていただいたところでございます。本日の議員の主張に対しても、我々として考えるところはございますが、本日の一般質問の事前通告が行われていない内容でございますので、この場での答弁は控えさせていただき、改めまして町の考え方をご説明させていただきたいと思います。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
私からは、新しいみさき公園の創造についての松尾議員のご質問にお答えしたいと思います。まず初めに、3月議会からの進捗というところですが、本年3月議会において、南海電鉄とみさき公園事業撤退に伴う基本協定を締結し、土地の寄附を受けることにつきまして議会の議決を頂き、その後は、この基本協定に係る準備作業などを実施してまいったところでございます。
現在は、休園部分を除くみさき公園に関する管理運営を継続しているところでございます。また、新年度となり新体制となった以降は、新たなみさき公園の整備及び管理運営に対する町の基本的な方針を整理してまいりました。このことは、さきの全員協議会の場でも報告させていただいたところですけども、基本的な方針は大きく三つの柱としております。第一に、町はみさき公園を都市公園として継続する方針のもと、都市公園法に定める適正な管理運営を基本とし、新たに整備する公園施設については都市公園法に基づき設置可能な施設とすることであります。
第二に、新たなみさき公園の整備、管理運営につきましては、民間資金やノウハウを活用した公園とし、より一層の集客機能の向上、公園利用者に提供するサービスの質の向上と町の財政負担の軽減を図ることであります。
第三に、新たなみさき公園の整備管理運営を担う民間事業者の決定については、参入しやすい条件を整理の上、公募し、有識者により構成する事業者選定委員会で審査の上、優先交渉事業者を決定することであります。以上の基本方針をもとに、みさき公園内の自然を生かし、子どもから大人まで多世代に親しまれ憩える、そして何度も訪れたいと思う魅力ある新たなみさき公園の整備及び管理運営事業者の選定事務を進めるために必要となる予算について、今議会においてご審議をお願いする次第でございます。
なお、これまでも説明させていただいてますとおり、動物及び園内施設は一部園内事業者所有の遊具を除き、その全てが南海電気鉄道の所有物で、南海と締結した基本協定書において、原則、町が必要とする施設以外は撤去することで協議が終了しております。
ただし、園内遊具については園内事業者さんから存続要望を受け、本町は南海に対して要望内容について適切に対応するよう申入れを行い、その結果、本町と園内事業者とが協議を行い、園内遊具について存置するか撤去するかを6月末までに決定した内容に従い、南海からは適切に対応する旨の報告を受けているところでございます。議員ご提案のネーミングライツやクラウドファンディングによる既存施設を残すご提案ですが、先ほども申し上げましたとおり、町が所有している施設ではなく、南海所有及び南海が園内事業者に設置許可を行った公園施設でありますので、南海との協定により、そのほとんどが撤去していただくことで協議が整っていることから、難しいものと考えております
ここで、1点目、先ほどの中で事業者公募のことを言われましたけれども、これは、いつまでを目標とされているか、そこだけちょっとお答えいただきたいと思います。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
先ほども少し触れましたとおり、事業者選定業務を進めていくに当たり、本議会において必要な予算を計上させておりましてご審議いただく予定としております。これが承認いただきましたら、すぐに民間導入調査というのを進めてまいりたいと考えております。
これは、新型コロナウイルスの関係で、状況がかなり変わってきてまいっておりますので、ここはまた民間事業者の意向を把握する、実現可能性を把握したいと思っております。そして、実施方針と要求水準書として、町はこういう形で民間事業者さんを募集していきますよという基本になるものを整理いたしまして、募集要項を策定し、募集する予定としております。
優先事業者の決定につきましては、できるだけ年度内にさせていただきたいというふうに考え進めておるところですが、新型コロナウイルスの状況がございますので、心配はしているところですけども、担当としては、できるだけ前倒しで進めてまいりたいと、このように思っています。
