R2年12月岬町議会一般質問/新たなみさき公園における経過と進捗は?!
質問の趣旨
2回目のサウンディング型市場調査も行い、コンサル委託、選定委員会設置準備など、進んでいるように見受けられる「新たなみさき公園」ですが、その経過と進捗について、あらゆる角度からお聞きします。
近頃、みさき公園内の遊具や施設が目に見えて分かるほど解体撤去が進んでいます。遠くからでも見えた観覧車はなくなり、イルカショーのスタジアムもほぼ解体が終わっています。
行政が当初提示しました、予定としている令和3年4月以降の開園がもうすぐそこまで来ています。新たなみさき公園が以前のものを超えるほどたくさんの方に親しまれて、全盛期以上の利用者数を望める形を具現化するために、これまでの経過と現状、そして今後についてお伺いしていきたいと思います。
岬町のホームページで、サウンディング型市場調査の結果が公表されています。早速、拝見しましたが、どう見ても令和3年4月に開園することが困難で、開園を先延ばしするしかないという結果にしか感じられません。
開園を先延ばしするということは、その分、様々な問題が生じてくるでしょうし、何よりも、町の負担、我々、住民の税金負担が増えていきます。このサウンディング型市場調査の結果を受けて、どのようにお考えかというのをまずはお聞かせください。お願いします。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
サウンディング型市場調査の結果、個別対話を実施いたしました事業者からは、PFI事業として進出できる事業ではあるが、この事業の核となる代表企業の進出が前提であること。独立採算制は困難であり、一定の町の財政負担が必要であること。新たな事業者選定スケジュールを新型コロナの影響を考慮し余裕を持たせること。
主にこの3点について、今後の事業者公募手続を行う上で再検討が必要とする意見を受けまして、本町が当初示した利用条件や事業スケジュール等について課題があることが確認できましたので、今後はこれらの課題に対する適切な対応を検討の上、必要な事業条件や事業スケジュールの見直しを行うとともに、PFI事業に基づく新たな事業者の公募手続を進めてまいり、できる限り早期に新たなみさき公園のオープンを目指したいと考えているところでございます。
今まさに第三波といえる新型コロナウイルス感染症の影響がある中で、事業者が時間に余裕をというのは致し方ないことなのかもしれません。しかし、それ以外の要件については、容易に想定されるようなことだったようにも私は見受けられるんです。
何よりも、先ほど申し上げたとおり、新たなみさき公園のオープンが先延ばしになればなるほど、町の負担、先ほど、ずっと言っています、それは私たち住民の負担、我々の大切な税金の使用というのが増えていくはずです。
みさき公園の管理費についてはかなりの経費が必要です。今年度、現時点でどのくらいの経費がどのような内容で使われているのでしょうか。また、経費といえば、無償譲渡を受けた土地に対してかかっている費用として、登記にかかる諸経費も岬町での負担となっていたはずです。
それにかかっている費用も併せてお伺いしたいと思います。お願いします。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
今年度は駅前から駐車場を含む全エリアの維持管理を行っているところでございますが、現時点での維持管理費用及び土地の無償譲渡に係る分筆登記などの必要な経費についてのお答えをさせていただきます。
現時点での駐車場収入などの年間の収入見込額が約1,000万円であり、これに対する全エリアの維持管理費用の年間見込額は約900万円となってございます。内訳といたしましては、駐車場周辺の法面の草刈りが年2回。ツツジなどの樹木の剪定が年1回で、これに要する年間費用が約360万円でございます。
また、それ以外の全エリアの駐車場、広場、トイレなどの清掃費用は週5日、1日3時間で年間156回以上の契約をしておりまして、年間で約350万円でございます。そのほかにも駐車場の精算機の管理及び定期巡回業務に約61万円、駐車場ゲートなどの機械警備業務に約50万円、駐車場設備の保守業務に約64万円、その他軽微な補修等となっており、現段階での見込額となってございます。
