R2年3月岬町議会一般質問/「みさき公園」事業者撤退後の運営は?!
質問の趣旨
令和2年4月1日以降も開園を続けると町より伺ってすぐ、報道で「みさき公園」の閉園イベント等がクローズアップされ、今後のみさき公園については全く触れられず、やはりなくなってしまうのか!?との声まで上がっています。
「みさき公園」をどう残していくべきか。どう繋げていくべきか。
南海電気鉄道株式会社と町との協議はどのように進められてきたのか、そして今後、どのようにまとめていくつもりなのか、松尾ただしが大阪府泉南郡岬町岬町議会一般質問にて検証します。
9月、12月に引き続き、今岬町史上最大の問題である「みさき公園」について、町や町長の対応、今後の具体策について、詳しく伺い、検証していきたいと思います。
令和2年2月5日に開催された全員協議会にて、同3月31日に南海電鉄がみさき公園事業から撤退しても、4月1日以降の開園を続けるよう進めている、と町から聞いたにもかかわらず、2月13日に各メディア報道で「みさき公園」が閉園に向けてのイベントを行う、との内容が大々的にクローズアップされました。
また、先日、3月1日の朝には、NHK放送にて、南海撤退後のみさき公園を「自然公園とする」という町長の発言、そしてNHKアナウンサーの断言的報道があり、現在の動物園と遊園地があるみさき公園の存続を願う、多くの人々は、またしても衝撃を受けさせられる事態となりました。
この報道について、事前に議会への報告や説明等は全くなされておらず、また、12月議会でも述べた、私が独自で行った住民アンケート結果でも見て取れる「現状のみさき公園を残してほしい」という、ほとんどの住民の民意すら無視した発言であり、議会と民意を軽視しているとしか捉えようがなく、誠に遺憾であります。
3世代に愛される「みさき公園」として、どう残していくべきか。どう繋げていくべきか。徹底的に尋ねていきたいと思います。
まず、2月5日に開園し続けるよう進めると聞いたそばからの、2月13日の閉園報道について、岬町はこのプレスリリースを事前に知りえていたと聞いています。
南海電鉄株式会社に対し、その後の継続した開園に向けては、岬町が行うという情報を盛り込み、閉園ではなく「あくまで南海電鉄が公園事業からの撤退」という言葉を使用し、みさき公園が存続し続けることを国民に知らせることができるような協議ができなかったのかなと私は思うんです。
これだけ大々的に報道されれば、それを覆す、取り戻すのにどれだけのことをしないといけないのか?これ理解していますか?大変ですよ!
わずか1週間ほどの間に南海と岬町との間での協議に何が起こり、なぜ閉園という形での報道のみに至ったのか、南海とは協議したのか、しなかったのかも合わせてお聞きたいと思います。
●岬町 西 総務部長 の答弁
2月13日の南海が行ったプレス発表ということでございますが、これにつきましては、南海からいただいたプレス発表の内容につきましては、事前に議会の事務局のほうから、各議員のメールボックスのほうへポスティングをさせていただいたところでございます。
それを見ていただいたらわかるように、南海は、当社によるみさき公園運営終了及び感謝イベントの開催ということでございまして、みさき公園が閉園されるという内容での記載は一切行われておりません。
みさき公園から南海が3月31日をもって運営を終了して、その感謝イベントを行うというものでございますので、そこには、一切みさき公園が開園されるという内容のほうは記載されておりません。また、南海に確認したところ、そのような報道発表は行っていないと聞いております。
次に、3月1日のNHK放送での町長の、みさき公園は自然公園管理するというご発言については、先ほども述べたように、議会や民意というのが届いていなかったのかなと報道で感じたわけでございます。
2月5日の全員協議会でも提起しましたけれども、私から。現在、みさき公園について複数の調整担当課がかかわっていますけれども、今後のみさき公園の運営ビジョンがそれぞれちぐはぐになっているということで、町としてきちんとした計画がなされていないということを申し上げたところ、町長もお認めになられたところでございます。
そんな状況にもかかわらず、町長がNHKという大きな公共放送で、みさき公園の今後は、自然公園にしていくのだと断言してしまうと、それが今後のみさき公園の行く末であると、見た人は誰もが認識してしまうのじゃないかなと思うんですね。もう既に多くの皆さんがしてしまっていまして、私のところにも何度か電話が来たりとかしております。
明日から始まる3月議会で、みさき公園について、今後どうするのかを審議していこうとする中、また、みさき公園についての議案が幾つも上程される予定の中、こういった先行的な形で全国的に公表されるというのに少し問題だなと私は感じとっているところなんです。
