R2年3月議会/松尾が提出した議員提出議案「今ある価値を継承した新たなみさき公園を求める意見書」
●奥野 学 議長
日程第19、議員提出議案第1号「今ある価値を継承した新たなみさき公園を求める意見書」を議題とします。
本件について趣旨説明を求めます。岬町議会議員、松尾 匡君。
●松尾 ただしの提案
ただいま議長の許可を得ましたので、議員提出議案第1号「今ある価値を継承した新たなみさき公園を求める意見書について」岬町議会会議規則第14条第1項及び第2項の規定により別紙のとおり提出いたします。
提出者は、私、松尾 匡でございます。
賛成者は、次のとおりです。敬称を略させていただきます。
賛成者、中原 晶、坂原 正勝、小川日出夫、道工 晴久
以上であります。
趣旨説明は朗読によりかえさせていただきます。
今ある価値を継承した新たなみさき公園を求める意見書(案)
1957年に開園したみさき公園は、岬町のシンボル的存在である。そのみさき公園を運営する南海電気鉄道株式会社(以下、南海という)が、3月末をもって事業撤退を表明し、現在、撤退に向けた準備が着々と行われている。
三世代で楽しむことができ、小さな子どもが安全に遊べる環境のみさき公園をなくすことは岬町のシンボル的存在の喪失を意味し、利用者の激減したみさき公園駅の行く末は、特急が通過するようになり、多奈川線の廃線まで危ぶまれ、岬町民の生活が不便になってしまう可能性は否めない。
西日本最古のジェットコースターや海の見える観覧車、幼い子どもが楽しめるレトロ情緒あふれる遊具の数々は、現在、親や祖父母となった世代にも思い出深く、世代と世代を紡ぐ価値と言える。
それを継承し、活かしながら新しい要素も取り込んで新たなみさき公園を創造することができれば、岬町が廃れていくことを懸念することなく、むしろ今まで以上に岬町を発展させる重要な存在となり得る。
よって、みさき公園について、以下の事項を行うことを求めるものである。
1、現存する遊園地事業を初め、みさき公園全体の後継事業者については、マスコミ等も利用して大々的かつ公平な形で公募すること。
2、譲渡が決まっていない動物と遊具などを活用して、4月以降も継続して運営すること。少なくとも、多くの入園者が期待できる5月の連休まで開園すること。
3、後継事業者が確定するまでの間は、遊具や施設の解体撤去を留保するよう南海に求め、次期事業者に継承の是非の判断を委ね、町はそれに対し柔軟に対応すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和2年3月5日大阪府泉南郡岬町議会
提出先は岬町であります。
よろしくご審議の上、議決賜りますようお願い申し上げます。
●奥野 学 議長
これをもって趣旨説明を終わります。
これより、本件に対する質疑を行います。質疑ございませんか。
竹原伸晃君。
●竹原議員の質問
質疑を行う前に、前回の意見書のときにも申しましたけども、私もみさき公園を愛する第一任者と言ってもいいぐらい、自負するぐらいみさき公園を何とかして岬町を活性化させていく、その責務を負う議員としてしっかりと運営していただくための質疑だと思って松尾議員には答えていただきたいと思います。
まず最初に、この意見書を見させていただくと、表の提出日、このサイン、皆さんにいただいているところの提出日が、令和2年3月3日となっておりますが、裏の意見書案を見てみると、3月5日の提出となっているので、これは、まずサインしていただいたほうが先であって、サインしていただいた方はまず裏を見ずにサインをした上で裏がついたのかなというように見れるのですが、その点、少し確認をさせていただきたいのが1点目でございます。
2点目に移りますが、昨日の一般質問、中原議員、坂原議員、松尾議員が一生懸命されていて、その中で内容がつまびらかになったことも多々あって、その中でも松尾議員もある程度納得されたところがあったのではないかと、このように私は見ていたのですが、それ以前にこの意見書というのを作られていて、本日提出をするにあたり、さかのぼって変えれないのでこのまま出されていると思うのですが、整合性といいますか、内容について変更というのを考えなかったのかどうかというのが2点目でございます。
3点目に、この内容について、2番であります4月以降も継続して運営することと求めています。5月の連休まで開園することとしておりますが、かかる経費はどこ持ちなのか。提出先が岬町ということなので、岬町にかかる経費を求めていくのかどうかということを確認させていただきたいと思います。
以上、3点お願いします
●松尾 ただしの答弁
