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H27年12月岬町議会一般質問/岬町観光協会への提案

H27年12月岬町議会一般質問/岬町観光協会への提案

平成27年12月議会 1日目 一般質問

質問の要旨

  • 観光協会の役割について
  • 観光協会の財源について
  • 観光協会の今後について、大阪府泉南郡岬町議会で松尾ただしがお聞きし発展のための提案をします。

松尾 匡の質問

岬町観光協会についてですけれども、これもさきの一般質問でさせていただきましたが、私は、岬町観光協会には今後の岬町の町として生き残るための重要な中心的役割を担っていただかないとだめだという思いでいますので、今回もまた、そして進捗状況をお聞きするためにも、次回以降も粘り強く一般質問させていただければなと思っております。

そして、私が思う観光協会のあり方などもお伝えしながら、岬町の観光産業の発展と発信をもっと真剣に、もっと若い世代に参加してもらって知恵を出し合って、もっと積極的に行っていただきたいと思っております。

さて、まずそもそも、その観光協会の役割とは何でしょうか。岬町観光協会のできた背景などもあわせてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

●岬町  木下都市整備部長 の答弁

まず、観光協会の役割でございますが、地方では少子高齢化や人口減少が急速に進展し、その対策が急務として叫ばれる中、観光振興が地方創生及び自治活性化のかぎとなるといった考えがより強まってまいりました。

このような中で、行政では、これまで堺市以南の9市4町で広域連携を進めてきました泉州プロモーション実行委員会が名を改め、平成25年4月1日に泉州観光プロモーション推進協議会として、新関西国際空港株式会社と一体となり取り組みの強化を始めることとなりました。

これを受けまして、既に観光協会が設立されている団体を除く各市町村では、これらの取り組みを補いサポートする団体が必要という考えのもと、約1年後の平成26年3月29日に設立されたのが岬町の観光協会でございます。

設立総会の場では、岬町や周辺地域の観光事業を住民、事業者、団体及び行政が協働して推進し、訪れる人にも、住む人にも魅力のあるまちづくりを行い、人々の生きがいづくりなど、触れ合いと活力のあるまちの形成を目指し、住民生活の向上に寄与することを目的とすることをうたいに発足されたところでございます。

そして、1年半が経過し、現在の岬町観光協会の主な会員は、町内で何らかの形で来訪客のおもてなしの事業を営む事業者の皆さんと、観光振興に思いのある個人会員の方を中心に構成されているところでございます。

ことしは国のみなとオアシスに本登録ができ、みなとオアシスみさきが誕生しました。これに伴い、翌年4月には深日港に観光案内所がオープンする予定となってございます。

岬町観光協会はこの施設を拠点として活動していただき、行政との連携を図りながらみなとオアシスみさきの事業を推進していただきます。

また、泉州観光プロモーション推進協議会では、現在、泉州地域のサイクルロードの構想の検討が始まりました。そして、みなとオアシスみさきの事業計画にはエリア内にサイクリングやウオーキングができるよう環境を整えるとされており、観光協会にもこれらの推進にご協力をいただきます。

町を訪れる観光客に優しく、会員が潤うよう、会員事業者の皆さんが実施しているサービスや催し物、イベント情報など、積極的に発信、いわゆる誘客プロモーションをすることや、受け入れ環境整備などが重要な役割であると考えてございます。

松尾 匡の質問

岬町観光協会ができた趣旨と目的というのは理解できました。

その趣旨と目的に向かって行う事業に伴う財源についてですけれども、さきの一般質問でも少しお聞きしましたが、改めて、現在の運営資金というのはどうされているのか。

また、今後はどうされるのかお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

●岬町  木下都市整備部長 の答弁

お答えさせていただきます。

観光協会の財源につきましてですが、現在は会員の会費と町の事業補助金で運営しているところでございます。

観光協会の観光プロモーションなどの役割を果たしていただくためには、町からの事業費補助金ではなくて、今後は自立できるように、常に自主財源の確保の意識を持っていただきまして、これを実現できるように進めていただく考えでございます。

松尾 匡の質問

現在は、会費と町の補助金で運営されているということですけれども、実際の現状の動きはどうなんでしょう。

発足してから1年半が経過したとのことですけれども、どんな動きをどれだけされて、結果はどうだったのか。我々のNPO法人としても事業を開始してちょうど1年がたち、観光産業の創出に向けてさまざまなプランを立ち上げて活動していますけれども、ほぼ同じ時期に発足したはずの観光協会の動きがよく見えてこないし、動かれた成果もなかなか伝わってこないです。

そして、今後の事業計画はどんなで、どんな動きをされるのか全く見えてこない中、観光協会の今後の動きをお聞かせください。よろしくお願いします。

●岬町  木下都市整備部長 の答弁

これまでの動きでございますが、定期的に役員会を開催しまして、先ほど答弁させていただきましたように、自立できるような形で、どういう事業を展開していくかということを検討している状況でございまして、今後につきましては、会員の増加、深日港の観光案内所の活用、会員のサービス、イベント情報の集約と発信、それと収益事業の展開など、会員が一丸となりまして、見えてきた課題の解消に取り組み、よりよい方向に進んでいただく考えでございます。

