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R4年9月岬町議会一般質問/岬スケートボードパークの建設と児童公園の管理運営について

R4年9月岬町議会一般質問/岬スケートボードパークの建設と児童公園の管理運営について

質問の主旨

8月5日付けでホームページに(仮称)岬スケートボードパーク実施設計業務に係る制限付き一般競争入札についてホームページに掲載されましたが、町が考えている現状と今後のその他の公園も含めた運営方針についての質問です。

松尾 匡の質問

(仮称)岬スケートボードパークの建設と公園運営についてということで、通告をさせていただいております。
8月5日付でホームページに(仮称)岬スケートボードパーク実施設計業務に係る制限付一般競争入札について、ホームページに掲載されました。

6月議会最終日でも議題が出たと伺いまして、議事録も確認をいたしました。そこから3か月たっておりますので、行政が考えている現状と今後のその他の公園、児童公園も含めた運営方針についてお伺いしたいと、このように思いま
す。

まずは、現在考えているスケートボードパークの規模、そして、建設予定地については、みさき公園を希望する要望書が出ているとのことでしたが、現在検討している建設地はどこになるのでしょうか?

● 西 総務部長

スケートボードパークの整備につきましては、議員からもご説明いただいたとおり、6月の議会で経過や整備に向けてのまちの考え方を説明させていただいておりますが、町内の青少年から町内にスケートボードができる施設をつくってほしいという署名が提出されたことから、来年度の整備に向けて検討を進めるため予算を計上し、委託業務の発注を行ったところでございます。

業務の中で、スケートボードパークの整備場所や規模等決定して、スポーツ振興くじの助成金の申請を行い、整備を進めてまいりたいと考えております。
スケートボードパークの整備箇所につきましては、一定規模の敷地があること、騒音が発生するため住宅地からできれば離れていること、青少年の利用が中心となることからアクセスがいいこと、事故等の対応が可能な管理体制が取られていることが必要な条件と考えており、町内の施設として、いきいきパークみさき及び汐風フィールドが有力な検討候補地になると考えておりま
す。

施設の整備計画の策定に当たりましては、要望のあった青少年や競技団体、メーカー等からも意見を伺う予定でございますが、初心者も楽しむことができる施設の整備を進めてまいりたいと考えております。

松尾 匡の質問

要望書で275名の署名があったということ、その署名はまだ増えているかもしれませんが、署名者数は多く、望まれる声が多いことはうなずけますが、それを踏まえて行政として町内のスケートボードプレイヤーや、もしくはスケートボードを始めたい、そう思っておられる人口の割合、そして、ニーズなどの調査というのはしっかりと行われたかどうか、お伺いしたいと思います。

● 西 総務部長

町内でどれだけの利用者等がいるのかというご質問かと思いますけども、町内の利用者数の把握はできておりませんが、今回のスケートボードパークの整備につきましては、町内の青少年からの強い要望を受けて、整備を判断したところでございます。


スケートボードは、オリンピックの正式種目となり、若者に人気があるスポーツで、これから始めようとする子どももたくさんいるかと考えております。


また、施設があれば町外からも遊びにこられる方もいると考えております。

松尾 匡の質問

人数調査はされていないということなのですが、後でお答えされていましたが、要望書を出された方々との話合いの場を持つとか、ぜひ行っていただきたいと思います。

つくってから、こんなのじゃなかったというふうにならないように、しっかりとその辺りミスマッチのないようにお願いしたいと、このように思います。

ほかの自治体でもあると思いますが、運営方法がそれぞれ違うと思います。岬町としては、行政が主体で今後も運営していくのでしょうか。それとも、民間に委託する予定があるのかどうかというのもお聞かせください。

● 西 総務部長

運営に対してのご質問でございますが、まずは今回私どもが考えている施設については、初級・中級向けの施設と考えておりまして、住民の方が気軽に利用できる施設と考えてございますので、我々としては、管理体制としては行政のほうで行うと考えております。

