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R1年9月岬町議会一般質問/みさき公園の閉園についての詳細な経緯や今後について

R1年9月岬町議会一般質問/みさき公園の閉園についての詳細な経緯や今後について

質問の趣旨

2019年8月5日の議会全員協議会の場にて、みさき公園の閉園の決定が報告されました。

1事業者がみさき公園の活性化策をもって後継事業者として手を挙げられたにも関わらず閉園となった、今日に至るまでの詳細な経緯や、どのようなプロセスを経て、このような決断となったのかを詳しくお聞きします。

みさき公園の存続を町内外の数多くの方が望む中、本当に閉園という選択肢しかなかったのか、それが妥当な決断だったのかを、松尾ただしが大阪府泉南郡岬町岬町議会一般質問にて検証します。

松尾 匡の質問

8月5日、議会全員協議会の場にて、南海電鉄から岬町長宛に提出されたと思われる書類「後継事業者に関するご報告及び閉園準備について」が議員に配布されると共に、岬町行政から、みさき公園に関する情報が報告されました。

YouTubeに後で流されるということですし、また広くこの問題、町内も町外も方々もすごく関心をもっておられます。真相はどうなのかということを、今日は私は明らかにしたいと思っておりますので、できればその時に配られた資料の中身をちょっと朗読させていただきたいなと思います。

「本年3月26日に、みさき公園事業からの撤退について貴町に申し入れ、報道機関に公表した後、同公園の存続のため貴町とも協議の上、後継事業者の確保に向けて、同業他社や弊社取引事業者、金融機関等に対して直接的、間接的に広く情報収集を行いました。

結果、4事業者に関心を示していただき、秘密保持契約を締結の上、みさき公園の経営情報を開示するとともに、貴町の基本的な条件交渉を開設する前提となる意向表明には至りませんでした。また1事業者については、さまざまな活性化策を検討し、強い事業意欲を示されたものの、事業継続の安定性を確保するために、みさき公園用地の自社所有を主張され、当該用地の町所有化が条件であるという貴町の要望に合致しませんでした。以上の結果として、残念ながら後継事業者を確保するには至りませんでした。」ということで、本格的に閉園準備を開始したいと存じます。ということを配られました。

私はこの書類を見て、また報告をされて、本当に議員となって一番ショッキングな報告であり、行政からあのときは西部長と町長から説明を聞きましたが、その内容、経緯と結果に私は全く理解できなかったので、様々な質問をしました。

質問に対する答弁を聞きながら、頭の中で時系列に事柄を整理しつつ、理解できないことを順番に質問をしましたが、結局最後までこの報告について、私は納得することができず、理解することができませんでした。

 この案件の事の重大さ、また今後の岬町に与える影響力は、過去の岬町議会に上程された案件の中でも、上位トップ3に入るほど大きなものであり、町の行く末をとても大きく左右する案件であると、私は強く認識しております。

しかしながら、この件の議会への行政報告は2回のみであり、1回目は「南海電鉄のみさき公園事業からの撤退の報告と、後継事業者の確保に動く」旨の報告、そして2回目が、先ほど私が読み上げた書面の結果報告のみでありました。

町民はもちろん、全国のみさき公園ファンが関心を持っている事案であるのにも関わらず、町政のチェック機関を担う私たち町議会議員でさえ、このような事後結果報告に終わっており、住民や関心ある方々に私たちは説明できないレベルの情報しかなかったわけです。いわば真相がはっきりしていない状態かなと、このように私は思っているんですね。

 なので、岬町民全員はもちろん、全国にいらっしゃる、みさき公園の存続を希望する方をはじめ、みさき公園を愛する全ての人々に、ここでこの経緯と結果を詳細に説明いただくのと同時に、岬町行政としてこの問題に対する意識と、とって来られた対応と決断は、果たして妥当なもので最善なものであったのかを、今日、この一般質問で全てを明らかにして広く公表することで、より多くの人々に、この問題を考えていただくきっかけを作りたいと考えたため、今日の一般質問で提起することに決めました。

 みさき公園といえば、午前中から何回も議員が言っておられたように、自然公園のなかに動物園あり乗り物やアトラクションありイルカショーもあるという、全国でも稀な遊園地であり、近畿圏で育った私たち世代の多くは、遊園地といえば「みさき公園」と言うほどの、岬町が誇るランドマークでありシンボルといえる歴史ある遊園地です。