まず1点目、3月3日と3月5日の整合性のことを言われていると思います。この件、幅広く私からこの提案に対して議員の皆さんに理解を求めたところでございます。
その中で、文章中に誤字脱字、一つは誤字脱字があったということと、そして、その意見を踏まえて若干説明文章をつけ加えているということで、この3月3日、そして3月5日のことになっているということでございます。
2点目、一般質問を受けて、この内容に変更がないのかというようなところでございますが、私、一般質問の前にこの意見書を出しております。
昨日の一般質問で、ある程度、町長以下職員の皆さんの意向というのをお聞きできました。半分以上がよい回答をいただいたのかな、民意を受けていただいているのかなということで私は理解をしております。
その上で、議会としてもそれを応援する。そして、民意をしっかりと聞いていただくように見守っていく、そして提案していく、その姿勢が大事かと思っておりますので、取り上げることなく、また変更することなく、これは私は民意と、民意をそのまま議会に届けておるところでもございますので、下げることなく、変更することなく、これでいく決心をいたしました。
そして3点目、継続して運営することをということで、経費は岬町に求めるのかというようなところでございます。一番大事なところでございますが、私はこの件、いろんな方々に情報をいただいております。
その中で、例えば園内事業者の方々、そして従業員の方々も含めて、今、みさき公園の存続を団結して強く望んでおられます。そして、皆さんはこの4月1日以降も開園を切に望んでおられるところでございます。
現在、皆さんで一致団結して、できるだけ園内遊具、そして施設、また動植物の留保を望んでおりますし、自分たちでそれらをできるだけ守れるよう動きもされております。それは、4月1日以降開園できた場合の運営の段取り、そしてスケジュール、それぞれの役割分担などを話し合われて、それらを明確にした仕様書を作成されているとのことですね。
そのために必要となってくるのが、みさき公園内にある既存の遊具や、さらに言うと施設、動植物の関係でございます。
各自所有されている遊具や施設というのはもちろんですけれども、南海電鉄が所有されている遊具、施設、プールについても、岬町が保有できないということであれば、園内事業者の皆さんで、今後いかなる事態が起ころうとも責任を持って保有していく決心と意思を私は聞いております。
これだと岬町には何らこの施設についての支出はありません。そして、私、昨日申し上げました岬町が今残っておられる園内業者さんとしっかり話し合いまして、何を残す、何を撤去するというのをそこで話し合いを持って決めていただければいいのかなと私は提案させていただいたところでございます。
これらの意思というのは、先日も町長であったり、総務課、そして産業観光促進課へも伝えられているというようなことも聞いております。
そして一方、住民の民意としても、私が過去に行った3回の議会報告会、そして紙媒体とインターネットアンケートを取らせていただいております。
1カ月という短い期間ではございますが、400件返ってきております。そして、今なお閉めたにもかかわらず、アンケートは相当な数返ってきております。
その中で、要約しますと97%の民意が公園の存続を望むということが結果としてあらわれております。
そして、その理由や現在のままのみさき公園を活用した新たなみさき公園の意見や提案も多くアンケートでいただいており、これ私のホームページに全て明らかとしております。
このことから、私は住民の民意、そして園内従事者と双方の民意を根拠を持って意見書を上程しておりますのでご理解いただければなと思います。
●奥野 学 議長
竹原伸晃君。
●竹原議員の質問
2回目の質問に移ります。
この意見書を出された経緯というのを一つ目の質問で聞きました。
この意見書を先月26日の議会運営委員会のときに、その当日の午前中に議会事務局へ陳情を受けて松尾議員がそれを取り上げてしようという旨の発言をされ、そのときにいただいたプリントによりますと、「みさき公園を遊園地としての存続を求める意見書案(案)」ということで、これも今日に至るまで議会で取り上げるにあたってこういう名称で上がっていたのかなと思うのですが、この内容、表題が、「今ある価値を継承した新たなみさき公園を求める意見書」というように変わられています。その変わられた理由というのを教えていただきたいと思うのが2点目でございます。
そして続きまして、あとのほう、三つ目に答えていただいた民意を酌んだ話ということでございますが、私のところにもいろいろなご意見が来ています。