それは何より、民意というのがその言葉の中に反映されていなかったことなんですよ。私は、昨年12月議会でも申し上げましたけども、議会報告会を3回開催させてもらって、またインターネットや紙媒体にて住民アンケートを広く呼びかけ実施しました。その結果は、みさき公園の存続希望が97%、ほぼ全部です。今後もみさき公園は今の形態であってほしい、遊園地であってほしいと答えた方も75%いらっしゃるんですね。
ほとんどの方がみさき公園を今の形態の遊園地として復活してほしいということは、今の時点でも願っているということは、前回の一般質問でもしっかりとお示しさせていただいたところでございます。
いわば、ほとんどの民意が今のみさき公園の形態である遊園地、テーマパークを希望なんですね。そこを忘れてないですかと言いたいわけです。私は、そのような皆さんの代弁者として議会でお伝えしたわけですけれども、それも、やはりなかったかなと思われるので、一つ町長に、なぜ、あのとき自然公園とする発言をなされたのか。
先ほど、坂原議員の答弁のときは希望的な発言もされてましたので一定理解はしてますが、一度お伺いしたいなと思います。お願いします。
●田代町長 の答弁
先ほど来、坂原議員さん、中原議員さん、各質問の中でみさき公園の問題があって、少し総務部長のほうが答えて重複するかもわかりませんけども、内容についてはそこを中心に、南海とは調整をしてます。ただ、冒頭に言えることは、先ほど冒頭に、松尾議員、史上最大の重要という言葉を使われますけども、今までやはり岬町は関西電力にしろ、カネボウにしろ、大手企業が突然撤退を、廃止に至るということは今まであったわけで、これは、そのときの社会の状況変化によって企業が持ちこたえられない、また、どこかに移転せざるを得ない、そういう状況が起きてくる、そのときには、その企業さんと十分、時の先人が、担当の方が十分議論をした中で、撤退、廃止、そういったものを認めてこられた経緯があると思いますね。
今回も、南海電鉄さんの経緯から見ますと、どうしても10年間に33億円の赤字が累積していると、これについて処理をしなければならないということから、南海電鉄としては地元と共存共栄も図りたいという思いから苦渋の選択をされて社長がみずからおいでになって、今後、遊園地事業から撤退したいと、何とか理解をしてほしいというところからスタートしてるということをまずご理解していただきたいと。
議会のほうには、2回にわたってある程度報告はさせていただいております。ただ、具体的に今後どうするかというのは、まず南海が一つの今回の原因者であるわけなんですよね。公園の管理者である岬町と、いわば事業を行っていただいておる南海との協議は今どんどん進めておる中で、この協議がまだ成立してない中で、新しい考え方というのは、まだできてないわけです、それは。
なぜかと言いますと、まず土台、おうちで言いますと、家は建てるけども、下の土台が借地であったら、安定した、やはり家を建てて、いわば生涯そこで暮らすことができるかといったら、いつ地主さんから返還を求められるかもわからない。そういった私は思いから、都市公園を守っていくには、まず土台である土地を南海から譲り受けることが一番の条件だということを社長に私は申し上げてました。社長も、将来にわたってこの公園を存続していただけるなら、そういったことも一つ考えてみてもいいということから、これが2番目の話であります。
そういった、いろんな状況を重ねながら現実に、議会に提案を今後させていただくわけですけども、あともう少し、まだ協議をしなきゃならない問題は、先ほどからおっしゃってる4月1日以降も存続して公園をやってほしいという議員さんの各質問がございました。これはしっかりと私どもは今まで何回となく言ってまいりました。総務部長が説明したとおりであります。
なかなか私どもの思いというものを聞いていただけなかったというのが、4月以降1年間、1年2カ月になるわけなんですけども、その間は動物の移動と建物の撤去、それに要する費用がかかるので日にちがかかるので、やはりそれだけの、いわば期間が欲しいということで、最初はその話はなかったわけですけども、動物の移動について社長のほうから、何とか移動はするけども、相手先が決まらなかったら非常に厳しい問題があるので、当分の間、動物を公園の中に置くことになるけども、それは理解してもらえないかということもあって、それは私どもとすれば、早いか遅いか、やはり撤去を、または動物の移動、これはやらなきゃならないので、今回についても、私自身はこれはやむを得ないのかなと。
1年間待って、撤去、また動物の移動をやっていただくしかないのかなと、こう思ってますけども、それは皆さん方のご意見もありますので、また、私のほうからも南海のほうには、せめてゴールデンウィークだけでも待ってくれないかというような話は私はしたいなと、このように思っております。
この報道なんですけども、これは何も報道する、記者発表するためにやったんではなくて、当初予算のプレス発表ということで、その中でマスコミさんのほうからみさき公園について今後どうやっていくんやということであったので議会に申し上げましたとおり、自然公園という形で今も考えておりますと。