 このような非常に大きな事案、そして今後のまちづくりにとても影響力のあるみさき公園の閉園の事案ですが、閉園の準備を始める結果となる前の、いくつかの重要な判断や決断が必要な事案を、議会へ都度審議議案として上程することもできたと思いますが、なぜされなかったのか? 例えば委員会で審議したり、少なくとも協議会を開催するなど、できたはずですが、なぜ議会に上程されなかったのか?まずはお聞かせください。

●岬町 西部長 の答弁

みさき公園の問題につきましては午前中、それから午後もご質問いただいたところでございますが、これについては、当然、相手のあることでございます。

南海も交渉相手につきましては秘密保持契約を結んでおりますので、その内容を逐次議会に報告するというのは、案件としてはなじまないのかなというふうに思います。

我々としては、あくまで南海のほうから、結果の状況の報告を受けているということでございますので、その結果を各議員の先生方に説明をさせていただいたというところでございます。

松尾 匡の質問

例えば、町の公園運営に対する基本的な条件というのが午前中からもいろいろ議論はされてきております。

また公園用地は町が所有し、使用料を徴する、徴収するということなどの、条件が適切なのかどうなのかなど、あったと思うんですけれども、こういった事柄、道工議員の朝からの質問でも明らかになりましたけれども、特に土地使用料は年間8,000万円を提示していたというのが今日明らかになったわけです。

また駐車場についてもびっくりするような条件を出しているなというのも思いました。

本当に天地がひっくり返るほどの驚きと、町は一体まちづくりとか企業誘致をどう考えているのかなと、私は疑問に思っております

今日、この話を聞いて、町の土地所有の主張と、事業者の土地所有の主張の意識と理由や根拠のレベルが違うなと、思いました。

私は、どちらが正当性があるかといえば、後継事業者の方に事由があるんじゃないかなと感じてます。これでは、今手を挙げていただいている事業者はおろか、岬町で意欲を持って遊園地経営をするような企業が今後も現れるか、私は現れへんの違うんかなと思うんです。とても疑問に思います。

岬町行政として、今の形態の遊園地としてのみさき公園の存続を望んでいるのでしょうか? それとも遊園地に固執しない自然公園として、みさき公園の存続を望んでいるのでしょうか?

●岬町 西部長 の答弁

南海電鉄がみさき公園事業から撤退を相談された際には、町のほうは現在の公園の存続を第一と考え、運営事業者を探すこと、そして公園を存続させるために公園用地を譲渡することを南海電鉄に要望を行なったものでございます。

町としても、現在の公園の存続が第一というふうに考えております。

松尾 匡の質問

それは遊園地事業としての公園なのか、それとも、それ以外の自然公園も含めた存続を願っているのか、もう一度答弁いただけますか?

繰り返しの答弁になりますが、私どもが南海からの撤退の相談を受けたときには、現在の公園の存続というのを第一と考えて後継事業者を探すことを求めたところでございますので、我々としても現在の公園形態の存続が一番というふうに考えております。

松尾 匡の質問

わかりました。

結果、実際に今の形態の遊園地経営を引き継ぐ意思のある後継事業者が現れたわけですよね。その事業者はさらなる活性化策と強い事業意欲をもって、事業継続の安定性を確保するために、公園用地の自社所有を条件としてきたとあります。

一方、岬町行政としては公園用地の町有化を条件としたため、公園用地の所有権をめぐって折り合いがつかずに、後継事業者の確保ができずに閉園となったとなっておりますね。 

岬町が土地所有にこだわる理由は、先ほど他の議員からも質問があり、都市公園として管理するため、という答弁もされたところですが、岬町としては、公園用地を後継事業者に譲ったとして、遊園地経営中に、仮に経営が破綻したのちに、公園一帯を乱開発される恐れがリスクとして考えているということですが、ここで都市公園法と都市計画公園の規定について伺います。

現在、南海電鉄が公園用地を所有していますが、用地は都市公園と都市計画公園に位置付けられているため、岬町がその用地を無償で借り受けて、南海電鉄に公園を開設・運営させているという形になっていて、南海電鉄とは用地の借地契約を結んでいるということで、間違いないですね?

