大阪府泉南郡岬町淡輪4733
072-494-0063
mail@t-matsuo.net

H28年6月岬町議会一般質問/コミュニティバスへの提案

H28年6月岬町議会一般質問/コミュニティバスへの提案

平成28年6月議会 1日目 一般質問

質問の要旨

  • 今年度より岬町が運営主体となったコミュニティーバス。走り始めて2ヶ月経過した今の状況(各線の時間別利用者数や利用者の声など)や、見えてきた課題、その解決方法などを、いきさつ等も踏まえて様々な角度でお聞きし、大阪府泉南郡岬町議会で松尾ただしが提案します。

松尾 匡の質問

コミュニティバスについてです。

昨年度より、岬町が運営主体となったコミュニティバス、運営者がかわることでバスや便数などが変わり、混乱が予想されていた中、実証運行として走り始めて今で2カ月が経過したわけですけれども、各線の時間別利用者数や事故数、また天候の変化による運行への支障等はなかったかなどの今までの経過をまずはお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

●岬町 古橋しあわせ創造部長 の答弁

コミュニティバスにつきましては、バス事業者の突然の撤退を受け、バスの運行に空白期間をつくらないということを大前提として検討を深める十分な時間的余裕もない中、準備を進め、平成28年4月1日からは、基本路線については町が運行主体となり、自らのバスを用いて運行する市町村運営有償運送で運行をいたしております。

また、支線につきましては、ワゴン車を用いて基本路線への乗り継ぎを目的とした運行を行っているところでございます。

運行後2カ月が経過した現状でございますが、5月末における時間帯別の利用者数は、基本路線では始発から8時台までの通勤・通学の時間帯では4,424人。9時台から15時台までの買い物などに出かける時間帯では、1万1,640人。

16時以降の帰路の時間帯では2,414人。基本路線の合計で1万8,478人がご利用されております。

ただ、前年同期と比較をいたしますと、前年は時間帯ごとの利用者数は把握できておりませんので合計のみの比較となりますが、1,474人減少しているという状況にあります。

また、支線の乗車人数は午前中の便で379人、午後の便が352人、合計で731人となっておりまして、前年同期間で比較をいたしますと839人減少しているという状況でございます。

なお、減少の要因等につきましては、現在、分析を行っているところでございまして、早急に分析を進めてまいりたいと考えております。

そして、これまで利用者の皆様からさまざまな意見もいただいております。基本路線では、時間帯によってピアッツァ5でありますとか、オークワに行くのに小さいバスのために乗れないであるとか、先程議員ご紹介ありました、天候によっては満員となってバスに乗れないといった乗車定員に関するものや、電車との連絡の不具合、また、谷川までの最終便、あるいは休日の朝の便を増便してほしいといった便数に関するものもご意見として寄せられております。

また、天井が低いでありますとか、乗降口が狭い、料金箱まで遠いといったような車両の構造に関するものなどのご意見もいただいておりますが、天候によって満員となってバスに乗れない、いわゆる積み残しに関するご意見を多くいただいているところでございます。

また、乗り継ぎ支線では、以前のようにオークワ前、あるいは役場、あるいはピアッツァ5まで直接運行してほしいといったご要望や、基本路線との乗り継ぎ、あるいは、基本路線のルートにあるバス停に支線もとめてほしいといったご要望などもいただいているところでございます。

また、設備に関することでございますが、乗り継ぎのバス停に屋根もないので、雨天時にはなかなかつらいというようなご意見もいただいているところでございます。

運行に当たりましては、早朝から通勤・通学時間帯についてはマイクロバス車両で、お買い物などの昼間の時間帯についてはコミューター車両で基本運行しておりますが、時間帯によってコミューター車両とマイクロバスを入れかえたり、あるいは、町の所有しておりますマイクロバスを活用して時間帯によっては町のマイクロバスを後続につけるなど、積み残しの改善を図っているところでございます。

松尾 匡の質問

先程、部長からさまざまな利用者の声というのをお聞かせいただきました。

寄せられたさまざまな貴重な意見の多くが、今後の課題となっていることもあると思います。

運営者として見えてきた課題というのがあるでしょうか。あれば、どのようなことでしょうか。その解決策として考えていることはありますでしょうか。

また、その根拠も含めて、できればお聞かせいただきたいと思います。

●岬町 古橋しあわせ創造部長 の答弁

先程のお答えと重複するかもしれませんが、やはり、一番多く寄せられたのが天候時による満員によって乗車できないという、いわゆる積み残しでございます。

これについては、先程も申し上げましたが、町所有のマイクロバスを後続させたり、また、あるいはマイクロバス車両とコミューター車両の時間帯を入れかえたりして対応したところでございまして、改善が図られていると思っております。先程、議員ご紹介のように、平成28年度中の運行は実証運行期間と位置づけております。

今後も、今、寄せられている意見、また、あるいは違う意見も今後寄せられてくるということが予想もされておりますので、利用者のご意見等も踏まえながら地域公共交通会議で本運行計画の改善を図るというようにしたいと考えているところでございますが、先程のバス車両の入れかえであったり、町の所有のバスを後続させたりという、交通会議で合意形成の不要なものについては随時改善を図ってまいりたいと考えているところでございます。

 

松尾 匡の質問

先程答弁いただいたように、バスの実証運行としてまだ1年目が始まったばかりです。

そういってる間にも、次年度に向けた新たな運行計画の策定等の準備をそろそろ開始していかないといけないと思っております。

市町村運営の有償バス事業には、先程も言われましたように、利用者である地域住民の意見等を反映するために、各有識者のほかに地域住民を入れた地域公共交通会議というのを今年も開催する必要があると思いますけれども、今年は何回開催される予定なのか。