自然公園というのはいろいろあって、自然公園法の自然公園でなくて、都市公園の、岬町の自治体でみさき公園の、いわば都市公園としての中で自然公園の位置づけをしてやっていきたいなというのが私の思いであって、それは決まったわけでも何でもないんです。それは、岬町のトップとして次はどう考えてるかといったら、やはりそういった住民の方からキャンプファイアー、そういうものを作ってほしい、犬が散歩できる、そういった犬のドッグランですか、そういうものをやってほしいとか、さまざまな意見が私には来てます。
しかし、そういうことも含めて、自然的な形で当面はやっていく、その方向が、先ほども説明したとおり、公募制にするか、また提案型にするかは別として、指定管理者制度を設けて、そこで十分協議をして、柱を幾つか作って、そして民間の業者にお願いをしていくという方向で今現在、担当のほうでは協議を進めているのかなと、このように思ってます。
園内業者のこともよく言われますけども、園内業者については、やはり我々としては岬町で働く方、そこで事業を営む方、そういった方たちのやはり窮地に立った場合は、やはりいろんな相談に乗る、これは一つの私はトップとしての仕事かなと、このように思ってます。それは十分話は聞き、今後、南海にもその話はしていきたいんですけども、南海はもう手離れますから、あとは私どもがどう今後対応していくかということは検討する余地はあるのかな、私はそう思ってます
いろいろ構成していた中でまたかぶる部分があるかもしれません。おおむね町長から聞きたかったことは、大体お答えいただいてるんですよ。私も、今までのカネボウさんだったりとか、企業の撤退というのは、これ民民でやられてることなので、全然私は理解してるんです。
ただ、それをどう民意をくんで発展していくかというのは、やはり行政であったり議会の大切な仕事だと私は思ってるんです。その中で、今回の案件でいうと、遊園地という、また違った部分なんですよね。
企業のただただ生産活動であったりとは違う部分で、アミューズメントの部分にかかわってくると。歴史もあるということなので、やはり、そこは行政、議会がしっかりと次の世代に良い公園をつないでいくというのがやはり使命だと思うんです。それももちろん民意がどうかというのがあっての話だと思います。
先に進みます。先ほども、動物のことも少し町長言われたんですけど、それは少し後で話します。自然公園のことについて、私、今、初めて町長から正式にというか、しっかりとお答えいただいて、町長の中で自然公園の位置づけ、概念というのは多分それぞれみんな違うと思うのですよ。その中で、やはりいきなり何か自然公園って出てしまうと、やはり、その理由がわからない、見た方というのは。
よくある里海公園の自然公園だったりとか、そういうのをどうしても思い浮かべてしまうんで、そこはやはり、まだ誤解される方が圧倒的に多いかなと思って、私は少し申し上げてるわけで。自然公園っていう言い方よりも、それも含むものを模索してるという言い方のほうが皆さんの誤解を招かんでいいのじゃないかなと私は思ったので提言させていただいているわけです。
ただ、自然公園でもいろいろ幅があるということでおっしゃってます。町長のお考えのまま、すんなりと受ける側が取ってもらえたらそれでいいと思うんですけど、まだ少し早いかなというような私は気がしております。
次に進みます。3月31日に南海電鉄がみさき公園の撤退直後にゲートの開放を今少し悩んでいるといいますか、拒んでいるような感じを受けてると聞き及んでおります。理由は、主要な遊具や動物園の施設の撤去工事を即座に始めることから、危険を回避するため、こういうふうにも聞いております。
そして、この遊具や施設などの撤去は、今やトイレ、今日も西部長から答弁がありましたが、トイレと正面ゲート残して、あとは全て解体するような方向だというのも、今日はわかったところでございます。そうなれば、以前お伺いした、4月1日からの開園、継続というのはもちろん、新しく作り上げる莫大な投資コストを考えると、後継事業者に手を挙げていただける企業がないのじゃないかなというリスクしか私はないと思うのですよね。
そうなれば、以前お伺いした4月1日からの開園、継続はもちろん、今のご時世、新たに遊園地を一から作れる企業はめったにないので、そこで、私も関係者に聞きました。二、三聞いたのですけれども、みさき公園のプール、あれにぎわい持ってます。今、仮に今の半分、半分の面積でも新設するのにどれぐらいかかるのかって聞いたんですね。
幾らと思いますか、あれ。10億円ぐらいかかると言われてるのですよ。大きなところだとハウステンボス、あと近場では生駒山上遊園地、ほかにも恵那峡ワンダーランドというところも出てくるのですけども、窮地だったところをテーマパークが復活して見事に活性化をしてるというところがあるのですね。そういったところの幾つかの研究を岬町としてもされてるNHKのかなというのをお聞きしたいということで。そして、なぜそういうところが復活できてるのかも調査されてるのかというのも少しお聞きしたいと思います
