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H27年12月岬町議会一般質問/岬町の新たな産業の創出を!

H27年12月岬町議会一般質問/岬町の新たな産業の創出を!

平成27年12月議会 1日目 一般質問

質問の要旨

  • 人口減少、高齢化、雇用喪失の激しい岬町。新たな産業の創出が町の負の連鎖を止め町を活気づけます。岬町にふさわしいと思われるその新たな産業とは何か? 大阪府泉南郡岬町議会で松尾ただしが提案します。

松尾 匡の質問

岬町の新たな産業の創出について。

人口減少、高齢化、雇用創出の厳しい岬町、新たな産業の創出が町の負の連鎖をとめ町を活気づけます。岬町にふさわしいと思われる新たな産業はどのようなものかと考えられていますでしょうか。

もしくは、現在、生み進めようとしている産業がありましたらお聞かせいただきたいと思います。お願いします。

●岬町 木下都市整備部長  の答弁

お答えさせていただきます。

岬町にふさわしいと思われる新たな産業ということでございますが、松尾議員ご指摘のように、岬町は人口減少、高齢化が進んでございまして、雇用創出の厳しい状況であり、若い世代は働く場が少なく、町外に働く場を求めている状況でございます。

これに歯どめをかけるべく、現在、地方創生のもと、地域の活力と生活環境を維持し、人口の定住化を図ることを目的に本町では岬町総合戦略の策定に今、取り組んでいるところでございます。

岬町総合戦略の基本目標には、安定した雇用の創出や新しい人の流れをつくることが盛り込まれる予定となってございます。

このような状況の中、現在、第二阪和国道の全線供用開始とあわせまして、道の駅みさきの整備に取りかかっているところでございます。

ご存じのように、この道の駅みさきは、地域振興や情報発信など、岬町の魅力をさまざまな人々に伝えることや、次世代に岬町らしさを継承するなど、地域活性化につながる活動拠点として重要な役割を果たす施設であると考えてございます。

この施設を最大限に活用し、ご指摘の、岬町にふさわしい新たな産業が生まれるよう取り組みを進めてまいりたいと考えてございます。

そのために重要であると考えますのは、やはり岬町としては農業や漁業でございます。しかしながら、農業や漁業は後継者の問題なども課題は多く、活力を取り戻すさまざまな取り組みが必要だと考えてございます。

今後は、こうした取り組みを検討強化していき、農業や漁業への意欲を持って仕事ができ、新たにその仕事につきたいという人が1人でも生まれればと考えてございます。

そのような中で、六次産業の創出ができるようになり、岬町にふさわしい新たな産業が生まれ、地域に活力が出てくればと考えているところでございます。

松尾 匡の質問

先ほども言われましたが、農業と漁業の存続は岬町にとっても本当に重要ですし、絶対に絶やしてはいけないと思います。

しかし、先ほど答弁されたように、後継者の問題があります。そもそも後継者の問題が出るということはなぜでしょうね。

人口減少、高齢化もですけれども、そもそも農業も漁業もたくさんとれて、たくさん売れて潤っていれば問題は起きないはずかなと思っています。

水揚げ量と販売数、利益の減少でこの産業で生きていくのが難しいと感じているから問題が起きているのではないかと私は思っています。

これら一次産業のとても難しい負の連鎖を救うための施策を何か考えておられますでしょうか。

それより、もっと柔軟に私は考えてほしいなと思うんですけれども、先に述べますが、私のこの質問の答えもやはり観光産業ではないかなと思っています。

今回、私が質問しました前二つの項目全て観光産業につながることなんです。

一次産業で収益を上げることが難しいのであれば、その収益過程などを観光として取り入れ、収穫を体験してもらったり、とれたての魚や野菜を食べてもらうことに力を入れていくようにすれば、今まで見えてこなかった新たな生きる広がりがどんどん見えてきます。

また、そういったことを都市部の人は望んでいるんです。現に、岡田浦漁港では地びき網の体験を大手企業からオファーが来たり、定期的に開催する地びき網は盛況で、とれた魚を現地でバーベキューしたり、とてもにぎわっています。

また、私の行っているリモコン農園もまたそうで、これは農業の活性化と雇用創出もありますけれども、それより都市部の人に農業に興味を持ってもらい、行く行くは岬町に来ていただき、実際に農作業をおもしろ楽しく体験してもらうためのプログラムであり、そこを収益化した観光産業そのものなんです。

そして、とれた野菜と岬町のとれたての海の幸にて畑や海でバーベキューをして帰っていただいております。

現在では、観光バスで我々の管理地の休耕地で育てている野菜の収穫体験に来ていただいてます。

本当に、ちょうどきのうも大阪府内の方々、観光バスで受け入れましたし、少し前ですけど、韓国からも視察に来られたこともあります。

それはともかくとしても、そこへさらに質問にありました空き家の資源を取り入れていくことが重要じゃないのかなと本当に思ってます。

一般質問の冒頭でも申し上げましたが、私のNPO法人としても、空き家を民泊やゲストハウスとして有効活用したプランにて現在行っている畑での農業体験やその他、さまざまな体験プラントをあわせて、日帰りではなく、長期滞在型プランへのステップアップを近い将来で実現させます。

そうすることで、交流人口の増加による経済効果だけでなく、定住人口の増加への、やっとその橋渡しがここでようやく見込めるようになると思うんです。

追い風も吹いています。大阪府議会では、いわゆる民泊条例が11月に可決されましたし、来年度中には、国が旅館業法で定めている簡易宿泊所よりさらに緩い規制の民泊が追加される見通しであると聞いてます。