そして、岬町観光協会が町の活性化のかぎになれるよう邁進し、行政としましても、その活動を支援してまいりたいと考えてございます。

松尾 匡の質問

観光協会の趣旨や目的に向かって町の観光を盛り上げようとする活発な動きが見えない中、深日港にできる観光案内所の運営が今後の観光協会の体制で本当にできるのか、これもさきの一般質問で私がお聞きした、岬町にできる予定の道の駅と私の答えは同じですけれども、中身がしっかり、どうしていくか、どう運営していくかなかなか何も決まっていない中、先に一から新しい建物をつくるという、それがちょっと順番が逆のように私は思えてしかたありません。

特に、先ほど言われた観光協会の自主財源の確保の実現を考えるのであれば、岬町の人口や事業者数、町の規模等を考えると、会費だけではしっかりとした活動を到底持続させることは不可能に近いと容易に判断ができるはずです。なので、収益事業を行うことも視野に入れなければならない中、先にステレオタイプの箱物をつくってしまうと、例えば、後ですばらしい収益事業が企画できたけれども、その建物の設計では効果が半減したり、想定する収益を見込めなかったり、そもそも事業を開始できないとか、実現できないなどになると完全に無意味ですし、それこそ無駄な建物となってしまいます。

大事なのは建物ではなく、何をどうしていくのかの中身のはずです。

そこがしっかりできてから、それを最大限に活かせるような建物を後で建てる。

しかし、私は先ほどの空き家についての質問でも言いましたけれども、一から建物を新たに建てる必要は全くない、逆に要らないと思っていますし、そこでも、岬町のよさ、ストーリーをPRするのには、絶対空き家を活用したほうが、町外から観光に来ていただく方にとって喜ばれると確信しています。

岬町は循環型社会をつくるのだという姿勢も示せますし、全国へアピールできると思うんです。中身ですけれども、単に一過性の単発イベントを続けることでは意味がありません。

そのイベントが後々どう収益に結びつけるかの道筋を先に立てておいて計画し、実行すべきであり、観光の最終目的を初めに設定しておいて、イベントはそこへたどり着けるようにするための一つのツールであるべきだと私は思っています。

私が考える観光協会の望むべきモデルというのは、会員一人ひとりに観光産業で利益をもたらせるような観光産業のまち岬町を目指すための段階的な各種イベントを定期的に企画実行し続けて、観光協会として収益を見込みながら、本来の趣旨であるべき観光産業を営む各会員のもとへと着実に収益が入る循環型収益システムを構築しなければ、会員数の増加はおろか、岬町で観光の仕事を始めたいと思うプレーヤーは絶対生まれないと思います。

そのためにはどうすべきか、町外、とりわけ都市部の人々に喜ばれるようなおもしろいイベントを常に企画実行していかなければならないと思いますし、また、都市部の自治体や人々と接点がないと、もし仮にイベントをするとなっても、実行するイベント情報が来てほしい人々に届かないと全く意味がありません。観光協会の課題は山積みであり、やるべきことはおのずと見えてくるはずです。

まずは、都市部への接点を獲得するために、都市部などで開催されているイベントへまずはとことん出向いてイベント内容などを学びながら、特に主催団体や行政とそこで出会う多くの人々と関係性を築いていくことが大事なのではないでしょうか。

そうすることで、興味を引きつけられるイベントの企画ができるようになるとともに、イベントをするときには関係性ができた各地域の主要な人々へダイレクトに告知できることになります。

私もNPO法人Re-Liveの事業をスタートさせたときから、今でもですけども、がむしゃらに各都市部へ出向いていきまして、とにかくいろんな人と会い、我々の事業と岬町のPRをしながら、本当にたくさんの方々と関係を築くことができたおかげで、都市部の方々が思う、遠い岬町へ行くだけの価値とはどのようなものかを話させていただきながら、私自身も理解することができましたし、今、ようやく、本当に多くの人々のおかげで岬町への人の流れをつくらせていただくことができました。

まずは、各地をどん欲に動き回り、知識を蓄え、人と出会い、関係性を築くことから始めてほしいと思います。そして観光協会も、若い人材を積極的に迎え入れ、ミッション(目的)や人事等、初めからもう一度見直して、今後10年、20年のあるべき岬町のために、新しい観光協会をつくっていってほしい。

町長もいろいろ動かれている中で、そのあたり十分理解されていると私は信じています。

岬町の未来に向けた、この新たな観光協会のあり方について、いかがですかね。お願いします。

●岬町 田代町長 の答弁

先ほど来、松尾議員さんにはいろいろ観光についての考え方をご披瀝していただいたんですけども、まず一つお尋ねを、逆に私はお聞きしたいんですけども、お聞きするというよりも、この観光協会の施設を、いわば建てたときに、議会で賛成していただいたと思うんですよね。