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
他府県で復活した遊園地につきましては、今申し上げられてます岐阜県の恵那峡ワンダーランドや群馬県前橋市の「るなぱあく」などがあるというふうには聞いております。
また、再生を目指す遊園地としましては、埼玉県所沢市にある西武園ゆうえんちがあったり、また一方では、閉園を決めた遊園地では、みさき公園のほか、東京都練馬区の「としまえん」があると聞いておりますけども、その中でも、復活を遂げた岐阜県の恵那峡ワンダーランドについては、インターネットなどの情報で遊具会社が再建をされたということや、そういったことから懐かしい遊具がたくさんあって、古くて懐かしい遊園地として紹介されていましたけども、これまでに具体的にといいますか、詳細な調査をしたということはございません。
今後、力を入れて岬町としてみさき公園を復活というか、いい公園にしていくといいのは誰もが思ってることだと思うのですね。そんな中で、その手法だったりとかというのが、既に幾つかされているところ、そして復活されているところがあるというところをしっかりと学んでいただきたいなと私は考えているのです。
先ほど、吉田理事からも言われてたように、恵那峡ワンダーランドというところは、レトロ感というところでは一致してるのかなと私は思うのですね。そこで、どう復活劇をというか、遂げられたということはすごく参考になると思うのですね。幾つか復活されたところの共通点というのは必ずあると思うのです。
そこの共通点は何かといいますと、多くは遊具とか動植物を、今あるままに、やはり居抜きで、例えば事業者が入れかわったりとか、もう一回その事業の一からの見直しをされたりとかで、引き継いだ、そういった資産を上手に今風にリメイクといいますか、リノベーションして時代のニーズに合うようリニューアルして復活してるところが多いと思うのですよね。
やはり、一度全て撤去してしまってからでは、それらを一から作るというのは、先ほどプールの例も挙げたように、大変だと思うのですよ。そして、誰も図り得ない、全く新しくなってしまうと入場者とかも全く未知数になってしまいますし、そんな新たな公園となったときに、本当にずっと続けていけるのか、持続可能性の公園になっていくのかという試算など本当にできない、冒険するような公園になってしまうと私は思うのですね。
そんなところに誰が莫大な投資をして、新規開発、開園を目指してもらえるところが出てくるかというところが私は疑問なんです。それであれば、見事に、先ほど私が言いました復活とか活性化しているテーマパークというのをしっかりと見習っていただいて、行き先の決まっていない、まだ、動物もいると言っておられましたので、そういった動物たちの居場所と、そして遊園地をできるだけ残して、公園運営を継続して後継事業者への橋渡しができるような状態での譲渡というのを南海電鉄に願い出てほしいなと私は切に思っております。
譲渡の決まっていない動物や利用価値のある遊具などを残すことも事業者公募の際の大きな召致メリットとなると考えますが、そのあたりも一度お伺いしたいと思います。
●岬町 西総務部長 の答弁
答弁が中原議員のときと重複するかと思いますけども、動物につきましては4月1日付で全ての動物がアドベンチャーワールドを経営されておられます株式会社アワーズ様に譲渡される契約になっていると聞いておりますので、4月1日時点で既にもう南海が持っている動物はなくなると聞いております。
遊具につきましては、これも先ほどの答弁と重複いたしますが、園内事業者が引き続き設置を希望される場合は必要な手続を行っていただければ、町としては残っていただくことは全然問題ないかなと考えておりますし、また南海が持っている遊具についても、園内業者の方が引き継ぎたいということであれば、南海のほうはお話に応じると聞いておりますので、そのあたりは遊具については園内事業者さんの判断とはなりますけども残っていく可能性があると考えております。
プールにつきましても、これも先ほどの答弁と重複いたしますが、基本的に我々としても将来のリスクを負うというのは避けたいと考えておりますので、運営される方がみずから修繕なりをされて、そして、最終的には撤退される場合は撤去まで行っていただけるということであれば、南海のほうに話をさせていただいて、残すことについては全然やぶさかではないと考えておりますが、そういう、今見込みのない中で残ってしまいますと、南海はいつまでも残すわけにはいかないと言っておりますので、町が最終的な責任を負うということになってまいります。
そうなると、町のリスクを考えると、なかなかああいう大規模のものを残すというのは難しいのではないかと考えております
先ほど、動物とプールの件に関して答弁されました。プール、これも関係者に聞くと、みさき公園のプールって大体一夏で7万人から8万人ぐらい来られているということですね。それでも大変すごいことかなと思うんです。
