H27年6月岬町議会一般質問/観光について提案
平成27年6月議会 1日目 一般質問
質問の要旨
- 観光協会の運営方法や人材の状況、今後の展開について
- 泉州観光プロモーション推進協議会と南回りの観光ルートについて、大阪府泉南郡岬町議会で松尾ただしが提案します。
一般質問
観光協会の運営方法や人材の状況、今後の展開についてお伺いしたいと思います。
次に、観光についてということで、みなとオアシスみさきの本登録について今年度中を目指し、深日港に総合観光案内所を整備して、町として観光に力を入れていくとのことですが、その運営の中心となるのが岬町観光協会であると聞いております。
岬町観光協会の運営方法や人材の現在の状況だったり、今後の展開についてお聞かせいただければと思います。よろしくお願い申し上げます。
●岬町 木下都市整備部長 の答弁
観光協会の運営方法や人材の状況、今後の展開についてお答えさせていただきます。
岬町観光協会は、平成26年3月29日に設立されました任意の団体でございます。
協会の役員は、淡輪観光協会、岬町商工会、岬町自治区連合会を初めとした町内外の各種団体の長や、有識者など、24名の方が就任されてございます。
そして、運営方法は、会長、副会長、会計、幹事の4役6名による役員会を2カ月に一度定例的に開催され、事業の検討、実施がなされ、運営されてきたところでございます。
前年度は、主にホームページの作成や長松海岸の松林の管理業務を実施されてございます。
次に、平成26年度の入会状況でございますが、法人会員が15件、個人事業者1件、住民団体1件、個人会員704件、会員総数では721件となってございます。
今後の展開についてでございますが、発足されたばかりで課題もあると聞いておりますが、町や町内の団体の皆様と連携を深められ、実施事業の継続と新規事業の創出をしていただき、まちの活性化のために活躍されることを期待してございます。
その中で、再質問ですけれども、岬町観光協会の運営財源というのは、主に何になるんですかね。
あと、町としてはどのような立場でかかわっていくのかというのをお聞かせいただければと思っております。お願いします。
●岬町 木下都市整備部長 の答弁
その会員さんの会費と、あと事業に対する補助金が資金となってございます。
岬町観光協会の運営財源の主体が会費ということですが、今後5年先とか10年先を考えたときに、会費で賄っていけるのかを考えたときに、結構厳しいものがあるように思います。
今後も持続可能な団体にしていくためには、独自で何か収益事業を企画して運営していくべきではないかと私は思っております。
そのあたり、収益事業を確保して自主財源で運営できるようになるまでの間は、町としても確保に力を入れていくとのことですので、財源等でバックアップしていただけることをお願いしたいと思っております。
続きまして、泉州観光プロモーション推進協議会と南回りの観光ルートについてお伺いしたいと思いますが、先に、それぞれの説明と違いをお聞かせいただければと思っております。よろしくお願い申し上げます。
●岬町 木下都市整備部長 の答弁
泉州観光プロモーション推進協議会と南回りの観光ルートについてお答えさせていただきます。
泉州観光プロモーション推進協議会は、堺市から岬町までの泉州9市4町と新関西国際空港株式会社により構成される団体となってございます。
協議会としての主な事業の一例を紹介させていただきますと、各首長による台湾、現地での旅行会社やメディアなどに対する泉州の観光魅力のプレゼンテーションを行うプロモーション事業や台湾現地の情報誌に泉州の特集記事を掲載する情報発信事業、それと泉州地域にいるアジアからの留学生に泉州の魅力を発信することを目的にした受け入れ環境整備事業などがございます。次に、大阪湾南回りの観光ルートの確立についてでございますが、これは町として取り組みを進めているものでございます。
関西国際空港を拠点とした外国人観光客に泉州地域に滞在してもらい、交流人口の拡大、地域経済の活性化などに結びつけることが趣旨でございます。
深日港と洲本港間の航路復活の一環として進めているものでございます。
町として、この取り組みについて、国や府はもとより、泉州地域、和歌山圏域、淡路、四国などに働きかけ、協力を求めているところでございます。
泉州観光プロモーション推進協議会にも同様に、町の重要な取り組みとして、大阪湾南回りの観光ルートの確立と深日港と洲本港の航路復活について協力と理解を得ているところでございます。
泉州観光プロモーション推進協議会の説明を受けまして、その中で行っている事業の一つを具体的に挙げていただければと思うんですけれども、お願いできますでしょうか。よろしくお願いします。
●岬町 木下都市整備部長 の答弁
泉州の魅力を積極的にPRするため、台湾に向けたファムトリップを実施してございます。
ファムトリップとは、一般的には観光地などの誘客促進のため、旅行観光事業者を対象に現地視察をしてもらうツアーのことでございます。
外国人観光客拡大を目的に実施されるもので、具体的には台湾の旅行業者や旅行雑誌支社などを招聘しまして、泉州の観光資源を2泊3日の行程で回るツアーを実施するといったものでございます。
コース設定は泉州の定番観光スポットに加え、体験型や酒造の見学など、さきに実施したプロモーションでニーズの高かった施設を多く含め、工夫を凝らしたコースとなってございます。
前年度では、8月27日から29日までの3日間及び9月12日から14日までの3日間の計2回のファムトリップを実施してございます。