分かりました。できるだけ早急にといいますか、やはり、皆さんどうなるんだ、どんな公園になるんだというのも含めてすごく関心を持っておられます。
大きな施設でありますので、できるだけ早急に、しかも慎重に進めていただきたいなと、このように思います。私も、先ほどネーミングライツだったりクラウドファンディングだったりという手法を持ち出したその理由は、やはり住民さんの声にもあるんですよね。やはり、今まで聞いてこなかった、町が聞いてこなかった。でも、もう後タイムリミットだから、もう聞かないよ。これは行政の姿勢としていかがなものかと私は思うんですよね。
やはり、今からでもできることをしなければならないことというのは、汗をかいてでもすべきだと私は思うんです。例えば、先ほどの検討は、ネーミングライツの検討はどうなのか、クラウドファンディングでも可能性あるのじゃないのか。その検討をまずはすべきじゃないかなと私は思うんですね。それが住民の理解へつながっていくと思うんです。
ここまでやった、やれへんかったのに云々は、前も言いましたけれども、住民は理解してくれません。やはり、やったことをきちんとしっかりと結果として言っていただくことが住民の理解へと私はつながると思うんです。
その延長で、今までも住民の声を聞こうとせずに協議を進めた結果、やはり、このアンケートのように、住民からの不満の声しか出てないのは、先ほど披露したことで明らかですよね。もっと早くから公園、そして遊園地事業のプロや住民も参加できる会議を開いたり、住民の意見をダイレクトに聞けるような場を作るべきだったし、今からでも作るべきと私は思っております。そのような考えはないか、お伺いしたいと思います。お願いします。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
住民の意見、住民の参加の機会についてということですけども、町としましては、昨年5月に開催のタウンミーティングで直接住民の皆さんと対話を行い、まずはご意見をお伺いしたところでございます。そして、事業者募集に係る実施方針に反映させていく考えであることから、さらにアンケート調査を実施してご意見をお伺いしているところでございます。
このアンケート調査については、町のホームページと町内の主要施設に配架して回収箱を設置する方法で実施しているところです。町のホームページは昨日アップしたところとなっておりまして、主要施設には今日中に配架する予定となってございます。
また、住民参加の機会を設けないかというご質問ですが、今年度のタウンミーティングが新型コロナウイルスの関係で少し延びて、9月に開催する予定となっておりますので、この場を活用してみさき公園の経過と進捗状況等をご報告の上、ご意見をお伺いする場として対応していきたいと考えております。
それと、先ほどの、ネーミングライツとクラウドファンディングの手法は、その手法自体が取り入れることはできないということではなくて、南海所有の遊具について、それを適用するのは難しいと考えているということでご理解いただきたいと思います。
吉田理事も先ほど、昨年5月のタウンミーティングのことを述べられていました。前回も、西総務部長が5月のタウンミーティングでしっかりとこの説明はしたということでありますけれども、この時点で、南海さんが引っ張ってきたという言い方は悪いかもしれませんけども、後継事業者のこととか、あと、その後のこととかというのはここでは話されてないんですよ。
私も、これ、昨年5月のタウンミーティング、ほぼ出席させてもらいましたけれども、ただただ公園が閉園になる、閉園になるから南海さんに後継事業者を探してもらうという事実だけなんですよ、伝えられたのが。それに、住民さんの意見はありましたけども、ただ、その後の経過が一切話されてないんですよ。
そこからまた意見を聞いてないんですよ。そこに問題が私はあると言ってるんです。だから、やはり、その経緯もしっかりと、何でこうなったのかというのもきちんと説明する義務があります、岬町がしっかりと関わってきたことなので。そこをやはりお願い、きちんと、しかも事実誤認のないことでお願いしたいと思います。もう、時間がどんどん過ぎていくので、ちょっと飛ばそうと思います。今回、そういうようにアンケートを取っていただく、そしてまた、9月のタウンミーティングを行って意見を聞く。
ぜひ、このコロナの影響の中で難しいかもしれません。やはり、しっかり開催して意見を聞いていただき、それをしっかりと反映したみさき公園であるように強く要請して、この質問を終わりたいと思います。