次に、土地の無償譲渡に係る分筆登記などの経費についてのご質問でありますが、今回、南海から無償譲渡を受ける土地は全筆で274筆でございます。実測面積で約33.6ヘクタールとなる予定となっております。無償譲渡を受けるに当たっては、主に都市公園区域を明確にするため、公園区域外周の境界確定作業が必要でありました。例えば、公園に隣接する大阪ゴルフ場、みさき公園北側の駅前広場、鉄道用地、長松海岸などにおいて境界のほうを明確にする必要がありまして、これに伴い、境界周辺の草刈りや現場での立会い、境界杭の打設、境界確定などの作業を行ってまいりまして、必要となった土地の分筆筆数は約60筆ございました。これらの作業費用を含めて文筆業務の費用が548万6,000円であります。
また、新たに公園区域に編入する用地などもありまして、これにかかる分筆などの業務が3万2,000円となる見込みとなってございます。
先ほどの回答で駐車場収入がありました。そこで、その経費を上回ることができるだろうというふうに想定しているということですけれども、見込みと表現しているからには、収入が減収も想定されるわけですね。そんな中、年間で900万円もの費用がもう既にかかっているわけです。
もし、駐車場収入が下回った場合は当然ながら岬町の税金、我々の住民の税金から補填せざるを得ないわけですね。そうなってくると、町に負担がかかっていないとは決して言えなくなりますね。これは本当に注視していかなければなりません。また、無償譲渡を受けたとはいえ、登記に必要な経費として550万円以上が町の負担となっているわけです。
この経費については、完全に岬町の予算から算出せざるを得ませんね。必要な経費だと言い切り、済ませるのではなくて、それだけ既に負担しているんだということを念頭に入れて今後の新たなみさき公園事業に取り組んでいただきたいと切に思います。
そして何より、新しいみさき公園事業について、みさき公園のビジョンから始まり、何から何まで一切合切、言わば事業をお任せしていると言っても過言ではないという、みさき公園事業の企画を今お願いしているコンサルティング事業者等に費やすことが決まっている2,605万円という大きな税金、血税が使われます。
これらを合わせたら、もう既に経費の合計で4,055万円もの血税が使われることになるんですね、4,055万円。そして、これだけの費用がかかっている中、来年度も事業者に管理を委託できる状況が整っていないとなれば、駐車場や田園だけでなく、公園用地も管理していかなくてはならない状況となってきますね。そうなれば、より一層負担が増してくるのは目に見えているかなと思うんです。
現在、みさき公園の管理面積は、図面で見ると全体の約8分の1から10分の1ぐらいなんかなという程度の管理だと思うんですけども、それでも900万円という税金が費やされております。ここで、今は全体の、仮にこれ10分の1の管理面積だとしたら、単純にこの管理費900万円の10倍、少なくとも9,000万円という、我々の大切な血税で管理をしていかなければならない状況になるということです。
これは森林部も含んでいないので、森林部がたくさんある公園の中を管理しようと思ったらもうちょっとかかるはずなんですよね。今日も言っておられましたが、町長や行政からよく言われる、今の岬町は財政が厳しい、乏しい財源だと言われている中で、管理費に新たに9,000万円以上とは、本当に危機的な額の税金投入になりかねません。
これ、恐ろしく大変なことですね。来年度以降の管理について、どのようにお考えかお聞かせください。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
来年度以降の見通しについてのご質問にお答えさせていただきます。先ほど申し上げましたとおり、現在、サウンディング型市場調査の結果を踏まえた事業条件や事業スケジュールの見直しにより、新たなみさき公園の運営事業者との契約は、当初予定しておりました時期より遅くなる可能性が高くなってきております。
一方で、南海の撤去作業の完了は、現在のところ、令和3年3月末の約束をしてございます。南海には現在も施設の撤去作業に懸命に取り組んでいただいておりますが、一部の動物、キリン、シマウマ、猿などはいまだ残されている状況となってございまして、動物の搬出後に動物園側の撤去作業が行われる予定であります。
こうしたことから、予定どおり完了となるかを懸念しているところでもございます。仮に、南海の撤去作業が約束どおり令和3年3月で完了した場合、新たな事業者と契約し、運営が開始されるまでの期間は、公園全体を町が管理運営することとなります。
この期間、町といたしましては都市公園として自由にご利用いただけるよう、可能な範囲で住民の皆さんに、できれば無料で開放し、憩いの場としていただけたらという思いであります。こうした想定の下、園内の管理にかかる費用が新たに必要となってくると考えております。
今、ご回答で、運営事業者との契約が予定よりも遅くなる可能性が高いとおっしゃいました。私、ずっとこの問題、一貫して言っていますけれども、本当に危機感を感じております。