一方、ひらかたパークのプールに至っては一夏で25万人来るという話なんですよね。これだけで集客能力といいますか、何というのですか、すごいかなと思うんです。町が保有して、撤去するときのリスクを考えるとということなんですけれども、そこで、今、内部受託事業者の方々、聞くところによると一致団結して、やはり園内のほとんどの皆さんというのは、やはり存続を望む、いい公園にしたい。
やはり、できるだけ動物もしかり、しかも遊具を受け継いでいくと、そういう決心もされてると聞いてるんですね。なので、ここはぜひ町が間に入って、4月1日以降は町の開設ということになるので、もう今からでもそういう話し合いといいますか、残す手立てといいますか、そういうのをぜひやっていただきたいなと私は切に思っております。
それが、結局はいい公園づくりにつながるものだと私は確信しておりますので、そこをもう少しお聞きしたいんですけれども、使用できる状態で、その遊具だったりとかというのを譲渡されたとすれば、プール営業とかも一緒だと思います。プール営業もできれば、その集客施設として有効だと思うんですね。そういった、今、園内受託事業者さんが一致団結して、4月1日以降でも協力してみさき公園を開けてほしいという要望が私のところにも届いております。
なので、そこを、そういう要望とかも町に出されたということも聞いてますので、ぜひ、一度見られて、確認して話し合いに応じていただけないかな、このように思いますが。もう一度、そういうところはお答えいただけますか。
●岬町 西総務部長 の答弁
園内事業者の一部の方から、3月2日にみさき公園の令和2年4月1日からの継続営業についての嘆願書が町長宛に提出されております。その嘆願書の内容につきましては、4月1日から閉園することなく、貴町による公園運営に向けた協議の中、我々委託業者も継続運営できるよう、また南海電気鉄道株式会社所有設備の譲渡についての協議に応じていただけるよう働きかけをお願いする次第というものでございます。
いただきました嘆願書につきましては、南海のほうにこのような趣旨の嘆願書が出ているということをお伝えするとともに、町のほうからもこの趣旨を勘案いただいて、再度、開園に向けてのご検討をいただくとともに、南海所有遊具等の譲渡について園内事業者との協議に応じていただけるようお願いする文書のほうを本日付で南海のほうへ提出する予定といたしております。
また、園内業者のほうからは、早速、南海との話の中で、遊具の引き継ぎ等についての話し合いに応じていただけるようになった旨の連絡もいただいております。
今日は、そこがどうかなというところが一番聞きたかったところで、ぜひ協力体制で。これ、やはり4月1日開けるか開けないかで、すごく今後が変わってくると思うのですよ。今後の巻き返しといいますか、今まで閉園っていうようなところを、復活する兆しがあるのかどうかというところがすごく重要になってくると思うので、ぜひ頑張っていただきたいなと思います。
あと、その方法論ですけれども、4月1日開けれるか開けれないかというところの方法論で、今日中原議員からも提案があったと思います。今、問題になっておりますコロナウイルスのことですね。これで、今、みさき公園も閉園されているということですけれども。
そこで、今、卒園式という名目でイベントを予定されていた南海がと思いますけれども、これもメディアで大々的に報じられて知れ渡ったその卒園式というのがあると思うのですけど、今、コロナウイルスの影響で閉めていると。
これについては、中原議員もおっしゃってたように、3月末までも、ひょっとしたら延びてしまうかもしれない、その休園というのが延びてしまうかもしれないということも、可能性もあるわけですよね。このまま3月、万が一、未営業のまま閉園となってしまうと、やはり地元の方々とか、閉園に伴い、最後に訪れたいと思っておられる多数のお客さん、そして、みさき公園にかかわってきた全ての方々等の期待がなくなってしまうというのはすごく残念なことだと思うので、そんな中で、コロナウイルスの影響が長期化して3月末まで大幅な営業短縮とか、3月末まで未営業となった場合、岬町と南海にとっても、お互いデメリットしかないと私は思いますね。
そうなった場合、双方、この緊急事態というところを乗り越えるためにも、協力して今までの状態を維持したまま5月までの営業延長ということも視野に入れていただいて、地元の方々、そして最後に来園されるお客様、これまでかかわってこられた全ての方々に喜んでいただけるようなフィナーレを迎えられるように協力体制を持たれたらどうかなと、そういう協議をされたらどうかなと私は思うのです。