それが3月31日をもって閉園となった後、南海電鉄が公園事業の撤退により、岬町と南海電鉄との間で交わされていた借地契約が解消されると思います。

借地契約が解消されれば、都市公園法の都市公園の規制は解除されますが、都市計画法の都市計画公園の規定が生きたままなので、仮に後継事業者が南海電鉄に代わって用地取得をされても、都市計画公園の規定があるために、公園事業以外の開発は避けられるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

●岬町 西部長 の答弁

法的な規制という点では、みさき公園は今現在、都市計画法と都市公園法の2つの法の規制がかかってございます。

都市公園法の規制につきましては、土地が町のものでなければ土地所有者と借地契約を結びまして、借地公園として解説することになりますが、この借地契約が締結できなければ、都市公園法の公園は存続できないことになります。

一方、都市計画法の規制につきましては、土地所有の状況に関係なく、土地利用に規制はかかってまいりますが、土地所有者に対して公園の解説義務はございませんので、土地所有者の意向によりその土地への立ち入りを禁止することが可能になる規制ということでございます。

松尾 匡の質問

先の全員協議会では、都市計画公園を改めるのはとても大変なんだと聞いていたところでして、そこがきょうはセーフティーネットになるんじゃないかなと私は思ったんですけれども、そうではないということでよかったですね?

先の全員協議会での説明で、南海電鉄と後継事業者の2者間で交渉が行われて、その情報が南海電鉄から岬町行政へと報告されて、そこで決断が必要な事案については、逆に岬町から南海電鉄を通じて後継事業者に回答を伝達されていたことが行政から話されてわかりました。

いわば南海電鉄は、間をとりもつ伝達係の役目を担っていたことが見えてきました。

結局、直接岬町と後継事業者との、顔を合わせて直接話をすることなく、岬町が用地の所有を主張し続けてきたために、交渉が終わったことを知りました。

 それを受けて、私は全員協議会の中でですけども、「町が公園用地を取得したところで、行政として今まで以上の活性化策があるのか?」と聞いたところ、それに対して「今のところ案はない」ということだったので、「それなら、活性化策を提示している後継事業者と交渉のテーブルにすらつかない岬町の態度や事態を理解できない」と私が申したところ、その時の回答に町長は、「現在は南海が町の委託を受けて行っている中で町が割り込んで交渉を行う事はできない。岬町には交渉権はなく、土地も南海が所有しており、岬町は都市公園の認可を行っているだけだ。全て公園の事業については我々はそこに差し出がましいことは出来ない」と答弁されています。

しかし、間に挟まれている南海電鉄としては、後継事業者に経営のバトンを渡すことが多分第一義であり希望であるんじゃないかとなと思いますし、そのために用地所有のすれ違いについて、岬町と後継事業者の2者、または南海電鉄も含めて3者で話をすり合わせて、妥協点を見出したいと南海電鉄も思っていたはずなんじゃないかなと、私は思うんですね。

南海電鉄から3者で協議することの打診や求めはなかったのでしょうか?普通ならあって然りではないかと考えますが、いかがでしょうか?

●岬町 西部長 の答弁

南海からとの交渉の経過ということでございますが、みさき公園につきましては町が開設する都市公園ではございますが、公園用地、施設については南海電鉄が所有しておりますので、現場を有する南海電鉄が運営を希望する事業者とまずは条件等の協議をいただき、方向性が定まれば町が公園設置者として必要な協議をすることになってくるというふうに考えております。

南海電鉄は町の要望に応じまして、公園事業者を探す努力をいただき、関心を持つ事業者とは基本的な条件面で協議をまず行なってもらったところでございます。

南海電鉄からは、できれば三者で協議をと求められたところでございますが、相手方からは土地所有の条件が必要ということで協議が行えなかったところでございます。

松尾 匡の質問

それは、南海から要望いただけたということをききましたけれども、そこに岬町として答えなかったのか、その辺はちょっと補足でお聞かせください。

●岬町 西部長 の答弁

繰り返しとなりますけども、相手方は土地所有の条件を必要ということで、我々から提示した条件に対しての協議には応じていただけなかったということでございます。

松尾 匡の質問

岬町はそのテーブルに着こうとしていた、着こうとする条件としては、でも土地は譲れないよ、というのを伝えたということですか?もう一度お答えください。

●岬町 西部長 の答弁

相手方からは、公園運営の安定を理由に用地の譲渡を条件とする希望が出されたと。その土地所有を理由とするのは公園運営の安定ということでございますので、町のほうは、公園運営の安定を確保する長期的な運営の約束をする条件を南海の方に提示して、相手と協議をしてほしいというお願いはしておりました。

それに対して南海の方は、できたら三者の方で協議をしませんかということで相手方の方に南海の方が町の条件をお示ししましたが、相手方からはあくまでも土地所有が条件やということで、それ以外のことでは協議はもう難しいということで協議に応じていただけてないという状況です。

松尾 匡の質問

そこで、何というんですか、お互いがもうちょっと柔軟に、フラットに話のできる場が設定できなかったのかなと私はすごく思うんですね。

南海電鉄さんから、せっかく、そうやって手を差し伸べていただいた。向こうにも言ってたと思うんですけれども、そこに積極的に参加できなかったのかなと。そこが疑問でならないところであります。