無料開放を行ったところで何にもなくなってしまった公園跡地で、一体どのような憩いの場ができるのかなと私は思うんですね。それであれば、一刻も早くたくさんの方が訪れたいと思えるような新たなみさき公園の具体的な内容をしっかりと示していただき、新たなみさき公園に期待を寄せてもらえるような方法をお考えいただきたいと切に思います。
そして、新たなみさき公園事業を進めるに当たっては、莫大な委託料を支払い、コンサルティング事業者にその業務を委託していることは前回の9月議会でも伺っていますけれども、改めていつから業務委託を始められて、具体的にはどのような業務を委託し、現在までにどのような業務成果があるのかお伺いしたいと思います。お願いします。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
本事業は民間活力を最大限活用したPFI事業によって実施することといたしまして、その業務支援を委託した事業者とは6月の補正予算承認後の7月1日に新たなみさき公園の民間事業者導入検討業務の契約を締結いたしました。
本業務の実施に当たりましては、新たな事業者決定までの業務手続及び選定手続に関するフローの作成や本町の現状及びみさき公園の経緯などを十分把握した上でPFI法に基づく適正な業務全体の作業方針を立案するとともに、新たなみさき公園が魅力ある集客拠点となるようみさき公園づくりに向け、専門的知見からのアドバイザリー業務を行っていただいております。
なお、本業務はサウンディング型市場調査の結果の公表までを業務内容としておりまして、引き続き、新たなみさき公園運営事業者選定支援業務の契約を締結し、現在は今般の市場調査結果を踏まえまして事業条件や事業スケジュールの再検討を行い、引き続きPFI法に定める実施方針、要求水準書、募集要項の作成及び優先候補権者の決定に向け専門的見地に立った業務支援をお願いしているところでございます。
民間事業者導入検討業務での成果としては、先ほど言われておりましたサウンディング型市場調査の公表結果がそれであるということで、現在、事業者選定支援業務に移行したということは、新たなみさき公園を担う事業者が選定されるまでの業務ということで間違いないかなと思います。
言われた内容というのは、言わば業務支援、そしてアドバイザリー業務にとどまるということかなというふうに認識をしております。ここではっきりとしておきたいことは、みさき公園を運営し、活性させてくれる事業者が確保できてもできなくても、さらに言うと事業者を確保したとしても、結果的に岬町が多額な管理費用を出費することになったとしても、業務範囲の瑕疵以外はコンサルティング業者には一切責任がないということなんですね。
多くの住民は、町の財政を潤してくれて、そして住民が誇りに思う公園を望んでおります。住民はもちろんのこと、多くの来町者が望むようなすばらしく、そして岬町の財政を潤してくれる公園にする責任というのは一体誰にあるのかということなんですね。先ほど、運営事業者との契約が遅くなる可能性のことを示唆されたわけですけれども、くどいようですが、莫大な費用をかけて業務を委託しているわけですから、よりよい、そして迅速な事業者選定と、新たなみさき公園のオープンに向けて業務を進めていっていただきたいと切に思います。
事業者選定にはコンサル委託と同時に、事業者選定委員会というのも設置し、専門的な意見を各分野に問うこととしているということも伺いました。現在、この事業者選定委員会についてはどのような状況かお尋ねしたいと思います。お願いします。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
予定しておりました大学教授、弁護士、会計士の選定委員の皆様にはほぼ内諾をいただくことができた状況でございます。つきましては、今月に第1回目の委員会を開催し、引き続き来年にも数回程度の開催を予定してございます。
なお、第1回の委員会では、主に委員長の選任などの諸手続を経た後に、南海の公園撤退の経過説明や町が示す新たなみさき公園の事業概要などについてご説明をさせていただき、今後の新たな事業者の選定がスムーズに進行できますよう、専門的な見地からご意見をお伺いする予定としております。
12月中に第1回選定委員会を開催する予定であって、現在、ホームページなどで公募委員を募集していないということは、選定委員会には住民の参画はないということでよかったかなと思います。