そして、またいつ予定されているでしょうか、お答えいただきたいと思います。

●岬町 古橋しあわせ創造部長 の答弁

昨年7月、交通事業者や住民代表を初め、大阪運輸支局、あるいは大阪府、道路管理者、学識経験者など、委員20名で構成する岬町地域公共交通会議を設置したところでございまして、昨年は3回の会議を開催し、この中で本町が主体となって市町村運営有償運送を行うための運行計画案についてご審議をいただき、岬町地域公共交通基本計画を定めたところでございます。

運行開始から2カ月が経過をいたしまして、利用者からさまざまな意見を先程申したようにいただいているところでございます。

これらを集約した現状把握とアンケート案等について6月下旬をめどに第1回地域公共交通会議でご審議をいただきたいと考えております。

また、アンケート結果や乗降調査も実施する必要があることから、これらの結果も踏まえ見直す必要がある場合は、また、支線の有償運送への転換も含めて、今のところ9月ごろを予定したいと思いますが、第2回目で見直し案についてご議論いただきたいと考えております。

いずれにしましても、ダイヤを含め運行を見直すには運輸局に申請が必要となり、地域公共交通会議での合意が前提となりますので、12月までには地域公共交通会議において見直す必要がある場合は合意形成を図っていく必要があると考えているところでございます。

松尾 匡の質問

6月、9月、12月ということで予定されている会議ですけれども、昨年度ももちろん開かれて、その中で、住民代表委員からは、決して利便性追求の側面だけはなくて、持続可能にするための運営側の、どちらかと言うと数値的側面での合理的な意見などというのも積極的に出されていたかなと私は感じたんですけれども、その中でも反映された住民代表委員の意見というのはどのぐらいあって、それはどんなものだったのかというのがわかればお聞きしたいんです。

というのは、余り住民代表委員の意見が反映されていないように私は感じられたからです。

市町村運営有償バス事業を行うには、地域公共交通会議を開くことが必ず必要ですが、昨年度の内容を見る限り、とにかく開かないといけないというのが第一目標のように感じてしまいました。

さきの地域福祉計画・地域福祉活動計画推進検討委員会と同様に、何のために会議を開くのか、会議の位置づけをお聞きしたいのと、具体的にどのような流れでどういう過程を踏んで来年度のバス運行計画を策定するのか、重複するところがあるかもしれませんけれども、もう一度お聞かせいただければと思います。お願いします。

 

●岬町 古橋しあわせ創造部長 の答弁

まず、地域公共交通会議の位置づけでございますが、地域公共交通会議につきましては、地域の実情に応じた適切な乗り合い旅客運送の対応及び運賃等に関する事項についてコミュニティバスを初めとした住民生活に必要な公共交通のあり方と、その実現方法を協議し、地域交通ネットワークの構築を図るため、道路運送法の規定により設置されるものでございます。

昨年、議員ご指摘のように3回開かれて、いろんな意見をいただいております。

その中には、利用者負担の問題でありますとか、また、バスを効率的に運行するための方策、また、料金の問題は言いましたけれども、そのほか、便数を増やしてほしいという意見もございました。

その中で、この委員さん20名全員が、バスの空白期間をつくらない、運行しない空白期間をつくらないというのは全員の共通した認識として持たれて会議に臨まれていると考えております。

その住民さんの意見の中で、最後の会議でしたか、一番大きく出てきてましたのが、障がい者への減免といいますか、運賃の軽減策でございます。

これらにつきましては、障がい者の軽減、それと、もう1つは子どもと親の軽減策を拡充するというところで議論がなされまして、それらにつきましては計画の中に反映をさせていただいて、今、現行、軽減制度を取っているというところでございます。

松尾 匡の質問

先程と同じように、一般企業に置きかえますと、自社の商品やサービスについての意見とか要望などを利用者から直接聞けるという、利用者の状況を見込む方法やヒントを聞けるとても重要な会議かなと思っております。

また、昨年度、住民に対して行ったコミュニティバスについてのアンケートも同様ですけれども、若干、私の感じたところによると、アンケートの結果もちょっと反映されていないような感じも見受けられました。

今年は全住民へバスについてアンケートをとると聞いておりますけれども、それはいつごろ行う予定なのか。

また、住民の声であるアンケートの結果を反映しようと考えておりますか。そのあたりをできれば町長にお答えいただければと思うんですけれども。部長ですか、お願いします。

●岬町 古橋しあわせ創造部長 の答弁

まず、アンケートにつきましては、この6月の下旬を予定いたしております第1回地域公共交通会議で案をお示しをして、そこで合意形成されたものを町長の判断によって進めてまいりたいと考えているところでございます。

アンケート結果の部分につきましては、それも踏まえ、できるだけ意向を反映したいと思いますが、何分、さまざまな意見が寄せられますので、全部の意見を反映するというのは非常に困難であって、ごく限られた意見の反映になるかとは思いますが、できる限り意向を踏まえて反映させていきたいと考えております。

松尾 匡の質問

私たちの地域の足である大切なコミュニティバス、だからこそ持続可能な形を利用者である住民と一緒に常に考え追い求める必要があるかなと私は思っております。

アンケートは全住民へ必ず行っていただきまして、岬だより、または号外でも結構です。

アンケート結果、また地域公共交通会議の結果も含めて、できればきちっと住民に向けてこういうようになりましたよということで公表していただければと願いまして、この質問を終わりたいと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です