近隣のスケートボード施設についても、管理者を置いているという施設はそう多くはございません。本町の施設も、専任の管理体制を設けるということまでは考えておりません。

松尾 匡の質問

スケートボードパークは、スケートボード自体は危険を伴うスポーツであるというのは皆さんご承知だと思います。

設備などの点検がやはり定期的に必要になってくるのではないかと、このように思いますし、また、専門知識も必要になってくるかと思うんですね。

パークをつくるのだとしたら、安全な運営のできる体制を今後もしっかりと整える必要もあるのではないかと私自身はそう思います。

現在、町で管理していくというようなことですけれども、今考えておられる運営費というところでいくと、どれぐらい想定されているのかなと思うのですが、お聞かせいただけますか。
 

● 西 総務部長

運営費用のご質問でございますが、日々の運営の費用については想定しておりませんが、専門業者による定期的な点検が必要になってくるかなと考えております。点検費用につきましては、セクションと言われます障害物の形状や数量によって変わってまいりますので、どれぐらいの経費というのは、今現在まだセクションの数とかも決まっておりませんのではっきりとしておりませんが、いきいきパークの場合、大型遊具の点検で年間10万円程度かかっておりま
すので、最低でも同程度ぐらいの経費が必要になってくるのかなと考えております。


また、セクションと呼ばれる障害物については、長期間使用に耐えれるよう製造されているものでございますので、通常の使用であれば、毎年多額の修繕費等もかかってくるものではないと考えております。

松尾 匡の質問

分かりました。

スケートボードパークの管理者を置くとのことですが、さきに言いましたとおり、安全な運営ができるよう適切な管理が行える管理者を置いていただいて、日々の整備もしっかりと行っていただきたいとこのように思います。

私は、以前から児童公園の管理運営についても少し述べてまいりました。今回つくろうとされているスケートボードパークにも同じことが言えるのではないかと感じているのですけれども、つくったはいいけれども、適切な管理がなされておらず、住民が不安になったり、あと、雑草とか虫などの被害が出てくる、そんな状況になっているのが、現在の児童公園に見受けられている
と思います。

新しいものをどんどんとつくったから、そのまま置いておいていいと、放置していいという理由にはならないと思いますね。

ここからは、そんな児童公園についてお伺いしたいと、このように思います。
私は、自身の広報誌を作っております「change!MISAKI」というところなのですが、それを住民の皆様に一軒一軒お家にポスティングをさせていただいているので、町内をよく回る機会がございます。

必然的に、各地域の児童公園の現状も見て回ることができるのですけれ
ども、状況がまちまちだなという感じを受けております。

現在の児童公園の管理というのは、誰がどのようになされているのでしょうか、お答えください。

松下 しあわせ創造部理事

今現在、児童公園の管理はどうなっているかというご質問でございますが、基本的には、自治区により草刈り等維持管理をしていただいていることが多いのですが、自治区によっては、自治区住民が高齢化していることもあり、その場合は、まちが草刈り等維持管理しているところもございます。

松尾 匡の質問

お答えいただいたとおり、それでは児童公園の管理というのがまちまちだというのもうなずける気がしますね。

児童公園の設置者というのは、これはどこでしょう、岬町ですね。自治区に任せているからといって、そのまま管理を任せたり、草刈りだけ行っていればよいわけではないと思います。

子どもたちが安心して遊べて、そして、地域の方々もそこへ集えるコミュニティースペースの一つとしての機能が果たせるよう、今後の管理についてどのように進めていくおつもりなのか、お聞かせいただけますか、お願いします。

松下 しあわせ創造部理事

少子高齢化に伴い、子どもの数が少なくなり、その結果、児童遊園の利用者数も減少しているものと思われます。

また、児童公園の草刈り作業を日々行う土木作業員からも確認しましたとこ
ろ、現在は望海坂、淡輪の一部地域の児童公園を除き、児童公園で児童を見かけることはほとんどなくなったとも聞いております。

児童公園の再編につきましては、町長は以前タウンミーティングの中で利用者の少ない児童公園については、廃止したい旨を住民の皆様に説明を行っており、その後、地元自治区から児童公園については存続してほしいという意見があったため、現状に至っています。