例えば、協定書に3月31日というようなくくりがあって、そこに盛り込めないというのが原因で実施が難しいということであれば、例えば、岬町が南海電鉄に業務委託という形をとるなど、方法は、その費用云々というのはまた考えていかないといけないと思いますが、いずれにせよ、南海電鉄にも鉄道利用のほか、利用料などの収入が見込めるので、町としても利用者もメリットがある、これ三方よしと思うんですね、全方よしと私は思ってますけれども。そういう協議とかのお考えどうでしょうか。
●岬町 西総務部長 の答弁
今回、新型コロナウイルスの関係で、南海が企画されました卒園式、南海は今後も閉園という言葉ではなくて卒園という表現で、閉まるというのは極力印象を与えないようにという配慮をいただいて卒園という名前にしたと聞いております。
そういう中で、3月18日までの閉園となっておりますが、それ以降の動向についても状況を見て判断するということで、最悪の場合、このまま3月31日を迎える可能性もあると我々も心配をしているところでございます。特に、最後の日を迎えるに当たっては、当然、今まで園の中で活動されてきました従業員の方とか、それらの方にとっては忘れられない一日になる中で、何とかにぎやかな中でそういう日を迎えてもらいたいというのは我々も同じ思いでございます。
ただ、中原議員の答弁の中でもお話しさせていただいておりましたが、我々は当初、5月の連休と言いましたが、正式には5月いっぱいという表現で南海とは、直ちに準備もあるんだから5月いっぱいまで何とかできないかというのはずっと話をさせていただいたところですけども、南海としてはもう既に3月31日をもって終園するということで、全ての撤去作業の手続を進めているということで、町のほうから、例えば委託をお願いして、今の体制を維持してもらえないかというご相談もさせていただきましたが、今の運営している南海の子会社等含めて、もう受けることは難しいという回答であったという状況でございます。
今回のコロナウイルスの関係での急遽の休園については、南海としても非常に残念に思っていただいているところでございますので、我々としてはもう一度お話はさせていただくとは考えておりますけども、現実的な面からいいますと、南海のほうからは前向きなご回答はいただけないと思っております。
難しいということは十分承知しております。いま一度、また交渉できるようであればしていただきたいなと切に思っております。次に移りたいと思います。初めに町長がいろいろ言っていただいたおかげで、少し組み立てを変えていきたいと思うのですけれども、でも、本当に町長から前向きに発言いただいているので、今日は少し厳し目に書いてきたところがあるんです。
ただ、それを少し内容をもう一回私のほうで見直して組み立てたいなと思っております。サウンディング市場調査ってありましたね。今後のみさき公園のあり方について、企業等との話し合いを行ったということは、次期後継事業者の公募を行うとかいう意思があると私は見受けておりますけれども、しかし、他事業と同じように、役場のホームページとかに掲載するのみの公募では、みさき公園というか、ひいては岬町を活性化させることが可能な、精力的な後継事業者がどんどんと応募してくるとは私は到底思えないんですよね。
南海が撤退に際し、仮に特に全ての園内遊具、施設等を撤去した更地状態、これ望まないですけれども、として、そのような土地に何千億円もの投資をしてくれるような企業というのはなかなか出てこないと私は思ってますし、それこそ町長のトップセールスということをもって、画期的で革新を遂げた施設運営が可能な企業さんというのを召致して町を盛り上げるということができるような算段はお考えないでしょうか。お伺いしたいと思います。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
西総務部長からも説明がありましたとおり、令和2年4月1日以降の開園がなかなか南海に受け入れてもらえない状況となってきております。一定期間の休園がやむを得ない状況の可能性も高いのかなと考えておりまして、今後の運営を考えていく中では、駐車場エリアの管理運営をしていきながら一時休園期間を活用して、新しいみさき公園の基本的な方針、管理運営体制と事業者選定の手続を進めるための検討を行っていきたいと考えており、その中でいろいろな方からご意見を頂戴しながら、公募の手法など、提案型になるかどうしていくかを考え、進めてまいりたいと。そして、皆さんに親しまれていくような公園にしたいと考えております。
それは大事なことでやっていただきたいなと思うことではあるんですけど、いざ、公募等々されるときに、要は、岬町をどんどん活性化していってもらえるパワーのある事業者多数に応募していただきたいなと私は思うんですよ。その中で、ホームページだけで周知というよりも、やはりここは大々的に、例えばメディアも使ったりとか、それこそ、私、先ほど言いました町長のトップセールス、行ける時期に、1社だったら問題ですけども何社か当たっていただいて、こんな事情でするからというようなところのトップセールスをしていただくというのも一つの有効な手だと思うんですよ。