南海がなぜ撤退するに至ったのか、これは毎年約3億円の赤字を計上し、合計33億円とか35億円とかいう累積の損失を抱え、そのままでは存続ができないといった、毎年3億円の赤字を計上している中、今ある価値、その価値というのがどうしてもプラスと思えない。
やはり、ものが古くなってくれば、自動車でも一緒なのですけど、維持費がかかってくるのですね。これを続けていこうと思うと、それなりの技術者を確保することにかなりかかります。
そういうことを町民の皆さんも知っていて、このみさき公園を運営するにあたって、例えば税金をここに投入することに賛成しますかということを問うと、いや、それとこれとは話は違うねんと。
みさき公園は存続してほしい、誰もがそう思います。そういうように、97%存続してほしい。それは言うと思います。
しかし、私たちの税金をそこに投入するというのは、それは許せないのだと、許せないというか了解できないということはあわせて言われます。その声を聞いたことがないのかどうかということが2点目の質問です。
再質になりますけども、その点ご回答をお願いします。
●奥野 学 議長
松尾 匡君。
●松尾 ただしの答弁
まず1点目の意見書の経緯でございます。
これは、先ほど私も述べましたけれども、題目が変わっているということです。
私、先ほども言いましたけれども、議会議員の皆さんに、私この意見書というのを個別に相談をしてまいりました。
要は、理解を求めるための活動をしてまいりました。
その中で、いろんな意見がございます。できるだけ私の提案、私の提案というよりも本当に民意を受けた提案でございますが、そこでよりよい、その時点よりもよい意見が出された。
それは同じ方向であるということだったので、それだったら変えたほうがよりよい意見書となるということで変えさせていただきました。それでまた相談の活動を繰り返させていただいたところでございます。
そして2点目、例えば南海が年間3億円の赤字があると、これでとても復活できるとは思えないという竹原議員の意見でございます。
そして、今ある遊具はとても価値とは思えない、プラスとは思えないというような発言がございました。
私は昨日、一般質問でしっかりと述べさせていただきました。
例えば、恵那峡ワンダーランド、ここをご覧いただきたいのですけれども、ここは古い遊具が今まであって、閉園の危機が訪れて閉園された。けれども、その古い遊具は今ある形で生まれ変えて、撤去したわけではないのです。それらをリニューアルさせたのですね。
その遊園地の価値というのは、レトロ感あふれる、そして利用者をかなり絞った作戦だと私は考えております。そして復活劇を遂げられております。
また、昨日も申し上げましたけれども、ハウステンボスというのが有名な例にあると思います。
あちらにとっても、やはり今あるものをフル活用して時代に応じてリニューアルをしているのですね。これは一旦更地をして全く新しいものを開発するというものではありません。
それでも、いろんな事業者と連携し、共同し、そして復活劇を遂げられております。私は、その可能性を取ってしまうのかというふうな強い思いがあります。その可能性を私は問うているわけでございます。
なので、できるだけ私の意見書にあります3番ですね、だからこそ、もう一度みさき公園の価値とは何なのか。それは、もちろん議員それぞれ、もちろん住民の皆さんでも価値が分かれるところではありますが、しっかりと全国でも復活劇を遂げた遊園地があるのです。
しかも、それは今まである遊具、施設を残しながら、そして、それをうまく活用して復活劇を遂げております。
私は、それが無駄のないというか、もったいない、今のご時世、もったいないというのはやはり大事にしていく。スクラップビルドというのは経済活動と言われますけれども、そこは、やはりもう一度みさき公園の価値を理解して、そして、その上で新たな公園づくりを目指すべきだと私はこう思います。
税金ですね、岬町がこれについて税金を投入するのかということです。
これは、私も税金を投入する必要がないと思っておりますし、そして、その税金を投入しなくても復活劇は遂げられると私は思っております。
その根拠としては、先ほど申し上げたところでございますが、しっかりと内部事業者と連携、話をしていただきながら、残すものはできるだけ残す。そして、復活に向けて協議をしていただくのがまず第一かなと思っております。
●奥野 学 議長
竹原伸晃君。
●竹原議員の質問
3回目の質問になります。
意見書案の提出された経緯について理解いたしました。大体、岬町議会定例会において意見書等を出される方はこういう一覧表におきまして、議会事務局がまとめていただきまして議員に提出されますが、2月26日現在ではまだこの意見書というのがついてなかったと思います。