今年度もこれを続け、泉州の認知度向上及び台湾からの誘客を促進できるよう、旅行業者や旅行雑誌社により、泉州の魅力が広がり、泉州地域のツアーを組んでいただけるような取り組みを進めていく予定でございます。
先ほどファムトリップをお聞かせいただきましたが、また再質問となりますが、岬町ではどこを回られたかというところ、もしありましたらお聞かせいただければと思っております。よろしくお願いします。
泉州観光プロモーション推進協議会の説明を受けまして、その中で行っている事業の一つを具体的に挙げていただければと思うんですけれども、お願いできますでしょうか。よろしくお願いします。
●岬町 木下都市整備部長 の答弁
昨年度は、田尻町の日曜朝市の後、本町に入っていただき、みさき公園で昼食をとった後、イルカショーをごらんいただきました。
その後、阪南市の浪花酒造、泉佐野市のりんくうプレアム・アウトレットに立ち寄るコースでございました。
岬町としても、そういう箇所をふやしていきたいと思っているんですけれども、何分、岬町には特段の産物というのも少なく、商工業の数も雇用機会もとても少なく、若い世代の町外の流出により人口減少とともに休耕地とか、空き家というのが増加して、このままではますます衰退の一途をたどることとなってしまいます。
そんな中、今後の岬町の生きる道の一つとしては、私は観光にあると考えております。岬町には、たくさんの観光資源があります。
しかしながら、
今まで人を本気で呼び寄せるための観光というのに力を入れてこなかったために、実際には観光資源として生かし切れているのはほんの一部だと感じております。これからは、数ある観光資源を使って、いかにおもしろくて、価値あるプログラムに昇華させるか、そして、それらを上手につなぎ合わせて、日帰りから1泊2日、さらには長期滞在へと、岬町での観光客の滞在時間を延ばすルートづくりを町と民間が協力、連携して一から考えることで、まちづくりのプレーヤーをつくり、みずから働く場所を創出する人をふやし、雇用する人をふやすことにつながると、私は考えております。
前出した休耕地や空き家も、観光資源の一つだと思っております。
岬町は課題が山積みとなっておりますが、それを逆に資源と捉えると、先進的な取り組みができるととてもよい環境であると考えております。
私としても、今後のNPOの活動として、町の個々の課題をビジネスモデルにて解決しながら、その個々を線で結び、おもしろくて価値のある観光ルートづくりにかかわっていきたいと思っておりますので、ぜひ町と民間が一体となって協力、連携したまちづくりができることを願っております。
最後に、できましたら、総括して町長にそのあたりのお考えを伺えたらと思っております。よろしくお願い申し上げます。
●岬町 田代町長 の答弁
いろいろと岬町の場合、人口減少対策、空き家対策、また観光、そういった面にいろいろとご質問、本当にうれしく思っております。
先ほど担当のほうから、いろいろ泉州の、大阪府南、淡路、また泉州観光プロモーションとか、いろいろるる説明をさせてもらったんですけれども、一つにまとめたら、やはり当初からスタートいたしました観光交流人口をふやす、そして定住人口の拡充を図るということが一本じゃないかな。
もちろん、岬町観光協会、これを立ち上げたのも、旧来から観光協会という立派な組織があったわけなんですけども、やはり岬町を一本化して海外のお客さんを受け入れるということを一つの柱として岬町の観光協会を立ち上げていただいた。
今後は、やはり総合的案内所という立場の中で観光業務をやっていただき、我々岬町、先ほどからおっしゃっているプレーヤーというのは、今まではやはり関西電力さん等の大手企業が岬町にはありました。財政基盤もしっかりしていましたし、雇用も生んでいました。
そんな中で、恐らく観光がちょっとなおざりになってきておったんかな。また、そういった後継者もあって、やはり休耕田も少なく、そういった田畑をやる方が、お百姓さんが多かったということもあって、時代の流れ、また、そういった核家族化の進展によって後継者がなくなってきたということが現実の、今おっしゃったような、観光に少し目を向けるのを忘れておったかなというのはございます。
それを受けて、私はやはりこれからの岬町の生きる道は、もちろん雇用、企業の問題もありますけども、観光事業をしっかりとやって、そして海外はもちろんのこと、また、国内でも多くの方が岬町に訪れていただくために手がけたのが、かつてにぎわいのあった深日港の活性化、つまり、深日洲本間の航路復活。さらには、通過道路になってはいけない、これからの観光事業として中心になる道の駅の建設、こういったものを手がけてきましたので、これから松尾議員おっしゃるように、官と民がやれるところはやる、考えられるところは考える、お互いに協働歩調しながらまちの活性化につなげていかないと、このままでは人口減少がさらに続くだろうし、これをとめる特効薬というのは今のところ見当たりませんけども、住民、また行政と汗をかいてやれば、きっとこのまちは自然豊かな環境のまちですから、私はよその自治体に劣らない、この岬町になるんだという思いで頑張っておりますので、先ほどのご質問のとおり、できるだけこれからの岬町の活性化に向けて一つお力を賜りますようお願い申し上げまして、行政としての考え方の一端を述べさせてもらいました。
ぜひとも、まちで新たに仕事をしたい、仕事をつくっていきたいと思う人を生み育てるような環境にまちをどんどんしていただき、これからは私も含め、そういった意欲のあるプレーヤーと町が一体となって、まちの課題解決とまちの新たな観光づくり、観光ルートづくりができることを願いまして、私の一般質問を終わらせていただきます。