本当にこの問題大きくて、何とかしたい、しなければ本当に今後のまちづくりを思う気持ちがあれが、なんとかしてこの話し合いに参加するための努力をしていくのが普通だったんじゃないかなと思いますけれども。そこをわざわざ向こうから手を差し伸べていただいたということだけれども、ダメだったということがわかりました。

でも、これ大きな問題で、伝言ゲームと違って、直接、面と向かって会話する、話をするということは、話の行く末が大きく変わることが大いにあるわけですね。

そんなことは理解されてると思います。腹を割って話しをすることで、思ってもみなかった良い結果が得られることもよくある。その可能性を自ら断ったというか、できなかったというか、そのあたりは微妙なところですけれども、私はすごい納得のできないところかなと思います。

町長は、岬町には交渉権がないと言ってました。そやけど、都市公園の認可をしている関係であることが1つ、そして、南海電鉄や後継事業者に対してさまざまな条件を課しているということ。そして、そのことが原因で交渉が難航している。だから、南海電鉄からも交渉のテーブルに着くよう要請があったという内容から、交渉のテーブルにつくだけの十分な理由と根拠があるんじゃないかなと私は思うんです。

これは、あれですかね、町長がそういう風に判断されたということでよかったですか?

せっかく南海から言われてきた、テーブルにつきませんか、と言われてきたと、そこで町長が判断されて断る形になったのかどうか、お願いします。

●田代町長 の答弁

先ほど、冒頭に部長が申し上げたとおり、今日のみさき公園については秘密をお互いに守るという守秘義務があって、なかなか中身については細かく言えない部分があるかと思いますけども、この3者協議については、私の方に相手方と交渉をしたらどうかという内部から話があり、南海から直接私にはございません。

だから、内部からあって、その中でうちには交渉権がないから、万が一、うちが交渉権を持った場合、南海さんが、じゃあ、もう岬町さん任せますよとなった場合に、全面的にうちが受けていからければならんと。それは重たい荷物を背負うことになるから、それは交渉権のない岬町はその中に入らない方が良いということを僕は内部で申し上げました。以上です。

松尾 匡の質問

確かに重たい荷物になるかもしれないですけど、その、仮にテーブルに着いた時に、多分、伝言ゲームじゃなくて、直接その会話をすることでお互いの本当の想いだったりとか、考えていることだったりとかというのがわかったんじゃないかなと思うんです。

そこで、その条件交渉だったり、折り合いというのが少し進展したんじゃないかなと私は考えて仕方がないんです。

先ほど来からも言われたように、本当に、私は言ってますけど、大きな問題であり、こっちの条件としては土地は譲れないというふうに言ってますけど、やっぱり面と向かってちゃんと話しをすることで、どっかの折り合い点があったんじゃないかなと私は思っております。

●田代町長 の答弁

端的にものを考えれば、今、松尾議員のおっしゃるようなことになるかと思いますけれども、この問題については、やはり都市公園法という、都市計画法も同じなんですけど、その中に南海に対して委託をしてる、その委託をしてる中で我々岬町は借地公園として、いわば町の土地ではなくて、南海の土地をかりて公園の認可をいただいているのが現状であります。

委託先である南海さんが撤退すると、その中で、じゃあ、責任を持って後継事業者を探してくださいよということでお願いして、それで南海さんもそれをOKされた。

最後までそれは南海さんが交渉を持って、どうしてもできないということでお断りにこられたというのが最近のこの状況ですけども、先ほど総務部長が申し上げたように、南海から三者協議しませんかという話があったということを先ほど説明しましたけども、相手側はあくまで土地が条件なんです。土地を自己所有するために、それが条件だからということで三者協議には応じてもらえなかったということをまずもう一度念押しをして理解をしていただきたいと、このように思います。

松尾 匡の質問

町長の言っていることは、私は理解しましたし、わかるんですけども、両方が両方とも土地所有に固執しているわけですよね。

お互いが同じ条件で固執しているのを一旦フラットにして交渉の場に臨んだらどうやったのかというのを私は思うわけです。

でも、過ぎたことですけれども、まだ時間は残っています。ちょっと違う角度で話しを変えたいと思います。

閉園となってしまった後のことをお聞きします。

このままいけば、3月31日をもって閉園となります。そして報告にあったように、岬町が公園用地を取得する予定であるということですよね。

けれど、岬町としてはその公園用地を使った、現在のみさき公園並みの賑わいや活性化策がないことはおろか、現在ノープランで、今後プランは考えていくとのことですが、活性化策を考えながらも、再び遊園地経営をしていただける事業者を探すための営業活動を、岬町行政としてするつもりはあるのでしょうか?