これが、今、無駄だということをおっしゃってたのですが、私は決して無駄でないと思ってます。

これは、今、役場の中に観光協会の1室を設けております。やはり、本当に受け皿として9市4町のプロモーションでやるなら、外国の方をインバウンドで受けるとしたら、やはり、それなりの受け皿がなかったらいかんということから、受け皿を議会の皆さんに説明して、そしてご理解を得て建物を建てた。

じゃあ、その中身は何なのか。まず、深日港が航路復活の際に、あそこで船券の売り場もできる。そして、今回考えておりますみなとオアシスみさきの本登録を国からいただいた。これについて、長松海岸から外海海岸に向けて、もちろん小島のとっとパークも含めてですけれども、そこを自転車でずっと探索していただいて、岬町のよさを知っていただく。

そのためにも自転車を預かる施設がなかったら。確かに空き家をかりるのも一つの方法かもわかりません。

しかし、空き家というのは、あくまで人の、地権者のものであって、役場のものでないわけなんですね。それを勝手に、空き家があるからという判断のもとで計画するのは、私は危ないやり方じゃないかな。

やはり、町が責任を持って施設をつくって、そして提供していく。これで観光協会の方が思い切って仕事ができる。補助金の問題もありましたけれども、自立をしていくというのは、やはり産声上げてまだ1年6カ月ぐらい、2年になるかもわかりません。子どもで言うなら2歳なんですよね。

その中に、我々が一生懸命手を貸していかないとまだ自立はできない状況の中にある。行政の考え方と観光協会の方々の考え方を常にミックスしながらやっていく。

もちろん、今おっしゃってる内容のような観光、これからのガイドマップもつくっていかなきゃいかん。そうした中で、まず手始めに、どうやって外国の方を受け入れていくかというとこに我々は焦点を当てております。

まだ海外には行っておりませんけども、一応、東京の案内所、大阪の観光案内所、全て私は職員と一緒に歩いてきております。そんな中で、お互いに、やはり自治体自治体によって事情が違うんですね。

やはり、環境も違うし、景色も違うし、うちなんか海も持っているし、山もあるし、川もあるというとこと、また山だけしかないところと、いろいろあります。そんな中の環境事業というのは、よそにないものが私とこにあるし、私とこにないものがよそにあるというものがあって、おのずから観光の事業については考え方も異なることがあるかと思います。

それと、先ほどおっしゃっていた収益事業を目的としない限り、そういったプレーヤーは生まれないという話が……間違ってたら訂正してください。岬町の場合は、収益事業を目的とする役目はないんですね。

その収益を得るための指導を一生懸命やっていく。つまり商工会さんが前に出る、漁業組合さんが前に出る、いろんな産業を持っている方が前に出てもらう。

それの後押しをしていくというのが、これからの観光業務になる。私は後ろ向きの議論は余りしたくないほうで、おっしゃるように前へ前へと私も進みたいほうなので、できるだけ今後の観光業務についてはしっかりとやらないと、おっしゃるように失敗するかもわかりません。

失敗しないように、観光協会の会長さん、また役員さんにもお願いをして、今は補助金制度を取っていますけども、最終的にはやはり事業予算、この事業をやるから予算をつけてくれというような意気込みが出てきたら、私はありがたいなと、このように思っております。

ですから、これからの岬町は、今まで100万人の観光客が来ておりますけれども、私は200万人と掲げております。また、100万人を、この観光業務で来ていただける方をこれから大いに受け皿としていきたいと、このように思っておりますし、各9市4町の首長は常にこのことについてお互いのところの観光、いわば、そういった財産をどうやって広げていくかということについてやっている。

今回、カレンダーをお配りさせていただいております。あれは地方創生のお金でやってるんです。1銭もうちから金は出ておりません。

私の耳に入ってくるのは、町は金もないのにこんな立派なものをつくってどうよという声がしょっちゅう入ってくるんですが、ちょっとこれ私どもの不手際で、少しそこに地方創生事業と入れておけばよかったんですけども、その辺が漏れてしまったということもあって、そこに載っている写真は全て民間の方が撮った写真なんですよね。

それもきちんとお名前も載せていただいておりますけども。そういう岬のよさを今後どんどん外へ、カレンダーを通じて私はやっていったらいいかなと、このようにして岬町をやはり売り込むということが一番大事であろうと、そのように思っております。

ですから、あの建物は一番中心になる建物だと私は思っておりますので、議会の皆さんが満場で同意いただいたので、一つ議会の皆さん方のご意見もきっちりと聞いてまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。

松尾 匡の質問

そうですね、前へ前へと本当に進んでいかないと、今後の町というのが全然見えない状況に来ていると思います。

次の質問もあるので、ここでいろいろ発言するのは控えて次に進めたいと思います。

まだまだ本当に伝えたいことというのがあるんですけれども、時間もありませんので、次の一般質問に持っていきたいと思います。

まず、次世代の子どもたちのために、本当に未来の町のために積極的に動き続ける岬町観光協会となることを大いに期待したいと思います。

 

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