さらに、関空ではインバウンド、特に近年急増していると言われている台湾、香港の旅行者は中国の旅行者とは違い、ホテルなどよりも日本家屋で宿泊し、東京や大阪の一般的なツアーではなくて、日本の古来文化に触れて、農業、漁業を体験したいというニーズが強いということを私の親しい関空執行関係者から聞いております。岬町は古墳もたくさんありますし、畑も田んぼも海もある。

さらに、関空から地理的、これだけアドバンテージが高い岬町にあって、これら願ってもない追い風を味方につけないで、本当にどうしますかというところなんです。

観光産業を上回るような有望な産業があれば教えてもらいたいです。もう既にどんどん動いて変化しまくっています。

これらを一つひとつ形にしていけば、全国的にもまだ類を見ない取り組みとなりますし、全国の空き家対策と観光産業のイニシアチブを岬町で取れることを私は本当に確信しています。

交流人口と定住人口の増加を目指すと、町長や行政はおっしゃっています。しかし、観光コンテンツがないところからは交流人口はおろか定住人口の増加などはまずあり得ないです。

それは、岬町へ来たいと思う理由がないからです。私の目指す岬町は、観光の町ではなく観光産業の町です。

観光のなりわいを生むことなんです。景色がいい、景観がいい、空気がいいだけでは今の時代、人が訪れる理由にはなりません。

観光プラス、都市部では経験することができないような一次産業、二次産業の体験などを加えながら、岬町にしかできないプログラムを組み立てて提供することが観光で収益化できる町であり、それが観光産業の町だと思っています。

今からでも遅くないと思います。今こそ行政は観光産業に特化して力を入れて、それに向けて観光産業関連事業者を発掘し、育てていき、そして事業の後押しをし、行政は彼らの手助けとなるような環境整備に力を入れていただきたいと、本当に強く願っています。

例えば、私、先ほど空き家対策で述べましたけれども、住民へ、集会所で実施する空き家セミナーなんかも空き家を有効活用した産業に向けての第一歩でありますし、空き家のあぶり出しと観光産業の町をつくるための住民への意識喚起であり、次世代の子どもたちのためにみんなで協力してそういった町をつくる必要性を伝えられる最適なセミナーとなるはずです。

それが10年、20年後に次世代の子どもたちに引き継げる、誇れる岬町をつくる第一歩になると思っています。

これ、実はとてもタイムリーなんですけども、私が行っている取り組みがきょう、東日本にも興味を持たれまして、きょうの産経新聞全国版、少なくとも東日本全域に配られるとのことです。

最後に改めて町長にお聞きしたいと思います。観光産業の町を目指して、私が申し上げたような前向きな取り組みやプレーヤーを発掘、サポートするような取り組みを行っていただけますでしょうか。お願いします。

●岬町  田代町長 の答弁

お答えいたします。

観光産業も観光事業も私は同じだろうと思っております。

例えば、観光産業となれば、やはり事業を興していく。つまり、雇用の問題も含めていろんな問題が派生してくる。

しかし、観光事業というのは、外からのお客さんを岬町に引き入れてくる、すなわち交流人口の増加につながってくる。

そして、それがともすれば定住人口の拡大につながっていくだろう、このように思っております。

岬町は今、いろいろ松尾議員さんの話も聞かせてもらったんですけども、私はインバウンドから関空からおいでになったお客さんを大阪湾の南周り構想を大阪府市町村会から大阪府に対して要望活動をしていただいております。

やはり、これからの岬町は大阪の南の端と言われないようにするためには、やはり中心にならなきゃいけない。

そうすれば、四国とか淡路島、隣の和歌山、そういった近畿の中で岬町が海を、大阪湾を取り入れたときに一番の中心地になってくるのじゃないかという考えのもとで道の駅、そしてみなとオアシス、さらには航路の復活、そういったものを目指しております。

ですから、今おっしゃっている、確かに住民を集めて、地権者を集めてミニ集会を開いて、そこでいろいろ空き家ございませんかということは、それはできないことはありません。

しかし、なかなかそれが空き家バンクの解決に、ある一つのものとしてはいけますけども、全体的な取り組みとして、町がそれをやるべきかどうか、ここも一つの判断ですよね。

やはり、そこには区長さんという大事な、委嘱というんですか、お願い申し上げている区長さんがおいでですから、その区長さんと調整をしながらやっていく必要があるのじゃないかなと思っております。

いろんな事業にしても、雇用の問題にしても、現在、多目的公園のほうでは残りの5ヘクタールの事業誘致としてもう既に2社ないし3社の方が希望されております。そこには雇用も生みますし、税も生んでくる。

そういったことで幅広くものを考えていくのに、短絡的にものというのはなかなかうまくいかない。

ですから、おっしゃっている、いわば現実に向けて考え方を披瀝していただくのは本当に私もうれしく思っております。

しかし、なかなかそこへたどり着くには、時間と、やはり人、そういったものがなければ、協力者がなければできない。

例えば、私の考えは、事業者が汗をかいて金もうけすべきだと、行政はそれに対して後押しをする、これは当然のことだと思いますけども。

あくまで地方自治体というのは住民の税金で住民のサービスを提供するという基本に立って物事を考えないと、もし行き過ぎて、万が一、住民の税金を無駄遣いするようなことがあってはならないという慎重さがあるかもわかりませんけれども、私は今、松尾議員のおっしゃるように観光産業、また観光事業、そういったものについては同じ考えを持っておりますので、よろしくお願いいたします。

松尾 匡の質問

わかりました。ありがとうございます。

先ほどのセミナーの方法でも、空き家ありませんかという方法じゃなくて、こういう使い方もあります、こういう事業者もありますというような、何て言うか、内部から喚起をするというセミナーが本当にいいかなと私は伝えたんですけれども。

前向いて行かないと産業がありません。

私たち頑張っていきたいと思いますので、ぜひとも一つ協力をお願いしたいと思います。

これで終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。

 

 

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