 あるとした場合、どのように後継事業者を探していくつもりですか?

●岬町 西部長 の答弁

このまま閉園となった場合でございますけれども、公園用地を含めまして、公園施設が町のものとなれば、町として主体的に活動していく必要があるというふうに認識をしております。

閉園となった場合につきましては、これからの検討となってまいりますが、活性化策について検討していくこととなってまいりますけれども、ただ、その活性化策が遊園地かどうかというのはこれからの議論になってくるかと思います。

2点目のどのような営業ということでございますけども、行政の手続といたしましては、公平性の確保というのが必要となってまいりますので、事業者を探す場合には、今後の公園事業の計画に合わせた公募というのが基本的な形になるかなというふうに考えています。

松尾 匡の質問

一旦、今の形態の公園を閉園して、中を整備して、要るものは残す、要らないものは廃棄する、動物も31日までに何とかするということを私は認識をしております。

そんな中で、新たに遊園地、先ほど、西部長がおっしゃいましたけど、遊園地経営するかどうかも検討していくということですけれども、多くの人が、やっぱりこの問題、みさき公園、今の形態のみさき公園プラス何か新たなサービスを追加したような新たなみさき公園像をみなさんが望んでるように私は思いますし、そういう声を聞いているんですね。

またその後、閉園後、岬町はそういうふうに考えて営業活動なりやっていくということですけれども、遊園地経営してきた南海だから持てる横の繋がりというのがもちろんあって、それならばと手を挙げていただいた事業者が今回その事業者じゃないかなと思うんですけれども、その繋がりもなし、ノウハウもない岬町が後継事業者を探すとなった場合、ほぼ無理なような、私は気がしてならないです。

また話しを続けます。ハード面についての維持管理についてお聞きします。

自然公園とした場合、広大なみさき公園を維持し管理していくには、莫大な費用と労力がかかることは容易に理解できますね。

まして、現在は少なくとも公園用地の固定資産税が町に入っているとおききしましたが、土地と建物を町有化した場合、固定資産税を見込めません。

その場合、町の一般財源で賄わないといけないのか?公園を維持管理していくための、国や大阪府からの補助はあるのか、お聞かせください。

●岬町 西部長 の答弁

公園運営のための国、府の補助制度ということでございますけども、公園運営のための国、府の補助金というか支援措置というのはございません。

ただ、都市公園につきましては、地方交付税の基準財政需要額に公園費の項目がございまして、面積に応じて需要額が算出されることになってございます。

みさき公園につきましては、都市公園として約1,200万円需要額として計算されておりまして、交付税措置が行われることになっております。

また、税収の減収分につきましては、減収の4分の3について交付税として算入され、交付税措置がされるという制度になってございます。

松尾 匡の質問

わかりました。どちらにせよ、管理については莫大な費用が今後計算されるかなと思います。

話は変わります。

町長は先の全員協議会で、閉園後、南海電鉄撤退後の公園施設の整理に関して「担当と一緒にこれは残す、これは残さないと言うような施設を視察してまいりますので、その辺で今後、どのような形に公園を残していくかということも検討をする中に、今の視察の中で検討をしていきたい」と答弁されています。

が、残さない施設は誰が撤去するのですか?また費用は誰が持つのか?また必要な施設は有償なのか無償なのか、町の費用負担は発生しないかをお聞かせください。

●田代町長 の答弁

施設の撤去については、南海さんのほうで撤去していただくということになっております。そして、特に耐震化を必要とする建物についてはジュウカクをお願いしたいと、このように申し上げております。

ただ、南海さんのほうとして1つだけ、ほかにも問題はあるかと思いますけども、猿の今、住んでいる場所についてはいろいろ傾斜面であることから、あそこは岬町さんと協議をさせてほしいというようなことはありますので、費用負担がないのかということについては多少費用負担はかかってくるだろうと思っております。

私は、何遍も言うようですけど、閉園は一応南海さんは撤退するとはっきりと明言して文章もいただいておりますから、一応、閉園するということを南海さんは文章でいただいておりますから、これは決定したものと、私はそう理解してます。

その中で、中の施設等を南海さんに整理をしていただきたいと。本来は現状回復していただきたいというのが私の気持ちなんですけども、そうでなくても、今後、次に公園を存続する場合、どうしても必要となるものがある場合、例えば電気室とか、水道とか、そういう施設とか、そういったものを含めて、今後、南海さんと現地で協議をしながら、そして解決策を見出していきたい。