そこはまたお考えをお聞きしたいですけれども、やっていただきたいなと思います。一方で、少し戻りますけど、園内事業者の方が団結して4月1日に開ける方法というのを考えておられるということも、私も実は聞いておりまして、その一つの方法として、南海は撤去しないといけないから閉めたいということを受けられてると。
ただ、それは平日行えばいいかなと思うところがあるんですよ。もし、開けるとしたら土日祝日だけでも開けたらできる算段とれますよというようなことも聞いてまして、一旦、そういうところをきちんと詰めていただいたら、4月1日の開園というのも、南海にもしっかり理解していただけたら十分可能じゃないかなと私は思うので、そこもお願いしたいと思います。時間も迫ってまいりましたのでも、最後の質問としたいと思います。
先ほども民間企業が居抜き参入とか事業の見直し、そして提携することでテーマパークの再建に成功した例は幾つもあります。先ほども言いましたハウステンボスというのは赤字続きで、一度経営破綻をしましたけれども、歌劇団などとの提携によって歌劇公演を開催したり、あとHISとの提携により、ロボット王国としての地位を確立しております。今や人工知能ロボットを導入した変なホテルというところだったり、変なレストランは今でしたら誰でも知ってるかなと思いますね、ハイテク拠点となって、旅行会社との提携により国内外の集客をアップさせて成功しております。
サンリオピューロランドというところも集客力アップを目指して、ターゲット層を広げるために、若手俳優事務所とコラボレーションして、若手女性の集客をアップさせることに成功していると聞いております。私ならなんですけれども、交流人口のないにぎわいを創設できない、さらに言うと、管理費という収入のない中で、血税だけが費やされる自然公園とするのではなくて、やはりそういったテーマパーク化にしてほしいと願っております。
早い段階でみさき公園の歴史や価値をもう一度きちんと再認識していただいた上で、それを最大限に生かして、守りながら、今まで以上に発展できるよう、数あるテーマパークの成功事例を徹底的に調査研究して、一方で町長のトップセールスにて民間事業者等、幾つもの協働を呼びかけながら、岬町でできない唯一無二のにぎわいを創出できるような、これも持続可能な魅力ある都市公園として昇華していただきたい。発展が持続可能な循環型のみさき公園ビジョンと今後の事業計画を明確にきっちりと打ち立てて、そして直営ということではなくて自治事業者への橋渡しを真剣に検討していただきたいなと、このように私は思っております。
そこで、私の考えるこの発展が持続可能な循環型のみさき公園のビジョンの重要な考え方としては、やはり、この民間企業の持つノウハウや技術にみさき公園を託すことですけれども、それ以上に、呼びかけて協働する全ての民間企業に発展してもらうためのバックアップ体制というのを町行政が行う仕組みを作ることじゃないのかなと私は思うんです。
9月議会では、土地の無償譲渡ということで議論をさせていただきました。それに向かっているのは間違いないかなと思うところですけれども、それで大手後継事業者の確保に失敗しているわけですね。過ぎたことは言っても仕方ないので、前向きに考えていくとしたら、やはり、これからの時代、年間例えば8,000万円を徴収しますとか、駐車場を使ってはいけませんとか、そういうような直接的な、行政の表面的で利己的といいますか、そういう考え方ではなくて利他的の考えで、先ほども言いました三方よし、全方よしとなるような考えを持って、ソフトの仕組みを作って、共同事業者と協議していってほしいなと私は思います。
そうすることで、後から必ず町への利益循環がなされるはずだと思います。これが今の経済活動の主流だと私は考えております。それが真の協働だと思いますね。私の提唱する発展が持続可能な循環型のみさき公園ビジョンというのは、行政のバックアップ、協力体制が確立した中で、民間企業との協働でみさき公園を託すことで地域経済の発展、もしくは他の仕事や雇用の創出、そして、周り回って各種税収を見込めるというような、今まで以上に岬町が活気づいていく可能性が見出せると私は考えております。
本当に最後になりますが、みさき公園の件に関して、今、大詰めです。今まさに、住民の皆さん興味を持ってどうなるのかというところで不安を持っておられます。そんな中で、先ほどNHKで発言された町長のこともありますし、このままだったら収入や集客の見込めない自然公園となってしまうかもしれないと思っている中、やはり町長の言われることというのはすごく重いと思うんですよ。そんな中で、私の提案も言わせていただきましたが、最後一言、町長、やはり町長が動かれることが今、必要かなと私は思っておりますので、今後どう展開していくおつもりか、最後にお聞きしたいと思います。
●田代町長 の答弁
冒頭にいろいろと失礼な言い方をしたかわかりませんけども、この問題は、重要というよりも対相手がある、つまり南海電鉄さんが長年やってきたのにもかかわらず、やはり33億円の赤字が出るということは、それほど公園の運営は難しいというふうに、私は冒頭に南海の社長がおいでになったときに思いました。