そして、この当日にもう1個追加されて採択されたのかなと思うのですが、一覧表がないので何とも言えないのですけども、この意見書を、件名、要旨等はわかるのですが、陳情者の住所及び氏名等はご存知でしょうかが1点です。
そして2点目、最後ですが、この意見書の3のところを強く主張されてます。
そういう気持ちもわからないでもないのですけども、1にあるように、後継事業者を大々的かつ公平な形で公募すること言っておきながら、3、後継事業者が確定するまでのところで、現在の事業者をグループを組んでと、その中で新たなやり方というのを試算していくといった旨の発言をお聞きしました。
その、何て言うか、一つ、1番と3番というのが相反するものではないかというように捉えるのです。
やはり、公正な形で公募するのであれば、一旦、町が持っているということだけで実際に来てくれる方を公正・広大にするためには、そこで営業されてる方の意見を聞かないほうがいいのではないかと普通の方は思うのですけども、その点どう思われてるのか、2点、最後の質問になりますので明解な答弁をお願いします。
●奥野 学 議長
松尾 匡君。
●松尾 ただしの答弁
まず1点目の件に関してですが、これは今、私あれですけど、事務局に届いておりますので、そこは確認いただけるかなと思っております。
そして2点目、この記の1と3が整合性がないぞというご意見でございますが、私は、例えば遊具や施設の解体撤去というのは、これ中原議員、昨日の一般質問でも述べられましたが、これ、今やるのか、そして事業者が決定して、実際やる事業者が施設とか遊具を使うかどうかというのを判断を仰いだほうがいいですよと、それは私、その根拠としては復活劇を遂げているところが
ある、そして事業者の意向もまだ聞いてない段階で、全て更地にするのが本当に得策かどうか。
もったいなくないかというところが根本でございます。
なので、そしてまた、1と3との相違があるという点のもう一つとして、後継事業者に聞くのはどうかということでしょうけれども、そしたら4月1日の開園に向けて、今、町長も昨日おっしゃっておられました、それに向けて動くと言っていただきました。
全く運営しないものが、これを撤去する、これを残すというのはナンセンスかなと私は思っておりますので、このように書かせていただいております。
●奥野 学 議長
中原 晶君
●中原議員の質問
議会運営委員会の委員長として、先ほどの竹原議員の質問に対して説明をさせていただきたいことがあるのですが、お許しいただけますでしょうか。
●奥野 学 議長
どうぞ。
●中原議員の質問
ありがとうございます。
先ほど、竹原議員から3回目の発言で二つの質問がございました。その1点目について、議会運営委員長の立場から説明を差し上げたいと思います。
前回の議会運営委員会、2月26日に皆さんにご配付をいたしました意見書等文書表にかかわってお尋ねがございました。
竹原議員からの質問としては、そこで案として配られた提案者の松尾議員の意見書の元になっている嘆願書が議会に対して提出をされているか、また、その提出された方々についてお尋ねをいただいたところというように認識をしております。
私の認識するところによりますと、議会に対してということでありますから、奥野 学議長に対してということでありますが、意見書の提出を求める立場も含めて嘆願書が検討されていたようでありますが、正式には奥野 学議長のもとには提出をされていないと私は認識をしております。
その嘆願書の内容を受けて松尾議員が実際に意見書をこうして提案をされたということで、特段、手続上何の問題もなくて、議会に要望があって、それを受けて私ども議員としては提案したいものはみずから議案を作成をし議会に対して提供をするということだけですので、議長に対して嘆願が届いているかどうかということは必ずしも必須事項ではないわけですが、事実の問題で申し上げますと、検討されていたようですが、正式には議長にご提出はいただかなかったと認識をしております。
●奥野 学 議長
ほか、ございませんか。
(「なし」の声あり)
これで質疑を終わります。
これより討論に入ります。反対討論ございませんか。
反保多喜男君。
●反保議員の討論
一番の大きな理由は、33億円の赤字が発生してると、これが最大の閉園というか、やめる大きな理由だと思っておりますし、実際にそうだと思います。
でも、普通の会社でしたら、33億円の赤字を持ってしまったら大きな倒産となってしまうと思います。
倒産になれば、なかなか立ち直ることができないのが普通の会社の運営の形だと思っております。
でも、今回は、そういう中でも維持していかんとあかん、大きなお客さんを集めてやっていかんとあかんという声がある中で賛同の形になってると思うんですけど、現に33億円の赤字が出たら、なかなかそういうのは消していけずに、次々と発生してくると思います。