先ほど、議員さんのほうでいろいろA社の方の話しをされますけども、A社は私どもと最初のうちは南海さんを通じてスムーズに来てたと私は思うんです。

土地も内々の話で、総務部長が言いにくいから私のほうからあえて言いますけども、私が見る資料の中では、無償貸し付けしてもいいよというところまでの話もしてるかのように思えます。

私はそれを了解したとかしないとかは別として、そういう議論もし、ありとあらゆる議論をしてると思います。

その中で、最終的にポンと出てきたのが土地の無償譲渡でなければ全てダメだということがきたのがなぜかということが、私はただただ疑問にちょっと思ってるだけであって、それなら、我々としては今の町民の今後、南海さんから無償譲渡を受けた場合、町民の貴重な財産を簡単にお受けするわけにはいかないというのが私のそのときの気持ちでありました。

ですから、公園閉園、つまり撤退後は、先ほど部長も言ってましたけども、公園にするかどうするかは別として、私は全国に公募して手を挙げていただく業者が、先生はないということですけども、私は手を挙げてもらう業者はあるんじゃないかなと、私はそう思っておりますので。

例えば、先だっても南海の社長とも話しましたが、現在、あそこで事業をなさっている方がみんなでしっかりとスクラムを組んでやるから、責任持ってやるから我々にという話があれば、また相談には乗りましょうと、こう言ったんですけども、南海側のほうが、それは難しいでしょうなという話だったので、その話はそれで終わってきたんですけども。

私が一番心配するのは、やはり、そこで働いてる方、そして、その事業やっておられる方、このことを真剣に考えているからこそ、今こうやって借地公園を何とか町有地にしてちゃんとした公園としてやっていきたい、そういうふうに考えてる次第であります。以上です。

松尾 匡の質問

町長、先ほど言われたことを、後でまた私も意見をさせていただきたいなと思うので、次に進みたいと思います。

先ほどもありました施設の無償か、有償か、また費用が発生するのかどうかというのが多少、町の費用負担が発生するのではないかという見込みであるというのが明らかにされました。

町長は南海電鉄の社長と、後継事業者が見つからなかった場合は南海電鉄から町へ公園用地の無償譲渡の合意ができていると、全員協議会ではお聞きをしました。

しかし、今日はそこがちょっと認識が違っていたのかなと思うんですけれども。お願いします。

●田代町長 の答弁

ご指摘の通り、全員協議会では合意という言葉を使ったかわかりませんが、それはあくまで社長と私の中の合意というふうにとっていただきたいという、合意文書を交わしたとか、そうじゃなしに、お互いに、突然おいでになって、全く社長が困ってはって、遊園地事業から撤退をしなければならないような苦境に陥られて、お互いに共存共栄できた岬町と南海ですから、私もじっくり話し聞いたなかで、それだったら、万が一後継者が見つからないということになった場合について、土地の無償譲渡をお願いしたいということを申し上げたことは事実であります。

その時の社長の思いというのが、そこが少し私とニュアンスが違うんですけども、社長の思いは、無償譲渡でするとしても、何とか公園をそのまま継続してやっていただきたいという思いがあったようです。

私はみさき公園の名前を残して欲しいという、直接そういう言葉で言われたので、みさき公園の名前は何とか残していただきたいという思いが、その辺が少し、社長と私のニュアンスのずれがあったかな。

しかし、社長との無償譲渡の話は、全くこれは間違っておりません。以上です。

松尾 匡の質問

町長の話、このまま全協で聞いたこと、そして、今日聞いたことの訂正を受けて理解はしたいと思うんです。

でも、この施設と用地の、特に用地ですね、用地の譲渡というところが、私のところにもいろんな情報が入ってまして、南海さんは譲渡は合意してるけども、無償とは言っていないということも入っております。

そこが開いてしまうと、そもそもの話になっちゃうんかなって。

でも私の立場としては、その証拠がない以上は、本当にそもそもの話になれへんかって、すごい思ってしまうところがあるんです。

そこが無償で無くなってしまうと本当に話は違ってきますし、そのあとの話が大きく変わってくる、場合によっては全てが無駄になることも心配されますが、これらの件、公園施設の撤去の合意や用地の無償譲渡の合意ですが、それを証明できるもの、例えば書面などを交わしていないということも明らかとなりました。