児童公園は、児童が集まれば、その保護者も集まり、児童公園は最終的には人が集まる憩いの場につながります。

そこで、現在の児童公園のハード面をなるべく生かしつつ、魅力ある児童公園、憩いの場として人が集まる児童公園にできればと考えます。

魅力ある児童公園、人が集まる児童公園と一言で言いましてもなかなか難しいことではありますが、また、50か所を超える児童公園を同時に全て再編することを進めることも非常に困難ですので、例えば、まずは少しずつ一部の児童公園について検討をしていくのも一つの方法ではないかと思います。

ただ、まちが自治区や住民の皆様の意見を聞かず、一方的に検討するのは必ずしも魅力ある人が集まる児童公園にはつながらないと思います。

そこで、まず、第一段階として、自治区や、また必要があれば住民の皆様に、どのような児童公園の再編を望んでいるかご意見をいただくとともに、その意見を集約し、参考にした上で、魅力ある人が集まる児童公園をつくるための方向性を検討していきたいと思います。

また、ご意見をいただいた結果、必要性が認められない児童公園については、廃止も視野に入れることも併せて、検討したいと思います。

松尾 匡の質問

松下理事のおっしゃるとおり、住民さんとの対話はすごく大事になってくるかと私は考えています。

その方向性で、今日は質問させていただいているんですね。

先ほどもおっしゃったとおり、一部の公園を除いて子どもたちが遊ぶ姿を見なくなっていますよね。子どもたちが集えば、保護者も集ってくると、まさにそのとおりですよね。

そうしたら、そういう公園をつくるには、どうしたらいいかっていうことなのですよね。どうしたらいいでしょうね。

自治区、そして住民の意見を聞くのは、本当に大切なことだと思います。実際の使用者の意見が反映されていないからこその今の公園の実態となっているのではないかと私は思うんですね。

また先日、先ほど言ったみたいに、管理がまちまちであるということも理由の一つではないかと感じているんですよね。近くに公園があるけれども、行きたい、使いたいと思える公園ではない状態、つまり、きちんと整備されていないから余計に人が集まらないというような循環になっていないでしょうかね。

先ほども言われましたが、50以上の児童公園があると。そして、一括管理するというのも難しい、これ当然ですよね。廃止も確かに選択肢の一つかもしれませんけれども、私は、まずは、いかにしてその公園の管理体制を整えるかが大事なのではないかという立場で質問しております。

ただ、使われていないから廃止するというのではなくて、使ってもらうためにはどうすればよいのかというプラスの発想で、住民さんへの意見の聞き方が大切になってくるのではないかというように思います。

例えば、自治区の公園について、まちが各自治区の方々とどんな公園だったら行きたいと思いますか、もしくは、使いたいと思うような公園ですか、そんな公園実現できるよう、話合いを重ねるというのがまずは必要なのではないかと思っております。

岬町としても、職員の方が、今後も五十何か所もある児童公園の草刈りというのを管理していくのは、とっても大変な状況だと思います。

限りある人材、そして財源の中で、今後、まちを発展させるためのまちづくりにそういったところを活用していっていただきたいためにも、この公園管理については、住民の皆様のご理解とご協力というのが今後必要になってくるのではないかと思っております。

それが、よく言われている、官と民、つまり協働ですよね、協力して働くと書く協働、と思うのですよね、私は。

そのために、だから今のまちまちな公園管理になっているとか、管理が立ち行かなくなっている理由などを住民の皆様にきちんとお伝えして、今後、その公園管理についてを各自治区の皆様にご協力いただくためにも、各自治区の皆様がこんな公園だったら使いたいよ、ここだったら行きたいよね、こういうふうにしたらいいよねと思うような公園づくりが共に必要になってくるのではないかと私は感じております。


だから、各自治区の皆さんとそれぞれその理想の公園をつくっていく、つくるところから始めるという、そんな話合いが必要と私は思っております。

設置者の責任として、まちの責任として、管理の大元というのはもちろん行政が行うこと、大前提だと思いますが、日常管理については、その自治区とか、あと公園利用者が使いながら管理をしていく、そして、日々使いやすい状態を保つことのできる、これも仕組みづくりですよね、仕組みづくりを行えば、行政の、例えば人であったり財源であったりというその負担も少なくなっていくでしょうし、一方では、住民さんのご協力によって、その協働によって、集える公園がそういうふうに出来上がるのではないかと思うのですね。