前回の私の一般質問でも述べたとおり、もちろん、専門的分野からの意見はとても重要ですが、それと同じくらい、この町に住む住民の声も重要です。選定に当たっては、住民の声もきちんと取り入れることのできる体制で行っていただきたいと思います。改めてサウンディング型市場調査の結果から質問したいと思います。
事業者からの意見の中にあったものとして、事業者が必要でないと判断した設備や施設などの撤去やインフラ整備などを町の負担とすることを求められている表記がありました。これを全て応じるとなれば、本当に町の負担は青天井になって計り知れないものとなるように思いますし、財政を圧迫する主要なものになりかねません。行政として、この意見に対してどのようにお考えかお聞かせください。お願いします。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
新たなみさき公園の運営においては、当初から申し上げていますとおり、本町の厳しい財政状況の中で本公園を魅力的な公園とするため民間活力を最大限に活用した事業手法によって実施することとしておりまして、できる限り町の財政負担の軽減を図りたいと考えております。
こうした基本的な方針の下、PFI事業として、また独立採算制による新たな公園整備、維持管理及び運営を基本方針としておりました。しかし、サウンディング型市場調査の参加事業者からは、議員おっしゃいますとおり、公園面積に占める森林の緑地エリアの割合が大きく、そのエリアは収益が得られないのに多くの維持管理費用が必要、また公園施設の新設にかかる初期投資額が多大であり、事業開始の数年間は赤字収支が見込まれるなど想定されることから、公園利用料金などの収入でその全てを賄うことは困難であり、町からある一定の財政負担を考えてほしいとの声が多くありました。
町としてはこうしたご意見を真摯に受け止め、本事業に参入してもらい円滑な運用をしていただけるよう厳しい財政状況の中、ある程度の支援が可能かどうかなど、適切な見直しの検討をしている最中となります。
先ほど、森林エリアは収益が見込めないとおっしゃいました、そういうふうな意見が出てきたということですけども、逆に、活用を考えていないのかなというふうになろうかなと思います。
みさき公園の自然豊かな土地や森林を最大限に利用してこそ、新たなみさき公園が生まれるのではないでしょうか。それこそが、みさき公園の愛されていた要素を継承することと私は考えます。
インフラ整備や初期投資額というのはどのような施設や事業であっても、当然のこと、何十年にもわたって人々が集まる公園事業を行おうとしているのですから、投資費用を単年で回収しようとせずに、先を見越して、よりよい公園事業を展開するべきではないでしょうか。
全国に存在する民間事業者が運営する遊園地や商業施設というのも、建設に伴う設備、整備、全て自社で担っているはずです。そこを、改めて行政としてしっかりとお考えいただきたいと思います。
そして、サウンディング型市場調査を行う際に公表された、(仮称)新たなみさき公園整備運営等事業の概要に記載されている四つの方向性がありますね。一部抜粋させていただくと、一つはアウトドア、レジャーを思いっきり楽しめる公園、グランピングやキャンプ場、アスレチックなどのアウトドア関連の充実ということですね。もう一つ、人が集まり交流する賑わいの公園ということで、レストランやカフェなどの飲食施設の充実や花火、音楽イベントなどのイベント開催の充実、定期的に開催するマルシェや大小様々なイベントの開催ということです。
もう一つ、緑豊かな自然に囲まれた憩いと癒しの公園ということで、豊かな植生や大阪湾を取り込む環境、景観など、みさき公園ならではの自然環境ができることというふうにあります。最後、親と子が一緒に学び遊べる公園となってます。これは、あらゆる世代が楽しめる公園、子どもが楽しめる公園。ITやAIを活用した新しい公園の在り方を模索とあります。
この方向性を聞いて、ほとんどの方が泉南市にオープンした泉南ロングパークを想像するのではないかなと思うんですね。さらに、最近では、りんくうプレミアムアウトレットにもグランピングの施設がオープンしましたね。同じような施設をまたつくっても、泉州地域で利用者が分散するだけで、後発となれば、なかなか浸透しない可能性が大きいですね。
岬町の特色をもっと打ち出した事業案を考えていくべきだと思うんですが、いかがでしょうか。お聞かせください。
●岬町 吉田都市整備部理事 の答弁
事業概要に示す四つの方向性は、6月に実施いたしました住民アンケート調査を踏まえて、新たなみさき公園に求めるイメージや機能に関するご意見から上位を占めるご意見でありまして、住民の皆様の声を反映したものとなっており、新たなみさき公園整備運営等事業の基本コンセプトとなるものでございます。