でも、そこを確証付けないと、これからの議論が積み上げられずに、本当に無駄になってしまわないですかね、と思うんですけど。

そこが確証されて初めて次の議論を積み重ねることができると思うんです。

例えば、よくある、あの時言ったじゃないか、言わんかったじゃないか、というふうな話にならないんかなと、私は当事者でないからわからないんですけれども。

やっぱり、そこのリスクといいますか、もっと悪く言えば、裁判沙汰となるリスクが非常に高まらないかなと、私は考えているんです。

 ここではっきりさせておきますが、この件、先ほどから何度も言っている通り、岬町にとって大変大きな事案であることから、私は、公園用地や施設が有償譲渡になることや、言った言わないの裁判沙汰となることを一切望んでいませんし、後になって、やっぱり違っていて、有償譲渡になります、お金がこんだけかかるんですわというのも私は無しかなと思うんです。 

そこでお尋ねしますが、現在は口約束での取り決めだと今日認識しましたが、今からでもこのことについて、少なくとも南海電鉄と交渉をすべきだと考えまるんですけれども。

例えば、3月31日までに後継事業者が確保できなかった場合、こういうふうにしましょうよというふうな書面というのはかわすことはしないのか、できないのか。そのあたりをお聞きしたいと思います。

●岬町 西部長 の答弁

この点につきましては、相手のあることですからなかなかいいにくいところはございます、はっきりいいまして。

ただ、先ほどからも言っておりますように、合意の文書というのは交わしたものではございませんけども、双方協議を踏まえる中でそれぞれの方針を確認して作業を進めているものでございますので、それについては南海電鉄も町もお互いにその方針に基づいて協議を進めているところでございます。

当然、みさき公園を閉園するということになれば、その取り扱いも含めまして、それらを取りまとめた合意文書を当然整備する必要がございますので、その中に今、松尾議員がおっしゃられるような内容等も含めてずべて盛り込んで文書を交わすというのが最終の段階となってくるかと思います。

今現在は、あくまでもいろいろな協議の状況でございますので、あくまでも双方の協議の確認の中で作業を進めているということをご理解いただきたいなと思います。

松尾 匡の質問

今の状況としては、本当に町長と部長級の一部の幹部と合わせて少数でそのやりとりをされていると、南海電鉄とやりとりされている中での、本当に信頼関係ができた中での話だと思うんです。

でもそこは本当に何があるのかどうかというのは、私たちは本当にわからないところですし、そうなってほしくないなということは先ほど列挙させてもらったところではあります。

現時点で、公園用地や施設の無償譲渡を確証づけるものがないということ。そして・・・・・あるんですか!?ありますか?

●岬町 西部長 の答弁

先ほどから言っているように、非常にデリケートな問題で交渉ごとでございますので、我々がそれを公にすることで相手との交渉に非常に影響を及ぼす問題であるということをご理解、まずいただきたいなというふうに思います。

その上で、先ほどからも言わせていただいておりますように、双方協議をして、その協議方針というのを定めさせていただいております。

その協議方針に基づいて協議を進めさせていただいているということで、それらを踏まえた上での協議ということをご理解いただきたいと思います。

その辺も含めて、全て協議の方針の中で確認をしてすすめているということでご理解いただきたいと思います。

松尾 匡の質問

それはわかります。わかるんですけど、まだちょっと納得というか、何て言うのか、すんなりいかないところがあるんです。

一旦話を変えて、別の角度から質問したいと思います。

私は先の全員協議会で、行政からこの問題の報告を受けたのちに、現在みさき公園の乗り物の運営をされている、朝日科学模型遊園株式会社の会長と話をすることができ、みさき公園の現状や、そこで働いている方々の思いや願い、今後についてなどを、お会いして聞くことができました。

そして「みさき公園存続に向けての要望書」を私は受け取りました。

 その要望書には、先の全員協議会で岬町行政からは話されなかった、現在手を挙げられている後継事業者の詳細も書かれておりました。

私の見るところによりますと実績もあり、そして、現在もあるテーマパークを順調に事業展開されている、伸びているということであります。

また、その親会社は東証一部上場企業であるということも表示してありました。

そしてその社長の祖父が阪南市尾崎におられた関係で、社長ご本人が子どもの頃、みさき公園に遊びに行ったことがあり、地理的にも理解があるとのことで、後継事業者として手を挙げられた理由の一つが垣間見れるエピソードも添えられています。

資料を見る限り、後継事業者として申し分ない事業者だと私は思いました。

また現在、みさき公園には、それぞれの契約会社のもとで100人を超える従業員の方々が働いておられるようですが、今回の閉園の決定に関しては、誰一人として望んではいなく、今でも全員が、遊園地としてのみさき公園の存続を希望しているとのことをお聞きしております。

このような思いを聞かされて、岬町行政としての決断が、このような従業員の方々の未来にも影響を及ぼしていること。責任の重さを私は感じました。

そこでお聞きします。

みさき公園内で運営している様々な契約会社の方々や、その従業員のみなさんと、お話をされたことはありますか?