まず一つ言えることは、今、松尾議員がるる考え方を述べられたんですけども、これはそれでいいと思います。その考え方は議員さんとしての立場で言われているわけですから、そういった構想がうまくいけたらいいなと、このように聞かせていただいたんですけども、私は行政の中で町民の代表として考えるなら、貴重な税金を使うときには、本当に真剣に、担当も私とけんけんがくがくの意見をしながら、一生懸命汗をかいてる最中です。
それは、まず南海との整理をきちっとつける。そのつけ方にもし間違いがあった場合、また議会の皆さん方におしかりを受けるようなことがあった場合に、住民に不利益を与えてしまう。これは絶対許されないことだと私は思ってます。民間の方だったら、ダメだったら会社閉めたらいいわと、そういう社長単独、また役員さんとの中で決められることですけども、自治体運営というのはそんなものじゃなくて、限られた財源の中で限られた事業をやっていくというのが当然これはスタートですけども、場合によっては政治判断というのがあります。
しかし、その政治判断も、やはり根拠がしっかりしてないと法的根拠、または住民のニーズ、そういったものがなかったら判断は非常に難しい。トップセールスというのは、これはおっしゃるとおり、これは私も賛成です。しかし、トップセールスの中でもう既に担当としてはあらゆるところにいろんなPRを兼ねてやっております。しかし、まだ完全な土台が南海との整理がつかないまま、こうやります、ああやりますというのは、私は住民にとって無責任だと思ってます。
また、そういう関係者にとって無責任だと思ってます。ですから、自然公園というのは何も軽い問題じゃないと思います。自然公園法というのがはっきりとあるわけなんですよね。自然の動物、生物、そういったものをしっかりと守りながら公園運営をやっていくという、自然の形でやっていくという方法もあれば、また緑地、緑道、公園、また、そういったあらゆるものがたくさんこの自然公園の中には含まれていると思ってます。
ですから、遊園地事業ができないんじゃないんですよ。自然公園の中に遊園地事業を設けたらいいわけで、それは、先ほど言う指定管理者制度を設けて、そして公募をし、提案型になるのか、または公募型になるのか。提案型というのは、事業者の方が自分はこうしたいという、今、松尾議員のおっしゃるような、そういう構想を持って町に参画していただく、指定管理者制度に参画していただくというふうな方法でいったらいいと思うんですよね。ですから、今、この問題は右から左へすぐに決めて、トップだから決められるという問題じゃないと思うんです。
住民の意見もしっかりと聞く必要がある。そして、それだけの投資をする、先ほど総務部長が言ってましたけども、リスクをどれだけ負っていくか、これが一番大事なんですよね。今、うちの財政は運営方針で申し上げましたとおり、非常に厳しい財政状況に置かれております。和田議員からもご質問いただいた後の0.1%の超過課税どうするんやと、なるべく早く外してくれよと。年間8,000万円から8,500万円の金が要るわけなんですね。そういったことも含めると、今、松尾議員さんのおっしゃる自然公園という、私の言い方がひじょうに軽いように理解されてると思いますけども、そうじゃなくて、私は自然公園の中にそういった、今おっしゃるようなものを含めて検討をしていったらいいのじゃないかなと、このように思っています。できるだけ、議員の反映できるようなこれからのPR活動もしっかりやっていきたいと、このように思っております。
私は、今聞いて町長の考えがわかったんですよ。なので、やはり自然公園というのは、やはりただし書きが必要であって、そこは少し注意していただいたほうが、私はいいと思いましたので、述べさせていただきました。
今後、しっかりやっていくというような発言をされたので、私はしっかり応援していきたいし、やはりテーマパークの復活、これは私もいろんな知恵を出して、また発言してまいります。
これは、私も民意というのをやはり大切にしないといけない立場でもありますので、私もやるべきことはやってきました。その中で民意もお伝えしておりますとおり、民意はテーマパークなんですよ。
なので、それに向かってやっていただきたい、ただただそれだけです。大変なことも、私も言ったところはあります。でも私、申し上げてるのも、根拠をしっかり調べた上で可能性があるから言ってることであって、何も絵そらごとを今まで言ってるわけではありません。
やればできるんですよね。ただ、やってないのにできないというのはどうかというふうなことを今まで申し上げてきたところではありますので、今回もできるところからやっていただきたい。それだけなんです。
いろいろ申し上げましたけれども、ある程度、今日の大変な局面で見解がわかったところがありましたので、それはよかったかなと思いますので、私の3月議会の一般質問をこれで終わりたいと思います。