でも、何でみさき公園こないなったんやろうと私も考えました。サインしてから考えました。みさき公園がなぜこないなってしまったんやろうと、自分なりに明確な答えが出てきました。
今までは、小さい子どもさんが親に連れられて、そして公園内を回って楽しい家族の団らんの一端としてみさき公園の場所が提供されておりました。その小さな子どもが遊園地を回ってからお父さん、お母さんに引きずられて、あそこが乗りたい、ここが乗りたいという遊園地へ足を運んで、そして親子ともどもに遊具のとこへ乗られて楽しんでる。
それが小学校ぐらいになったら、もう遊園地というより乗り物もあまり興味を示さずに、そしてまた、現場へ行かずにだんだんと入場者の数が少ななっていったと思うのです。
実際に、私らも小さいときにはみさき公園へ頻繁に行きました。でも、一定の年齢になってから、近くにありながらなかなか行ってないのがまた現実です。
ただ、みさき公園の場所は、私らの中学校があった場所ですから愛着はいっぱいあります。そしてまた、みさき公園自体が誰が閉園を望んでるか、これも、そういう方はおられないと思います。
みんな、みさき公園に愛着があってみさき公園が閉まったらかなわんな、あかんな、頑張らんとあかんなという思いは、たくさんの方が思いがあると思うのです。
私もそのうちの一人ですけど、ただ、こういう賛否ありましたけど、私、遠慮させてもらったのは、今回の反対、賛成の期日は、岬町の考え方をあくまで大きくみさき公園に対する推進に向かってもらうために賛同してもらいたいという、そういう自分では内容だと解釈をいたしました。
この町の対応はよく考えたら、今まで以上に大きな推進に向かっているのではないかと思っております、岬町自体が。
だから、町のやり方を拝見したいなと、そういうように私は思っております。
町長の答弁、昨日お聞きしましたけど、熱のこもった答弁であったと思います。
だから、岬町のそういうみさき公園に対するそういう思いをやはりやり遂げてほしいなと、そういう見方で私、賛成から外れました。
あとの5人の方に、1人抜けて非常に恐縮しておりますが、でも町は一生懸命にみさき公園を取り上げてることも確かだと思っております。
●奥野 学 議長
反対討論ですね。
次に、賛成討論。坂原正勝君。
●坂原議員の討論
成の立場から討論に加わります。
今回の意見書は、多くの住民からの強い意向を受けて、その住民の声を行政に届けるものであると理解しております。
このことは、議会議員として当然の責務であると考えます。
また通常、意見書というのは議会の最終日に提出されておりますが、今日は議会の2日目でございます。
今日という提出期日を見てみましても、今まさに南海と岬町の間でみさき公園の今後のあり方について協議されてると聞いております。
4月1日以降のあり方についての協議だと聞いております。
また、その協議も近々終了するとも聞いております。
ですので、この住民の声を岬町を通して南海に要望を伝えるのはこのタイミングしかないのかなと思います。
以上の理由から、私はこの意見書に賛成するものであります。
●奥野 学 議長
次に、反対討論、どうぞ。
ないですか。竹原伸晃君
●竹原議員の討論
数多く質疑させていただいた中、反対討論という立場で参加させていただきますが、決してみさき公園をなくしてしまうということではなく、今回の意見書に対しての反対討論なので、ご理解をいただきたいと思います。
というのは、みさき公園の土地所有等々について、昨日も田代町長から第一に置きたいといった旨の発言があって、それについて、皆納得したところでもございますし、そこでされた数々の議論というのもしっかりと理解したところであります。
そこに、改めて岬町を相手に意見書を出す必要があるのかというのが一つのものであります。今なお現在、南海電気鉄道株式会社と交渉してる中、議会のほうからこういう意見書を可決することによって交渉に臨むそのカードが一つ減ってしまうと交渉に影響を及ぼすのではないかという危惧もございます。
そして、質疑の中でもう一つ気になったのが、今ある価値をどのように考えるのかということです。
みさき公園を目指してお客さんが、今、休園してますけど、その前にもたくさんのお客さんが来てくれました。これは、みさき公園がもうなくなるので来ておこうというお客さんだったように思われます。
このシーズン、4月、5月のシーズンには毎年いっぱいになって、親が子どもさん、また祖父母のおじいちゃん、おばあちゃんが孫を連れてこられる公園でございますが、古い遊具を乗りに来させようと思ってきてるわけではないと思っております。