また、町民や町外の多くの方々と、この問題について話されて意見を聞いたことはありませんか?

●岬町 西部長 の答弁

園内事業者の方につきましては、町長のほうに要望等の活動されたことがございます。

また、町外等の方につきましては、メールとか電話とかをいただいたところもございます。

また、町内の幼稚園、保育所のPTAの保護者会の方の要望活動を受けたということもございます。

松尾 匡の質問

その内容はいかがなものでしたでしょうか?多くはいかがでしたでしょうか?

●岬町 西部長 の答弁

いずれのご要望につきましても、みさき公園を存続してほしいという強い要望であったかと認識しております。

松尾 匡の質問

町長は、7月末という期限を設定し早期決着させることが、みさき公園内の契約会社と従業員の方々のためのフォローだと言っておられましたけれども、私は、そういった要望書だったり、そういった町へのメールだったり、要望書だったりというのを聞くと、違うんじゃないかなと思ってしまうんです。

その方々が長年積み上げてきた実績やノウハウ、なによりみさき公園に対する思いなどを汲み、その方向での良い着地点を見つける努力をすべきかなとおもうんですけれども。

そしてそれが今の決断によって無になってしまうことは理解されていると思いますけれども、その方々全員の意志と反した決断であることも理解されての判断なのでしょうかね?と思うんですね。

町政とは、誰のための政治なのか、という町民の方から意見をもらいました。

我々子育て世代は、今後少なくとも今まで生きてきた年月と同等の年月を、今後も岬町で過ごしていくわけです。

町のランドマーク・シンボルの火を消すだけでなく、負の遺産を増やすことが、今町に若者世代を手招いている中で、果たして正しい決断なのでしょうか?

今や、全国の地方自治体は、企業誘致のため規制を緩和し、優遇施策を講じて少しでも有利に我がまちへということで、競争が激化している時代であり、今回はそれに逆行しているように思えて仕方ありません。

 南海電鉄と長年付き合いのある、先ほど申し上げた乗り物、遊具を運営されている会社の会長は、「町がフラットに話し合いのテーブルに応じる姿勢があるならば、南海電鉄と後継事業者を交えての交渉再開を準備する意向がある」旨の話を、南海電鉄から聞いているそうです。

なので、こちらの態度次第なのではないのかなと思うところがあるんですね。 

最後に質問します。

今までの議論をまとめてみますと、2つの方法があるわけです。

一つは閉園準備を進めながら町が無償か有償かも定まっていない土地所有を進めて、町有地となってから、今後岬町が公園用地をどうするか考える。

これについては仕事も雇用も、交流人口も税金収入も激減するもので、そこに公園用地の維持管理に大きな税金が毎年必要になることと、公園用地や建物を有償で取得するとなれば、そこに莫大な町税が必要となること、またその後の活性化策を進めていくための、またこれ膨大な費用がかかるという、何一つプラスとなる確定要素のない選択肢が一つ目。

 その対案として、みさき公園の遊園地事業をそのまま引き継ぎ経営していただき、さらに事業安定のための投資をしていくという、活性化策を提示されていることに、希望を託すこと。

これについては、後継事業者の過去の遊園地再生実績もしっかりとあることから、今までのようにみさき公園を運営されて、さらに新たなサービスなどが期待され、おそらく仕事や雇用が守られて、交流人口も税金収入も増える期待が高まり、民間の力を借りた、より一層のみさき公園、ひいては岬町の価値向上や認知向上に期待を持てる要素の高い選択肢が2つ目。

 現在、この2つの選択肢がある中で、町民、ひいては全国のみさき公園を愛する人々にこの説明をして選んでもらうとしたら、どっちの選択肢が妥当であるか。1つ目を選ぶ人がいると思いますか?

聞くまでもない、比較するにも値しない内容だと思われますが、町長、これでもまだ決断は変わりませんか?

ああ、あの時にこうしておけばよかった、とか、変わっていたのにとかにならないためにも、今がまさしくそのターニングポイントだと私は思うんです。いかがですか?

●田代町長 の答弁

私は何遍も言っているようですけども、契約に基づいて対応していくというのが私の責務だと、私は思ってます。

ですから、今おっしゃった問題は、南海さんが責任を持って解決する問題であって、町はそれを受けて今後の対応を考えていくというのが私の考え方でありますので、今、2つの提案されたけれども、どちらもないと私は思ってます。以上です。

 

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