これこそが、先ほども言いましたが、協働、協力して働く、と思うのです。

岬町もよく、協働のまちというふうにうたっております。まずそれを実践で、本当に公園でやっていく必要があるのではないかと、私はこう思います。

とはいえ、そうしたら何か例があるのかということで、少し例を挙げさせていただきますけれども、全国から神奈川県中井町というまちがあるのですが、このまちは、公園維持管理業務というのを自治会に委託するという形を取っているんですね、委託するんですかね、自治会に。

公園の大きさで差はありますが、公園1か所につき、年間2万円から8万円の委託料で管理を委託しているということなんですね。年に4回、行政と自治区会の集まりですね、自治会長が集まって公園管理についての会議を行いながら、しっかりと管理体制を組まれていると。だから、ここで恐らく全体の公園をどうしていくという方向性も決まっているのではないかと思うのですよね。

また、河内長野市、大阪ですよね、河内長野市では、アドプト・パーク事業、徳島市では、パークアドプト事業として、管理を地域団体などにお願いをして、代わりに清掃に必要な備品とか保険加入などを行政が行うという制度をつくっているんですよね。

岬町内にも、アドプト・リバーありますよね、そして、アドプト・ロードもありますよね。公園も同じく、この住民や地域団体が里親という考え方ですね、里親となり、児童公園を養子に見立てて一緒に育む制度を取り入れてもいいかもしれませんよね。

いずれにしても、この五十何か所ある児童公園を、行政が全て管理するというのは難しいけれども、自治区からはその公園を存続してほしいという、先ほど意見にあったと思います。

そうであれば、やはり自治区の皆さん、もしくは住民の皆さんと何度もやはり話合いを重ねて、私が先ほど来から言っておりますような協働の仕組みで、住民の皆さんと一緒につくっていくという形ですよね。

みんなでつくりながら、管理していく仕組みをつくっていくべきではないかというふうに思っています。

これが、私がずっと提唱している、みんなでつくる循環型まちづくりの一つなんですよね。

域はそこに住む人たちでつくられていますよね。だからこそ、地域にある児童公園というのは、そこに住む人たちのためのものであり、そこに住む人たちでつくって守っていくっていうのが一番いい形だと思いませんかね。

児童公園に子どもたちが集えば、その保護者も集うと、先ほどもおっしゃっておりましたけれども、そこだけにとどまらず、児童公園は地域全ての人が憩える場所でなければならないと思うんですね。

昔は、地域と子どもたちを地域で守っていく、その基礎として、地域の大人も子どもも集まる児童公園の存在、形の在り方っていうのが、改めて問われていると思います。

そんな地域づくりをしていくためにも、行政がしっかりとその自治区、そして住民の皆様と対話して、理解をし合って協力していく体制というのが協働ではないかなと、もう何度も言いますけれども、協働ではないかなと思うんですね。


先ほども少し話しました、アドプト・ロードですけれども、多奈川にありますね、多奈川のあの交差点沿いにありますけれども、あれも自治区の方々が管理されて、そして常にきれいな花が咲いておりますよね。

あれはしっかり管理されていると思うんですよね。道行く人の楽しみでも
あって、また、整備している方々にとっても楽しみになっているのではないかと思うんですよね、
あそこまで続けられているということは。そういう仕組みづくりというのが、必要だと私は思います。

児童公園にきれいな花が並んでいるだけで気分が変わりませんか、変わりますよね。地域の人が楽しみながら地域にある公園を共につくって守っていく、その仕組みを行政がしっかりと地域住民と話合ってつくっていくことが必要だと思います。

これ、さきほど私が言いました、スケートボードパークでも同じことが言えると思うんですよね。

だから、つくられて放置されるものではなくて、要らないからとなくしてしまうものでもないと思います。

だから、つくったからには有効活用をしていく、そういう仕組みづくりも努めていただきたいと申し上げて、この質問は終わります。

 

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