また、泉南ロングパークと類似するということでありますが、住民アンケートの調査結果や本町におけるみさき公園の立地など、みさき公園が持つポテンシャルを最大限生かした魅力ある公園となるよう事業の概要をお示しし、今後、募集要項に基づき、事業者からの提案を受け、新たなみさき公園整備構想の応募内容について、選定委員の皆様に審査をしていただきまして、最もすばらしい新たなみさき公園の事業者を選定していくこととしております。
町が目指す公園は、何よりも地域の住民の皆様に愛され親しまれる公園とすることが第一条件と考えております。そして、新たに生まれるみさき公園は、過去63年間の長きにわたって存在した思い出の詰まったこれまでの公園と同様に、小さな頃から何度も訪れ、10年後、20年後に人々の思い出に残るような、愛される公園となることを目指して取り組んでいるところでございます。
なお、たくさんの人を集客できることは必要なことと考えますが、その視点だけではなく、これからの人口減少社会や新型コロナウイルスの影響による新しい生活の様式などにも対応し得る公園とすることも大切な要素であると考えてございます。
私は、当初から住民の声、民意をしっかりと聞いて公園づくりを行ってほしいと一貫して発言し続けてきました。先ほども、吉田理事からもお答えいただいたように、住民アンケートを取っていただいて、聞いていただいて、まとめた結果がこれだということは理解をしております。
ただ、やっぱり一番大切なのは、公園に持続可能性があるのかどうかということなんですね。住民さんの意見というのは大切です。もちろん聞くべきですし、その上に立って、どのような公園にしていくかというのは、やはり収支もそうですし、もちろん魅力的なものに昇華していく、それには何かというと、流入人口というところもそうですし、要は活性化できるかどうか。
それに伴って持続可能性があるかどうかというのが一番大事なところだと思います。そのまま受け取って、そういうのをつくりましたといったところで、2年たって運営が困難になりましたでは話にならないんですよね。
そこが、やはり行政の調整部分、仕事だと私は思っております。今も、私の思いというのは一切変わっていませんし、だからこそ、新たなみさき公園事業に住民の声をもっと取り入れるべきだと思って言ってきました。
アンケートのご意見を尊重しているとのことですが、ほかと差別化できる主要なコンテンツ、要は柱となる内容がしっかりある中の一つとしてならいいんですが、例えばグランピングだったりとかキャンプだったりとかというのは、一つだったらいいんですけれども、泉南ロングパークやりんくうプレミアムアウトレットのグランピングエリアが既にある今、本当に同じような、似たような施設を、しかも20分圏内にもう既に幾つもある内容のものを岬町につくることを住民は求めているのかということなんです。
住民に愛され親しまれる公園というのは、誰しもが願っている形ですが、その形容では具体差が全く分からないという声が多い。
また、人口減少社会や新しい生活様式に合わせるとおっしゃいました。それももちろん重要です。が、そのために町が負担をさらに負わなければいけないというのは本末転倒であり、間違いです。
当初にお話しされていたとおり、町の財政に負担なく、それよりも町が潤い、にぎやかに活性していくような公園モデルが求められているのではないでしょうか。一つ前に質問したインフラ整備を町の負担としてほしいとの事業者の声も併せて考えてみてください。
昨年、南海電気鉄道株式会社が事業撤退する前に、愛され親しまれていた公園を受け継ぎたいと手を挙げてくれていた事業者がいたにもかかわらず、残念ながら議会には報告ないまま、その事業者との交渉が決裂したことのみが後に知れ渡るという事態がありました。
もし、その事業者に運営をしていってもらえたならば、今、このような状況にはなっていなかったんですね。しかし、今となっては戻ることはできません。みさき公園について毎回、私、質問していますが、そのたびに行政の皆さんの言ってることが変わってきてるんですよね。
私が一貫して言っていることですが、まず初めに、町としてのビジョン、これ目標値なんですよね、をしっかりと定めなければ、できるものが中途半端なものとなり、いいものなんか絶対できるはずないんですよね。これならば、手を上げてくれていた事業者に任せればよかったやんと思ってももう遅いです。そして、そのように住民にも思わせることがないような公園づくりをしていかなければならない大きな責任は一体誰かということです。
そのことをしっかりと認識しながら先を見据えて、よりよい公園となるよう事業を進めていっていただきたいことを強く要望してこの質問を終わりたいと思います。