みさき公園というところに行きたいのだということで、今度できるみさき公園は、みさき公園という新たなテーマパークという、昨日も言われましたけど、そういうものに来てもらったらいいのではないかと思ってます。
みさき公園スピリッツというのですか、それはもう全国に広がっておりますので、それを目指して来ていただいたらいい。その中にあるものではないと、私はそう思っております。
そしてその中で、やはり、これから目指していくみさき公園のあり方をしっかりと見定めることを優先すべきであると。
私もいろいろな場面で、報告会並びに説明会を行いまして、サウンディングに参加された事業者とともに、町でこういう提案があるのだという広報もさせていただいて、いい感触も得てます。
そういう方向を見定めるために、この4月、5月までさらに続けようというのはどうかなという立場から、今回は反対の討論とさせていただきます。
●奥野 学 議長
次に賛成討論、どうぞ。
中原 晶君。
●中原議員の討論
議員提出議案第1号、「今ある価値を継承した新たなみさき公園を求める意見書について」、賛成の立場から討論を行います。私は、この意見書の内容を拝見いたしまして、要望の趣旨、そして要望項目、それぞれについて全面的に賛同するものであります。
本文の中でもございますが、西日本最古のジェットコースターや海の見える観覧車、幼い子どもが楽しめるレトロ情緒あふれる遊具の数々は、現在、親や祖母となった年代にも思い出深く、世代と世代を紡ぐ価値といえる。この価値を継承し、活かしながら、また新しい要素も取り入れて新たなみさき公園を作っていこうという提案者の意欲を強く感じるものでございます。
先ほどの質疑の中で、税金の投入の問題が質問として出されておりました。
都市公園として、土地を譲り受けて岬町としては運営をする以上、お金がかかるのは当然であります。
ただ、そこに多額の税金を投入することはできない。また、そういうわけにもいかないということは、これまでの議会の中でも町長の口から語られてきたところであります。
しかしながら、この場所を活かして新たな施策も展開しながら、定住人口、交流人口、そして関係人口を増やしていくことや、新たなにぎわいを作っていくことは、地域経済の活性化や雇用の拡充にもつながるものと考えるものでありますし、そういうことにつながっていくような形でぜひ活かし、発展させて活かしたいというふうに考えるものであります。
また、先ほど反対者の討論の中で、この意見書を提案することに対して否定的な考えが述べられました。
もちろん、議員それぞれ立場、考え方、さまざまでございますが、岬町に対して提出する意見書が必ずしも町長が行おうとしていることを否定するものでもないと私は考えています。
そして、またこの意見書については、その町長の立場を後押しするものであると私は考えています。
ですから、あえてこの時期に意見書を提案するということであろうというように推測するものでありますし、私も同様の立場、賛同する考えであります。
価値についてはさまざまな考え方がございますが、提案者の文章、また求める内容から、今ある価値というのは、やはり長年にわたる歴史であり、思い出があると私は考えています。
お金をかけて新しいものもいいと思います。しかしながら、古いものを丁寧に維持管理をして長く利用していく、それが今の時代のあり方ではないかと私は思います。
公の施設の長寿命化についてもそういった角度から検討が求められているものでありますので、古いものを大切に活かしながら、さらによいものをつけ加えていこうという提案者の強い意欲を感じるものであり、初めに申し上げましたが、この意見書については全面的に賛同する立場から討論を行わせていただきました。
●奥野 学 議長
次に、反対討論ございますか。
和田勝弘君。
●和田議員の討論
この意見書に対しまして、反対の立場から反対討論させていただきます。
町行政も岬町と住民のためにあらゆる角度から、またいろいろのことを考えていただき交渉を行っていることを理解しましたので、町行政の方針でよいと思いますので反対の討論とさせていただきます。
●奥野 学 議長
賛成討論、ないですか。
(「なし」の声あり)
反対討論どうぞ。
(「なし」の声あり)
これで討論を終わります。
これより、議員提出議案第1号を起立により採決します。
本件は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
賛成者: 松尾・道工・中原・坂原・小川
反対者: 谷崎・反保・辻下・竹原・和田・出口 (敬称略)
(起立少数)
起立少数であります。よって、議員提出議案第1号は否決されました。